とうとう、GM(米ゼネラル・モーターズ)は
米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請ましたね。
そして、スズキとの提携関係を拡大する方向で検討しているという。
以前も書いたと思うのですが、
近年のガソリン価格の高騰や消費者の節約志向の傾向があったにもかかわらず、
GMは燃費の悪い大型車中心に開発・製造しつづけていた。
また、GMは様々な車のローンを作りプチ金融の仕事もしていたそうです。
一方、日本自動車メーカーは小型車の開発・生産に力を入れ着実に力をつけていました。
その中でのリーマン破綻はGMに非常に大きなダメージを与えてしまったわけです。
GMの社員の労働条件(給与や待遇など)も非常に高水準だったと聞きます。
身の丈に合った処置ができていなかったのですね。
まあ、人間は一回甘い汁を吸ったらそこから抜け出すことができない生き物なので
いきなり労働条件を下げられたら、労働者が怒ってしまうかもしれない。
その怒りに対処するのにも費用がかかってしまうという追い込まれた状況にいたのかもしれません。
このような苦しい環境におかれたGMにとって、
スズキとの提携は非常に有意義なものになるでしょう。
なぜなら
小型車が主力のスズキと提携することにより
①小型車の開発・生産を強化することができる
スズキが日本に持つ
②販売網を利用することができる
というメリットがあります。
自動車業界をトップで走り続けたGMが破たんした事は
業界2位のトヨタが世界トップになることを意味します。
今後、トヨタはどのくらい業界の王者の座に居座ることができるのでしょうか。