
11月6日(火)
碧野圭著、PHP文芸文庫。
単行本発刊当時(2007年)は「ブックストア・ウォーズ」という作品名だったそうだ。
「ウォーズ」より「ガール」が受ける世相の変化が表れているようで面白い。
東京・吉祥寺にある老舗書店で働く女性たちが主人公。
女性同士の確執、男社会や旧来型ビジネス社会との女性たちの戦いなどを描いている。
実は韓国語能力試験の受験後、軽~~い本を読んでリフレッシュしようと思って買った。
題名通り、基本的には「頑張って困難を克服する」という達成感物語。
ただ、作中に描かれる職場での人間関係には、身につまされることが多かった。
例えば、自分で見る自分と、周囲が見る自分の違いなど……。
肩ひじ張らず楽に読めたのは予想通りだが、予想外に感情移入した。
なかなかいい本だと思う。
テレビドラマにしても面白い気がする。
主人公役は、きりっとしたあのアラフォー女優さんがピッタリだ。