イメージ 1
1月28日(月)
唯川恵著、集英社文庫。
2002年の直木賞受賞作。
友達のオジサンに勧められ、ブックオフで105円で買った。
27歳で三度目の結婚を迎えた欲張りな女と、ちょっと冷めた感じの幼馴染の独身女。
その二人を中心に、家出少年、ゲイのお兄さん、軽薄系のギャル娘、愚かな男などがからむ恋愛・人生物語。
お酒もセックスも思いのままに楽しむ、でもいい加減とは違う。
”大人”からみれば、奔放という言葉で片付けられるかもしれないが、
本人は自分なりに真剣に生きている、というメッセージなのだろうか。
「そんな生き方もあるのかな」と何となく納得したような感じで読み終えた。
セックス、離婚、ゲイなどどぎつい話題が目立つけれど、味はあっさりしょう油系。
登場人物もそれほど多くなく、筋書きもある意味では単純。
細切れに読んでも、一々前を振り返る必要がなかった。
さらっと読めて、移動中の電車内などで手軽に読むには向いている。