
3月5日(月)
明日、3月6日は歌手、髙橋真梨子さんの60数回目の誕生日だ。
おめでとうございます。
別に直接会っている訳ではないけれど、真梨子姉さんと付き合い始めて20年以上になる。
今年は、ちょっと寂しい年だ。
姉さんは毎年上期(春から7月まで)と下期(秋から年末まで)に全国ツアーをするのが通例だった。
でも、今年は上期のツアーがお休みだ。
体調を整えるためという話も聞いたけど、下期は元気な顔を見せてほしい。
不思議な魅力の持ち主だ。
別に毎年新曲が出る訳でもない。失礼ながら大ヒットが出る訳でもない。
それでも、中元と歳暮を忘れないように盆暮れのコンサートに足を運んでいる。
身の回りをちょっと漁っただけで、10枚近いチケットが見つかった。
あちこち探せば、どれほど出てくるのか。
正確な年月は覚えていないけれど、1990年代から通っている。
最初は東京・新宿の厚生年金会館、最近は東京国際フォーラムと神奈川県民ホールだ。
チケットを確実に入手するためにファンクラブの会費も払い続けている。
歌がうまいのは間違いない。でも、それだけではない。
コンサート会場で姉さんの姿を直接見て、MCを直接聞いて、歌声に浸ると何とも心地良く楽しいのだ。
例え、耳にタコができるほど繰り返し聴いた曲だとしても。
演奏しているヘンリーバンドの顔ぶれが同じだとしても。
もしかしたら、姉さんが姉さんのままで変わらず、同じ歌を、同じ仲間たちと楽しんでいるからこそかもしれない。
「また姉さんたちに会えた」ことが嬉しいのかもしれない。
元気で、一生懸命で、そして綺麗な姉さんに。
そして、ヘンリーバンドの愉快な面々に。
厚生年金会館を会場にしていたころのことで、忘れられない光景がある。
コンサートの最後にお客が続々と席を立ち、姉さんやヘンリーバンドの面々にプレゼントを渡していた。
姉さんやバンドのメンバーが一人一人から受け取っていたので時間がかかった。
10分以上かかっていたときもあったような気がする。
花束あり、お菓子あり、酒あり、地方の銘菓あり……。
受け取りながら姉さんは「ありがとう」とか「これ何」「これ好きなの」とか色々声をかけ、
渡した人々は嬉しそうに席に戻っていた。
まるで、久しぶりに姉さん、友達に会えたことを喜んでいるようだった。
生きていると色々なことがある。
日々流されていくだけで、喜びを見失いそうな時もある。
そんなときでも、真梨子姉さんとヘンリーバンドに会えば、自分を取り戻せる。
大げさかもしれないが、そんな気がする。