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ジャズを100倍!楽しむ人のレコード屋
オーディオ・ホームドクター
アワーズ・アワーズ(Ours/Hours)
第1回 各種 カートリッジ聴き比べの会
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アナログ・レコードを鳴らす針がセットされるものが
カートリッジです。この聴き較べはとても面白いものです。
CDですと音の傾向を変えるのにはスピーカーやアンプを
変えることが必 要ですが、アナログ・レコードの場合は
カートリッジを交換するだけで音色の趣向が変わります。
こんなにも音が変わって聴こえるのか!という
楽しい発見がきっとあるはずです。
各メーカーの音色や音質を試してみませんか?
音楽好きの方の楽しいおしゃべりのひとときをご一緒に!
このご案内を申し上げ、きょう、開催いたしました。
第1回 各種 カートリッジ聴き比べの会
楽しく開催しました!
by ジャズを100倍!楽しむ人のレコード屋
オーディオ・ホームドクター
アワーズ・アワーズ(Ours/Hours)
お問合せはこちら!きょうは梅雨の晴れ間、歩くと少し蒸し暑いお天気です。
さて、第1回目のスタートです。
カートリッジって聴き比べたこと、おありですか?
Sさん) いやぁ、あんまりないですよ、
っていうか、聴けるところってそうないでしょ?
きょうは代表的な6個をまず、聴き比べてみましょうね。
代表的ともいえるものを、ここにご用意いたしました。
ご覧のとおりでたくさんありますが、全部は聴ききれないので
とりあえず6個のそれぞれを耳で確かめてくださいね。
まず、最初に一言。
カートリッジを聴き比べるときのコツっていうか
それはね、「感覚で好きかどうかを全体的に聴く」のがいいんですよ。
ではShure M3Dから。
針圧は3.5gです。

お問合せはこちら!レコードはJohn coltrane & Johnny Hartman Impulse A-40です。

お問合せはこちら!
レコード売り場はこちらですこのレコードは1963年。ヴォーカル、サックス、
リズムセクション、
それぞれの味わいを楽しめますね。
同じレコードを今度は
Shure V-15 typeⅠ 針圧1.5gで聴いてみましょうか。

お問合せはこちら!質感の違い、感じるでしょう?
じゃ、今度はFairchild SM-1。

お問合せはこちら!Mさん) 「まろるい」っていう言い方へんですか?
低域がどずぼずするような・・。
あはは、おもしろい表現だ。
Shure M3D、 Fairchild SM-1は双方とも1959年に
それぞれの会社から発売されました。
カートリッジによって針圧が違うんですね。
Fairchild SM-1は6.3gでちょっと重めですね。
レコードも60年代初頭のものがよく鳴りますよ。
M3D、V-15 typeⅠどちらも
同じアメリカのカートリッジで
しかも同じ会社の製品なのにコンセプトが違うと音も違うでしょ。
当時は音の違いを色濃く出すために競いあっていましたね。
今とは別な楽しみといえるかもしれません。
では次にEmpire 108を聴きましょうか。
これは1960年初頭くらいに作られたものです。
適正針圧は2.5g~3.5gです。

お問合せはこちら!Mさん) 華やぐ感じですねぇ。
そう、高域がアメリカの大空を感じさせるような
伸びやかさがありますね。
当時のオーディオマニアがチョイスした3つ
ともいえますね。
Shure
Fairchild
Empire
では次に Elac STS-344。

お問合せはこちら!いかにもヨーロッパ的な伸びやかさがあるでしょう?
しかも、ドイツらしく輪郭をきちっと包み込む。
ムービングマグネット(MM)の元祖です。
のちに、Shureがライセンス契約を結んで
このMM型を世界に広めました。
MM型の特徴は、出力が高いのでステップアップ・トランスが不要なこと。
かたやムービングコイル型(MC)はキメの細やかさを
重視したカートリッジです。(Ortfon、EMT等)
こちらは出力が低いのでステップアップ・トランスが必要。
じゃあ、今度は、Shure V15 typeⅢ。

