
4月6日(金)
東京のビジネス社会で落ちこぼれた若い女性が地方(田舎)に逃避、
地方の豊かな自然と暖かい人情の中で再生していくという定番ストーリー。
始まった時から先が読めるだけに、舞台設定、キャストを楽しみに見た。
結論から言えば、期待通り楽しめた。
物語の舞台は大分県臼杵市の茶畑。
デザイナーの夢破れて祖父の茶畑に流れ着いた主人公「みのり」は田中麗奈だった。
これに型破りの農水省官僚、金ちゃん役として陣内孝則がからんだ。
さらに、地元市役所の農業担当職員、木村を吉沢悠が演じた。
祖父の代役として有機栽培の茶づくりを目指すみのりを、金ちゃんと木村がサポートする。
そんなストーリーだが、緑の茶畑を背景に笑い、悩み、怒り、落ち込む田中の表情が良かった。
アップに耐えるいい表情だった。
茶畑だけではなく臼杵市の色々な風景が生き生きと映像化されていた。
臼杵市というキャンパスで踊る田中、田中を背後から見守る臼杵市の風土、街。
両者の掛け合いは十分に魅力的だった。
大分県臼杵市とその周辺は大林宣彦監督の作品「なごり雪」「22歳の別れ」でも舞台になった。
地元が熱心なのか、映画になりやすい風土なのか。