膵臓がんステージⅣを告げられてから1年5ヶ月が経つ。
難治性と言われるこの癌は生存率が極めて低い。
抗がん剤治療と向きあっていく中で癌そのものの痛みも現れてきて、副作用と付き合うのもしんどくなって来た。
そろそろ抗がん剤治療を辞めたい気分であるが、やめたら残り半年という目安を聞いている。
来年の春に庭の草花が綺麗に咲き誇るのを見届けてから死にたいということ思いで、目標を2024年5月に決めてみた。
となると、今年いっぱいは抗がん剤治療をする必要がある。
目標を決めたところで、自分の葬儀について考えてみた。
病気が発覚したばかりの時は「家族葬」で身内だけに見送って貰えばいいと思っていたが、夫が普通にやりたいとのこと。
よく考えたら自分はまだ61歳でまだ若い部類に入る。
自分の事を知ってくれている人は沢山いる。
今までお世話になった方々に、きちんと亡くなった事をお知らせして、きちんと挨拶すべきなのではないかと考えが変わって来た。
だったら、どんな葬儀がいいか。
NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」という番組の「納棺師」を観ていたら、葬儀屋さんの言いなりではなく、送る家族や送られる本人の意向を入れていいんだって事がわかった。
今まで何回か納棺に立ち合った事があるが、額のところに白い三角の布を付けるのはすごくやだし、杖もいらない。
白装束はいいけど、自分が振り袖から作ったコートを上からかけてもらい、その下には自作の作務衣を仏着にして欲しい。
自作の明るい春色のベレー帽を頭の横に置いてもらって、三途の川を渡るときに必要な三文賎を入れるポシェットも作成済みだ。
作務衣だったら、布製の草履がいいかな?
葬儀に来てくれる方の受け付けの所で流す音楽は「小椋佳」
会食があるとすれば、その時は「さだまさし」がいいかも。
参列してくださった方へのお別れも挨拶文も書いてみた。
あまりしんみりするのもどうかと思うけど、じんわり涙も流して欲しい。
祭壇の花は菊とかでなく、少なくていいから明るい花がいい。
香典返しにつける挨拶文も自分でアレンジしてみたい、でもあれって読んでくれる人って少ないような印象だ。
死に化粧は弟のお嫁さんが上手なのでお願いしてと。
このくらいでいいか。