お問合せはこちら!60年代半ばですね。
Sさん) マイクロホンのほうが有名ですよね
そうですね、でも、もともとはカートリッジメーカーとして
スタートしました。
この時代までくると針圧を1gくらいに下げられます。
Iさん) 実にバランスのとれた感じがしますね。
そうですね、音の質感が、またまた、だいぶ変わったでしょ?
時代が4年違うだけで音の質感がこんなに変わるんですよね、
それに対して Shure V15 Type Ⅰ.
この時代は針圧1.5gがもっとも低く、 軽針圧のはしりといえますね。
Mさん) ぱーっと広がる感じです、これは。
Sさん) 音が厚い感じ、現代的になったみたいな・・
時代とともにワイドレンジ化されていくんですよね。
ちなみに、Shure V15 Type Ⅲは
日本のオーディオファンに最も好まれたカートリッジ。
針圧は低くて大丈夫、1g。
当時のジャズ喫茶は競ってこれを使いましたね。
またそれをステータスとしたんです。
1965年から10年間がもっともステレオレコードの
輝かしい時期ですが、この頃に、各社から
さまざまなカートリッジが発売されたわけです。
きょう、6つのカートリッジを比べてみて、
それぞれの違いがなんとなく感じられます?
Sさん、Mさん、皆さんも、
もし、このなかでお気に入りを選ぶとしたら?
Sさん) 私はこれ、Shure V15 Type Ⅰ。
Iさん) そうですねぇ、これかな? Fairchild SM-1 これかな?
Mさん) そうそう!Fairchildはシンバルやブラシの音が印象に残ったかな?
耳障りじゃなく、よかったですよ。
カートリッジをセッティングする際、
ポイントがあるんですよ。
それはね・・、
これが適正針圧でないと、よくないんだなぁ。
カートリッジの角度って、けっこうキモなんですよ。
裏ワザというべきかな?
アームの高さっていうか、アームが低くカートリッジが
前上がりになると高域が甘くなる傾向があります。
メーカーが「平行にしなさい」、というのは
平均的な基準にしている、ということなんですよ。
極端にカートリッジが前かがみになった場合は
高域がきつめに聴こえると思います。
きょうは敢えてこれを実験ではないですが
やってみますね。聴いてみてください。
アームを、前下がり、前上がりにすると
音の質感が変わってくるので、カートリッジ本来の音色を
アームでも調整できます。
ただし、あまり過度なことはアームにもカートリッジにも
負担をかけますので
気をつけるほうがいいと思います。
まずは、前下がりにしてみますね。
人間の耳は高域を敏感に感じ取るんです。しかも
カートリッジが音を忠実に拾ってくるから、調整次第で耳にダイレクトに響いて
高い部分の音が聞こえちゃうんですよね。
ドラムとか、シシャーンという音、注意して聴いてみてください。
このシンバルのシャキっシャキっていうところね。
次は前上がり、ね。
高域が甘い感じに聴こえますよね。
こんなふうに
いろいろ自分好みの音色にカスタマイズ
できるんですよね。
自分であれこれいじることは多くの場合
タブー視されてはいるけれど、高さ調整で音色は
ずいぶん変わります。
こうやってカスタマイズすること、昔は皆トライしてたんですよ。
でも今のアームは高さ調整ができるものが少ないので
楽しみが半減してしまいますね。
30年前には、カートリッジもプレーヤーもたくさんあったので
それもプレーヤーのセッティングのコツだったんです。。。
以下がカートリッジ「3つのポイント」
1.針圧の調整
2.アームの高さ調整
3.シェル(リード線を含めた)
木製のシェル
1万円くらいかな?
高いのは5、6万円
安いのは1,000円くらいからありますけれど。
金属or木製
今は、ほとんど木製はないですね。
黒檀、紫檀、など硬い木だったな。
アルミニウム、マグネシウムがもっとも多い。
非磁性体ですからね。
リード線も深いんだなー。
カスタマイズすると音の質が変わるんです。
敢えて言うなら、趣味の世界なのでアナログ全盛時代は
基本から外れた音づくりが好きな人もいましたね。
インターネットや出版物では様々な発言がありますね。
なるほど、と思うこともたくさんあるでしょう。
しかし、あくまでも、そう感じた人の「感じ方」だと
いうことを知っているほうがいいと思います。
自分の耳で聴く、
これを基本にオーディオを楽しんでいくことが
望ましいと私は考えます。
重複しますが、だいじなのは「自分の耳」。、
聴いていて、居心地が良いというか、気持ちがいいというか、
そういう感性に忠実に選ぶことが一番です。
レコードクリーニングについても、
間違ったことが伝わっているんだけれど、
これは、またの機会にお話ししましょう。
さぁ、じゃぁもう1枚かけましょう。
今度はRandy Weston "Randy!"---Backton BRS 1001

