お久しぶりです。昨年のJO以来の投稿になります。
こちらも家庭の事情などでなかなかショーにも足を運ぶことができず、今年の夏はまさにフラストレーションとの戦いでした。
でもこのJapan Openだけは!これだけは絶対に行く!と心に決めてそんな苦しい夏も乗り切ってきました。
織田くんの本当に本当に最後の試合・・・出場が決まった時に、たぶんそうなるだろうと覚悟はしていたのでネットの記事で知った時にも特別驚くことはありませんでした。
ただ、そういうことはあえて考えないようにはしていたので、やはりショックというものは大きく、しばらく涙が止まりませんでした。
彼が引退してから、ファンだけでなく多くの人たちからの現役復帰を望む声は多かったと思うのですが、そんな声を彼はしっかりと受け止め、今できる全力を持って期待に応えてくれたんですよね。
だから自分もそんな彼の最後の試合を心意気を最後まで見届けていきたいと考えていました。
6分間練習・・・自分の見る限り何度か4回転や3Aを綺麗に決めて調子は非常に良さそうな感じだったので、きっと大丈夫だと、彼を信じて祈りながら見ていました。
演技では4T-3Tのコンビネーションと4T単発を見事に決めました。
2本とも彼らしい美しくて柔らかいジャンプ!!
あのジャンプは織田くんだけのもの・・・彼がこれまでずっとこだわり続けてきた大切なジャンプであり自分にとっても特別なものだったなと改めて思いました。
3Aだって彼しかできない柔らかく美しいジャンプを持っていたけど、今回はちょっとうまくいきませんでした。
しかし、ショーでのリベンジを公言してくれているので見に行かれる方はとても楽しみですね。
一つ目のスピンはポジションがとても美しく回転速度も安定していて改めて彼が一流のスピナーだったことを実感できるものでした。
全体としては、独特の音楽の雰囲気を壊さぬよう自身を曲の世界に溶け込ませていました。
柔らかく伸びやかなスケーティングと一つ一つの振り付けが美しく、その間の繋ぎも無理なく綺麗な流れを作っていたので自然に引き込まれていきました。
ただ今回ステップが後半ということで、少し苦しそうな感じが見て取れましたが、それでも最後まで懸命に一歩一歩踏んでいく姿に「頑張れ!頑張れ!」と心の中で声援を送りながら見つめていました。
終盤にはイナバウアー・イーグル・スパイラルと美技が続き、気がついたら2Aで「はっ!」と目が覚めた後、最後のスピンの最後の一周まで食い入るように見つめて終わりました。
最後なのでもう頭に入りきらなくなるくらいに彼の演技を焼き付けようと思っていたけど、あまりにあっという間すぎて「あれ?あれ?」という感じを残したまま演技が終わってしまいました。
演技後は大声援とスタオベに包まれました。
得点は158.24点で4位・・・3Aで転倒し、もう一つがリピートになってしまったことに加えて3連続ジャンプの乱れやスピンやステップの取りこぼしが響き昨年のPBの更新までは届きませんでした。
それでも引退して4年経ち30歳という年齢の壁とも戦いながら忙しい中でも練習時間の確保に努め、試合感も何も無かった中で4回転2本を美しく決め、ここまで会場を沸かせてくれた彼の頑張りは本当に誇らしいし、ここまで応援できて本当に幸せでした。
そんな彼の背中はこれからOPシーズンを戦っていく若い選手たちにも非常に頼もしく大きな励みとして映っているのではないでしょうか。
本田真凜選手
真凜ちゃんは元々天才と言われてきた選手でしたが、今シーズンに入ってますます天性の才能の部分が開花されてきたように思います。
私も2013年に関大エキシビションで初めて彼女を滑りを見て思わず一目惚れをしてしまったこともあり、今回のシニアデビューをとても楽しみにしていました。
私は彼女のコンビネーションジャンプがとても大好きで、織田くんと同じでセカンドへの流れがとても素晴らしいですし、今回もとても素晴らしいジャンプが決まりました。
トゥーランドットはこれまでの彼女の持つ美しさ華やかさに加えて力強さが加わることにより会場全体を引き込んでいくオーラーがさらに一段と増したように思います。
