1月31日(火)
我が人生初のフルマラソンだった勝田全国マラソン。
マラソン愛好家向けサイトの掲示板で
出場者たちの感想を見て複雑な思いになった。
「素晴らしい大会来年もぜひ参加したい」
などという賛辞が相次いで寄せられているのだ。
「おかげ様で自己ベストを更新できました」
「楽しかった」etc.etc.
賛辞の大きな理由が、地元の人たちの熱意と応援の暖かさ。
この点は確かにその通り、
マラソン当日に書き込んだ「ランナーズカフェ」をはじめ
地元の多くの方にお世話になった。
ありがとうございました。改めてお礼を言います。
でも、賛辞の声を見ていくとどこか違うのだ。
「コースは道幅が広くていい」とあるけれど、
自分はずいぶん細い歩道を走ったり歩いたりした。
公設、私設の給水・補給所ではさらに違う。
投稿では、トン汁、おにぎり、アンパン、チョコ、
バナナ、りんご、あんぱんなどをサービスされたらしいが、
不幸にも自分はこれらのサービスに遭遇できなかった。
自分が受けたのは、ランナーズカフェのコーヒー、
その後の甘酒、熱いお茶、それに飴を少々ぐらいだった。
それでも有り難かったけど、だいぶ待遇が違うようだ。
もっと深刻だったのが、水。
公設の給水所も15キロを過ぎたころからは閉店状態。
まるで兵糧攻めにあっているようだった。
自動販売機でペットボトルの水を買い、
それを持って走るという初体験をした。
「途切れない沿道の応援が励みになった」そうだが、
自分はランナー以外の人通りがまばらな道を
とぼとぼ進んださみしさの方が印象に残っている。
初めの頃はずいぶんと応援されたけれど……。
印象の違いは直ぐに分かった。
交通規制前の公道を駆け抜け、
公設・私設補給所でもてなしを受け、
早い時間でゴールインした上級者にとっては、
素晴らしい大会だったに違いない。
ただし、制限時間内にゴールインできるかどうかあやふやな
所謂「限界ランナー」の自分は、
交通規制解除後の歩道を走り、
品切れで消えた補給所の跡を通り過ぎ、
夕闇迫る道を寂しく進んだ。
例えれば、「落ちこぼれの惨めさ」を体験したわけだ。
マラソンは色々と勉強になる。