●2016年7月上旬（初診～市民病院受診まで）

婦人科クリニックから帰宅後、PCに張り付いてひたすら卵巣癌についての記事を漁った。

「卵巣癌　エコー画像」といったワードで検索をかけ、出てきた画像と自分の卵巣のエコー画像を比較して自己診断に勤しんだ。

まだ経腹エコー検査しかしてないのに、はっきりと告知されたわけでもないのに、すでに私の中では癌であることが確定していた。

何かあると常に最悪のパターンを想定してしまう気質のせいだと思う……。

良性の可能性を探るための検索をした方がはるかに有意義なはずなのに、何故か悪いケースと自分のケースとの共通点を見出すための検索をしては、ひたすら落ち込んだ。もはやドMの所業だった（∵）

そして問題のエコー画像というのがこちら。

うろ覚えなので正確ではないのですが、大体こんな感じだったと思います。

これが完全な黒い円形なら問題ないのだが、このように一部に不整な部分があると悪性の可能性が高くなるそう。

この白いグニャニャした部分を「充実性部分」といい、卵巣の充実性腫瘍は約7～8割が悪性とのことです。

↑このように壁に輪郭の不整な結節が見られたり……

↑充実部と嚢胞部（黒いところ）が混合しているようなものは、悪性が疑われるようです。

（※日本超音波医学会による卵巣腫瘤のエコーパターン分類表がわかりやすいので、興味があれば検索してみてください）

もちろんこのような充実性部分があっても良性のものはあるので（皮様嚢腫や血の塊等）、エコーだけで良悪を100％断定できるものではないと思う。

……が、私は完全に悪性の前提でいたので、このときは卵巣癌の種類を推測することに必死になっていた。

しかし似たような画像例はあっても、これだと確信するほどには至らず、やきもきしながら市民病院の受診を待つことになった。

ちなみにその間に私は誕生日を迎えたのだが、当然それどころではなく、殺伐とした28歳の幕開けとなった。

⑤卵巣癌のエコー画像