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トヨタの公聴会

 大規模なリコール問題でトヨタが苦境に立たされています。

 この問題を報道とは違った切り口で見てみましょう。

 トヨタのリコール問題は、消費者の立場から見るとゆゆしき問題です。

 トヨタは社内の品質管理体制を立て直す必要があるのは当然の事です。

 しかし、実のところ自動車メーカーというのはどこもかなりいい加減なものを作っているのです。

 いい加減というと言いすぎですが、自動車のパーツはものすごい数があり、それぞれの品質を保証するのは不可能です。

 不具合は大小すごい数あるもので、大きなものはリコールという形をとります。

 しかし、このリコールというのはメーカーにとって膨大なコストを必要とします。

 そこで、消費者から不具合が報告されても、多くの自動車会社ではそれを公表せず、車検の時にこっそり修理していたり、もみ消したりしているのです。

 5年ほど前に三菱自動車が大規模なリコールを行いましたが、あれはかなり悪質なリコール隠しをしていたのです。

 しかし、大局的に見てトヨタ車の品質が諸外国の車に比べて劣っているとは思えません。

 トヨタ車よりGMやクライスラー、フォードの車の方が安全で品質が安定していると思っている人などいないでしょう。

 にもかかわらずなぜ今回これほどトヨタが叩かれたのか?

 ここから先は全くの私の想像の世界です。

 これは恐らくアメリカの政治的圧力でしょう。

 まず、GMの破綻が関係しています。

 GM破綻とリーマンショックにより、アメリカでは車が売れなくなりました。

これに対し、アメリカ政府は車を購入するのに補助金を出しました。

 これにより、アメ車が売れるかと思いきや、トヨタ車を中心とした日本車ばかりが売れました。

 政府はアメリカの自動車メーカーを助けるために補助金を出したのに、結局日本のメーカーを儲けさせただけになってしまったのです。

 一方日本でも「エコカー減税」を導入し、新車の購入に税金が投入されています。

 しかし、このエコカー減税対象車には当初アメ車は入っていませんでした。

 そりゃどう考えてもアメ車はエコでは無いですからね。

 ところがアメリカがこれに激怒した。

「おまえらはアメリカ政府の金で儲けたくせに、アメ車には補助を出さんとはどういう事じゃい!」

 そう言われてビビった政府は、エコではないアメ車もエコカー減税対象車にしました。

 

 このあたりが一つの背景。

 もう一つは日本の「政権交代」です。

 民主党政権発足後、政府は「親中反米路線」を取っています。

 アメリカよりも先に中国に大人数で挨拶に行く。

 普天間基地問題ではアメリカに砂を掛けるような事をする。

 あげく、小沢さんはアメリカの大統領に会わせろという(首相でもない人間が大統領を名指しするとは!もちろんアメリカは拒否しましたが)。

 アメリカは日本に対しかなり不快感を持っています。

(おそらくアメリカの圧力で近いうちに民主党政権は崩壊しますが、これについてはまたあらためて取り上げます)

 調子に乗っている日本をギャフンと言わせるために考えたのが「トヨタ潰し」。

 日本といえば「トヨタ」。

 この屋台骨を攻撃することで、日本全体にダメージを与えてやろうという訳です。

 ここまでは私の考えでは当然の国際政治です。

 しかし、問題は今の日本政府がこの攻撃に対してなんら対応しない事!

 なんと無能で無策な政治家と官僚!

 普通なら、政治家の指示で官僚がアメリカに飛んで、事を穏便に済ませる工作をする筈です。

 トヨタの社長をアメリカの公聴会に出席させるなど、やくざの組事務所に1人で行かせるようなものです。

 大体、今回の問題はアメリカで作ったトヨタ車に不具合があったという事です。

 私が政治家なら、

「よっしゃ!

 北米トヨタがそんな不良品作るんやったら、

 アメリカのトヨタ工場を閉鎖したるワイ!
 日本でちゃんとした車を作ってガンガンアメリカに輸出したるわ!」

と言ってやります。

 もちろんそんな喧嘩腰で交渉がうまくいくはずがありませんが、言うべき事はいわないと。

 おそらく中国が日本の立場なら、一切謝罪などに行かないでしょうし、そもそも非を認めません。

 アメリカが圧力をかけようものなら、思いっきり制裁措置をするでしょう。

 今回、アメリカが必要以上にトヨタに圧力をかけてくるなら(アメリカはトヨタに電子制御システムの詳細を教えろという無茶苦茶な事を言ってきています。こんな機密事項を教えられるはずがありません)、日本政府は断固としてはねつけるべきです。

 トヨタ問題は、日本経済にとって最優先事項のはずです。

 ここで政府が動かないなら、もう政権から降りてほしいものです。

 剛腕といわれる幹事長は、国内の権力争いにのみその剛腕を振るうだけの内弁慶なお山の大将と言われても仕方ないでしょう。

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