10月の終わりごろからゆいたんが変化していきました。

ゆいたんは広汎性発達障害だけど、お兄ちゃんのたっくんのように知的な遅れはありません。
だから、ゆいたんの「こだわり」は周りから見ると完全に「わがまま」にしか見られません。

保育所でも先生のいうことを超まじめに聞くので、誰もゆいたんに障害があるなんで思ってもみないのです。

ところが、家では大変!!
過敏症なので、靴・靴下・洋服など、少しでも着心地などに気になることがあると、ひっくり返って暴れます。
女の子ならではのこだわりも加わり、手に負えない毎日。

たっくんももちろん大変ですが、最近はゆいたんに手を焼いていました。

そんなある日、保育所を嫌がるゆいたんに理由を聞いてみたのです。

どうやら、「お昼寝」が嫌だったようでした。
眠くないのに寝転ばなければならないのが我慢できないそうです。
先生に相談しましたが、「無理に寝なくていいから、寝転んでね」といわれるばかりで、ゆいたんの「寝転ぶ」こと自体が嫌だということがわかってもらえない毎日。

「じゃあ、座るのはどう?」とゆいたんに聞くと、「座るのならできる!」というので、
「どうしても眠くないとき、先生に「座らせてください」といってみようか。いえなくてもいいよ。ママも先生に相談してみるから。いえそうだったらいってみようね。」
こういうと、急に明るい顔になったゆいたん。

そして、その日、ゆいたんは先生にいったそうです。
お見事ゆいたん!!よくがんばっていえました。たくさん褒めました。

その出来事があってから、ゆいたんは変わりました。
あんなに毎日大泣き・大暴れで保育所に連れて行くのがとても大変だったのに、今ではぐずってもそう長くはなく、ニコニコの日が増えました。

一時期はたっくんもゆいたんも暴れようがひどかったので、「母親失格」と落ち込んでいましたが、こんな嬉しい変化を味わうことができて、「私でもなんとかなるもんだね~」と思えるようになりました。

「もうママやめたいのよ。あんたたちのママはできないよ。ママ、どこかに行ってしまいたいの。怒ってばっかりでごめんね。」と泣いていたあの日。

「いいよ、ママでいいよ。ママがいいよ。」とたっくん。
「ママ、どこにも行かないで。ゆいちゃんのところにいてー!!」と泣くゆいたん。

こんなにダメママでもいいといってくれる子供たち。

いつか子供たちが思春期の反抗期になったとき、思い出したい言葉です。

時は流れ、変わらないものはありません。
つらいことも時とともに変化していくことがわかっていても、つらい最中にいると、長く感じるのです。

今年はなぜか心も体も不調でした。
というより、そんな年齢なのかな~(笑)

鬱の時間は長く感じても、もう11月半ば。
やっぱり時が過ぎるのは早い!
ということは、つらい日ばかりではないということ。

ゆいたんの変化で私も変化していきます。

こうやって自分も気づいて育っていくんだろうね~。