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2月29日(水)
シャープのデジタル・オーディオ・プレーヤーMP-E200。
発売された2006年に買ったから、もう10年近くになる長い縁だ。
敢て「10年近く使っている」と言わないのは、ここ数年疎遠な空白期間があったからだ。
買った当初は東京で勤務、毎日電車に揺られて通勤していた。
だから、オーディオプレーヤーは車内の、通勤の友だった。
色々な音楽を溜め込んで、楽しんだ。
 
通常、デジタルオーディオプレーヤーはデジタル音源をパソコンからダウンロードして使うだけ。
この商品は、CDの音楽を入力して聴く、一種のダビング機能を持つ。
若い頃からのCDコレクションを持つおじさん世代向けの商品として話題になった。
それに惹かれて買った。
 
購入と同時にデジタル音源のダウンロードも始めた。
確か、ナップスターの一定期間の「お試しサービス」がついていた。
でも、利用してみると結構、面白い。
お好みのカウント・ベーシー・オーケストラを検索すれば、百を軽く上回る音源があった。
古今東西、今昔様々な音源を探す楽しみがあった。
サッチモ、ビリー・ホリディ出演の1947年制作米国映画「ニューオーリンズ」のテーマ曲、
「Do You Know What it means to miss New Orleans」というようなマニアックな曲も見つかり入力した。
ジャズを中心とする名曲を繰り返し、通勤時間を楽しんだ。
 
しかし、茨城に転勤すると、自転車・あるいは徒歩で数分の職住近接。
このプレーヤーは結局ほとんど使わなくなった。
家でも使うだろうと思っていたが、携帯して移動中に使う「○○しながら」用でこそ意味があったようだ。
やがて、ナップスターの定額制での利用を打ち切ったら、貴重なダウンロードデータも消えていった。
残ったのは、CDからダビングしたコレクションだけ。
これなら家でCDを聞けば済む。
プレーヤーとは家庭内別居のような冷めた関係になった。
 
現在、復縁傾向にあるのはトランペットの練習用。
曲のモデル演奏や伴奏カラオケなどを入力してき、それを聞きながらトランペットを吹く。
あるいは聞きながら譜面を読む。
胸ポケットに入るくらいの大きさなのでトランペットを吹いていても邪魔にならない。
多少限定的になったけれど、プレーヤー君の活躍の場が見つかったようだ。