こんばんは。
映画「君の名は」を観てきたので、すごいなぁと思ったことを書きます。ネタバレも含みますのでご注意ください。
すごいと思ったところその1
「テンポがすごくいい」
入れ替わりによって生じるあれこれ等を、くどくならないように音楽を交えて適度にハイライトのように見せることで、その行間のストーリーを視聴者に妄想させるというか視聴者の想像に委ねる作り方が秀逸だなぁと感じました。
すごいと思ったところその2
「 誰もが共感するツボを押さえている」
君の名はの終盤では、隕石(彗星)の落下によって村が消滅することを主人公の瀧とヒロインの三葉は知り、村の人達が隕石の落下にまきこまれないように助けようと奔走します。
「君の名は」は、主人公とヒロインが隕石落下という「災害」から大切な人達を守るための物語でもあるわけです。 特に「君の名は」ではこれから災害が起こるということを知った上で運命を変えるために主人公らは奔走します。起きてしまった災害を振り返って、あのとき災害が来るのがわかっていれば助けられたのにとか、災害が来るのを自分だけ知っていたらどうやって人々を助けよう、という思いや考え・妄想を巡らせたことのある人はとても多いと思います。
そういったある種、日本人なら誰もが共感できるような展開や演出は見事だなと思いました。
また、隕石(彗星)落下という自然現象を選んだという点も良かったなと思いました。災害ということで、現実に十分起こりうる地震や津波などを取り上げると急に話がリアリティを帯びてきてしまいます。しかし、隕石落下という災害は現実に起こる可能性は天文学的確率でしか存在しません、そしてかつ日本で絶対起こりえないこともないわけです(最近ですと、2013年ロシアのチェリャビンスクに隕石が落ちてきた例があります)。つまり、隕石落下という災害は、非現実的ではあるにも関わらず、実際に起こりうるかもれないという絶妙なリアリティ度合いを保っているといえます。
それに、彗星の大接近というのは地球に隕石が落ちなければいわゆる流れ星ですから非常にロマンチックな現象ですので、そういう意味では、第一印象はポジティブですよね。実際、主人公の瀧も彗星の大接近を見るために屋上へ行き感動しています。
隕石落下という災害を扱いながら、災害における負の側面やリアルな危機感を視聴者に意識させることなく、災害から人々を守るために主人公達が葛藤するという展開に上手く持っていっているところがすごいなぁと感じました。
「君の名は」を見た人が、なんだか気づいたら勝手に涙が溢れてきたと言っていましたが、災害に関する共通のバックグラウンドがあるからこそ本人も気づかぬ間に物語の展開に深く共感し感動していたのではないでしょうか。最後はちゃんとハッピーエンドに持っていったところも私たちの共感と大きな感動を生んだのだと思います。
すごいと思ったところその3
「二人の出会い」
男の子と女の子の中身が入れ替わっちゃったという話は昭和から存在する定番のとても古典的な設定ですが、お互いに出会ったこともない二人の中身が突如入れ替わり、そしてその二人が出会うことなく物語が進んでいくという展開は目新しいものだったのではないかと思います。
夢の中で二人は入れ替わっていた⁈
自分が視た夢は時間が経つとすぐ思い出せなくなる、というのは誰もが経験したことのある現象でそういうみんなの共通認識というか共通の体験を背景にして、上手にその現象を応用した物語だったなと思います。
物語の終盤で、隕石の落下から村人達を救いますが、そこからすぐに瀧と三葉は出会えるわけではなく、お互いの名前や記憶を忘れてしまったことにより、約5年の歳月を経て、二人は奇跡的な"出会い"によって"再開"を果たすという展開も物語にさらに深みを与えているのだと思います。
すごいと思ったところその4
「豪華なキャスト陣」
君の名はの監督である新海誠さんは、ニコニコ生放送の特番で主人公の瀧の声優に神木くんを採用した理由として、「君の名は」では、男の子と女の子の中身が入れ替わるから、瀧の声優は女の子っぽい演技ができる人がよかった、そして神木くんの女の子の演技が見てみたかったという趣旨の発言をされています。
神木くんをはじめ俳優や女優の方を適材適所に起用したところも良かったなと個人的に思います。
思ったことはだいだい以上です。
「君の名は」を公開してから遅ればせながら観ましたわけですが、なるほど、こりゃ大ヒットになるわけだと思いました。
いろいろ書きましたが、あくまで個人の感想ですのでいろいろご容赦下さい。