反復よりも機会を利用して積み重ねていくと伸びることもある | 子どもの心理を観察してきた看護師が伝える、発達障害グレーゾーン親子でしあわせになる子育て

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発達が気になる子、手がかかる子の子育てにお困りのお母さんへ


お薬による対症療法に頼らず根本的なメソッドで、どうすればいいの?を解決できるコツを発信しています。
子どもの発達と自信を促し子育てをたのしむためにおうちでできることをお伝えしています。

ブログへのご訪問ありがとうございます😊





⚫︎反復よりも機会を利用して積み重ねていくと伸びることもある





発達障がい、自閉症の特性があるお子様は
学習に対する苦手意識を強く持っていることがありますね



学習障がい(書字読字障がい、算数障がい)の診断を受けておられるお子様も
おられるかもしれません





今日は

直接関わらせていただいたお子様が

どんどん『学ぶこと』への意欲が湧いて
結果的には、日常の生活における穏やかさを生み出し、
お母さんとお子様との親子の時間が
Happyになっている

という事例をご紹介いたしますね






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書くこと
読むこと
話すこと
聞くこと
数字の理解
計算




これらに対する苦手意識については
本人の怠けでもやる気のなさでもありません




見て真似て書く
書き写す
覚えて書き留める
言葉の意味を理解する
言葉を聞き取る
文字を読む
数の概念を理解する
推論する




これらは人によって
脳内の様々な神経伝達のつながりによって
なんの問題もなくできることもあれば、

どんなに頑張ってもできないこともあります







どんなに頑張ってもできないこと…




頑張って!
たくさん練習して!





そう言われても
どうすればいいのかわからない…





そんな場合があるんです









文字を読むことを嫌がる
書くことを嫌がる
数字を見ることを嫌がる






その場合
一般的な反復練習による学習
より一層
苦手意識を大きくしていることがあります









Bくんは
宿題のひらがなの練習が
どうしても苦手でした





書くことに必要な筆圧をかけること
手先がうまく使えないこと

そんな理由もありました



ですが

一番の理由は


反復練習をしなければいけないものと感じていること

嫌なことだと感じていること

苦手意識がとても強いこと


だったんです



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まず初めてお子様とお会いしたときの
私の見立ては

『やらされている』と本人が感じていて
『やってみたい』と思えるまでに至っていないままの反復練習になっている

でした






そこで実践したことは


『やってみたい』と思えるところを
目標にすることでした




方法としては

教材を視覚的に本人が興味を引くものにする

学ぶ機会が楽しいことだと思える環境を設定する

無理に書かせようとしない

止め、ハネ、はらいを訂正させてしまわずに、一文字書いた毎に本人に伝わる形で大きく褒める、花丸にする



などでした





これには

学校、家庭、療育施設など
本人が関わる機関がゴールを共有して
同じ方向で関わることは前提です








その結果…


Bくんは現在では

率先して宿題をやる!と意欲的な姿を見せておられるんですね


学校でも家庭でも療育施設でも
その姿はおんなじです





1つ1つ書いた文字を読みながら

「あっ!『み』 。これは〇〇とおんなじ『み』や!」

と言ったりしながら



文字と自分の知っている言葉がつながった!とでも示してくれているかのように

嬉しそうな表情でおられるんですね





なんだか
こちらまで嬉しくなってしまいます




周りのオトナが
Bくんの学びに合わせた対応を
繰り返し続けた結果です





しかも
ひらがなへの主体的な興味を持つことに
とどまらず、

今は
カタカナ
漢字
数字
にも興味を持ちはじめておられます





きっと

これまでの反復練習にも大きな意味があってのこととも思います




Bくんの

これまでの学習と

苦手意識をなくした後の
楽しいことだと感じてからの
学習への意欲と文字への興味が
頭の中で一本の線でつながった

ということなのでしょう





頭の中で一本の線でつながることで
本人にとっての『自信』は強いものとなります



また
『自信』は
チャレンジすることへの意欲とやる気と勇気にもつながっていきます







その『自信』は
日常の生活の場面場面でも
少しづつ強化され


精神的な安定という、穏やかさまでも
生み出しますから



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そこに至るまで
お母さんご自身もたくさんの葛藤をされたことでしょう




『なんでこの子はできないんだろう…』
『なんですぐに投げ出すんだろう…』


そんな風にお子様をみていた頃の

お母さんご自身の湧き上がる感情と
お子様に普段かけていた言葉を脇に置き




『この子にとってのやってみたいという
気持ちを引き出すこと』

が目的にすると決められて

お子様を信じて見守り続けられたのですから





そこには
自分自身の子育てに対する
周りの人からの評価や

ちゃんと、きちんとしていると
認められることを

ある程度手放していく覚悟もいります





日常のさまざまに
悩み、迷い、葛藤する…


そんな時に立ち戻るべきところは


『何のためにこれをするのだろう…』
という目的です








一人ではよくわからない
こどもを信じて見守り続けるにはどうすればいい?



そんな時には
一度お母さんのお話をじっくりと
聞かせてくださいね




お子様が穏やかに安定した心で過ごせるために
親子の時間がよりHappyになるために



必要な視点を一緒に考えながら
お伝えしていきます