●要約

 

タイトルの通り、未来の日本都市の在り方を技術的観点(都市のDX)から述べた本です。

 

 

根底にある思想は黒川紀章の著書「都市デザイン」。

 

黒川は有史以来の人類の都市の変遷を

「神の都市」→「王の都市」→「商人の都市」→「法人の都市」

であると分析し、今後は「個人の都市」の時代が到来すると述べています。

 

そして筆者である葉山真樹はこの変遷を「人類が用いたメディアの進化」がもたらしているとし、デジタルメディアの発展が「個人の都市」の到来を呼ぶとしています。

 

具体的なトピックは、未来の日本社会においていかに「個人」が居心地のいい都市をつくるか、またそのためにデジタル技術やビッグデータをどのように活用していくかということ。


特に少子高齢化は喫緊の課題であることから、力を込めて語られていました。

 

著作内では各分野の研究者がオムニバス形式で見解を表明しているのですが、ざっくり総括すると



⓵先端技術を用いたインフラ点検・補修の効率化⓶MAASの実現⓷都市のユニバーサルデザイン化



などによって障壁を取り払い、人口が減った高齢社会でも過ごしやすい社会をつくるべきだという主張がなされていました。

 

 


●デベロッパーとして

 

都市のユニバーサルデザイン、人間中心設計という概念は参考になりました。

 

ただ文字数の大部分をデジタル技術の中身について割いていたので、何が革新的であるのか具体的には分からなかったです(笑)。

 

文系出身デベロッパーにとっては少し縁遠い(参考になりにくい)本かもしれません。