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レコード売り場はこちらですさっき選んだ3つのカートリッジを試してみましょうか?
高さ調整をする前の音と比べる気持ちで聴いてみてくださいね。
Shure M3D
Shure V15 type Ⅰ
Fairchiled SM-1
Mさん) Shure M3D、 お、太くなった・・。
Sさん) 高域とそれから低域が伸びている。
いやー、まいった!大音量で聴くと、モダンジャズの
醍醐味をこれでもか、って、体感できるレコードですね!
こういうのを、かくれ名盤っていうんですかねぇ。
ゴメイサツ(笑。
そうなんですよ、いいでしょ、これ。
スカッとしますよね。
再発はアトランティックから出ています。
オリジナルはとても珍しいんです。
Iさん) Shure V15 type Ⅰ
良くも悪くもまとまった感じ、私にはちょっと遊びが不足、
いい子ちゃん的かな。
Sさん) あらためて聴くと、3種類それぞれが、
ずいぶん違いますね。
うーん、レコードによっても違いますね
ヴォーカルだったらこれ Shure V15 type Ⅰ
インストだったらFairchiled SM-1がいいかな。
声は楽器、という考え方をするんですが・・、
ほかの楽器と比べたなかで最も細かいニュアンスを
表現するんですね。
だから、再生するカートリッジの特徴を
微妙に表すことができるんです。
かといってインストみたいにパッシブではなく
声の質感自体が柔らかいのでインストとは
違ったカートリッジ選びを楽しめるんですよ。
全体的に包括して及第点を取ることができるカートリッジは
見つかるんですね、
が、しかし、いくつも欲しくなる(笑。
Shure V15 Type Ⅰでカキーンとしたピアノを聴いてみましょうか。
Phineas Newborn "I Lovve A Piano"---Roulette SR 52043

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レコード売り場はこちらですMさん) わー、ほんとにピアノが痛い。
でもRoy Haynesのドラムスもやっぱりいいですね。
では、モノラルもかけましょうか。
Lennie Niehaus"vol.3 The Octet"---Contemporary C 3503
1955年、名エンジニア ロイ・デュナンのレコーディングです。

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レコード売り場はこちらですShure V15 Type Ⅰで聴くとどうですか?
Iさん 太い~!
次、GE バリレラ 針圧6.5g モノラル専用でいきましょうか。
ダイヤモンド 針先 1mil 標準タイプ 今日は7gで。

お問合せはこちら!モノラル専用のGEで聴くと圧倒的に
管楽器が前面に出てくる感じで、迫力満点ですよね。
きょうは1959年から1960年代中期の代表的な
ステレオ・カートリッジを中心に
最後にはモノラル・カートリッジとの違いも聴いていただきました。
次回はジャズの本流である50年代の名だたるれレコードを
モノラル・カートリッジで聴き比べ、楽しんでいただければと思います。

ご参加のSさんからメールをいただきました。
昨日はありがとうございます。
今回の゛各種カートリッジの聞き比べ゛、楽しく学べる好企画でした。
それぞれにキラリと光る個性を放つカートリッジ達や3つのポイント
(針圧・アームの高さ・シェル)など、
あらためてレコードは奥が深いな~と感じました。
個人レベルでは、なかなかカートリッジの聞き比べはできないですからね。
《カートリッジをいろいろ持っている人はできますね!ヾ(^▽^)ノ
カートリッジの購入を検討する時は、愛聴盤で試聴したほうがわかりやすそうですね。
その時はよろしくお願いします。
それではまた楽しい企画を期待しています。(o^-')b
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Vintage Jazz Record & Audio Shop
Ours/Hours Ichiro & Mineko Aoki
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