曲の持つ圧倒的な力をそのまま自分の力に変えていける選手なのかなと思いますし、400LVの豆粒席であったにも関わらず鳥肌が立ってしまった彼女の圧巻の演技には迷わずスタオベを送りました。
三原舞依選手
おそらく出場選手たちの中で一番会場を沸かせた選手だと思いますし、今回の最大のハイライトだったと思います。
6分間練習の時から非常に調子は良さげでしたし、ジャンプが決まるたびに大きな拍手がありました。
400LVから俯瞰して見ていると、不思議なことに女子選手の中でも小柄な方である彼女が6選手の中で一番身体が大きく見えました。
それだけ身体の使い方が上手ということですし何よりもスケーティングの一歩一歩の大きさと伸びやかさが凄くて、解説ではよく言われてはいましたが生で見ると本当にそういった部分がよくわかり、改めて彼女の凄さを知ることができました。
そしてジャンプも本当に軽やかで着氷も柔らかい。
今回全てのジャンプを綺麗に決め、シニア2年目の怖さというのを全く感じさせない本当に気持ちのいい演技でした。
またこのFSは、そういった彼女の良さを最大限に出しながらも観客に対して強く何かを訴えかけているような曲調に緩急のついたステップだったり最後のタノジャンプだったり一つ一つの動きに何かグッと心に響く何かを残してくれるような感じで、昨年のシンデレラからさらに一歩踏み込んだ表現というのがとても印象的な演技でした。
得点は147.83点で2位でしたが、彼女に送られたこの日最大の声援とスタオベは、国内の選手だからというだけではない得点以上のものを残してくれた演技だったということを確信できるものでした。
宇野昌磨選手
過去2大会で圧巻の演技を見せつけチームジャパンに金メダルをもたらしてくれた立役者で世界選手権も銀メダル、今シーズンも初戦で4回転を4種類5本を組み込み4Loの乱れ以外全て成功させPB更新ということで、言うまでものなく今回一番の期待を背負って戦ってくれた選手だったと思います。
前日の練習では全然ダメと言うも6分間では調子を取り戻しつつあるのが見えて、いけるかもと期待していました。
この試合では初戦で唯一乱れた4Loを綺麗に着氷し、前半はミスを最小限に抑え良い流れで後半にきたのですが4Fで転倒。
私も会場で見ていた時に綺麗に上がったと思ったので転倒は正直ビックリでした。
それが後を引いてしまったという感じでしたが、一番痛かったのは3Aからの3連続を途中でやめてしまったことですかね・・・直前の4Tも何とか粘り3連続もLoまでは良い流れで来ていたから尚更。
曲の盛り上がりが途切れた上にリピート2つ取られコンビネーションジャンプが一つも入らなかったということで、これは悔しいだろうな・・・と。
今では高難度の構成が当たり前になっていますが、高得点が狙える一方減点幅も大きいし、コンボのリカバリーも難しい状況。
本当に大変な時代だなと思いますし、もちろん楽しみではあるけれどくれぐれも怪我だけは気をつけてほしいなと思います。
でもそんな中でも、緩急あるしなやか且つ機敏な身のこなしにも全くブレない下半身の安定感、膝に全体重を乗せているのかと思うほどの力強さとスピード感あふれるスケーティング、終盤でも切れ味抜群の足変えコンビネーションスピン、会場の空気を一つにし一気に引きずり込んでいくクリムキンイーグル、何気ないところでも右腕一本だけで人の目を釘付けにできる独特の感性と表現力というのは健在でした。
彼のことはジュニアの頃から注目して見ていましたが、今では織田くんと同じくらい自分にとっては特別な存在になっています。
彼の演技を見ていると、スケートを見る新たな楽しさや魅力を教えてくれる選手だなと思いますし、次は何を見せてくれるのだろうかといつもワクワクさせられます。
今回は悔しい結果にはなりましたが、今シーズンさらに磨きをかけ、難度の高い構成を決めることによって生まれる高揚感と曲の持つ圧倒的なパワーが一体となったような演技をここ一番の場面で見ることができれば何よりだなと感じています。