樺沢紫苑さん著の「3つの幸福」を読了しました。概要・感想・学び・todoをお伝えします。

 

1.概要

 

本書は、幸福をもたらす三つの脳内物質(セロトニン・オキシトシン・ドーパミン)を中心に幸福になる方法が紹介されています。

幸福論として著者は「幸福の三段重理論」を提唱しています。

 

「幸福の三段重理論」とは、ピラミッド型で最下層にセロトニン的幸福 ・中段にオキシトシン的幸福・上段にドーパミン的幸福をしめしたものです。 ピラミッドということは、どこかの層が崩れたら、ピラミッドも崩れます。

 

例えば、仕事の成功を目指してドーパミン的幸福だけを追求すれば、セロトニン・オキシトシン的幸福が損なわれます。

 

どれか一つが欠けてたら、幸福のピラミッドは崩れてしまう。 

 

著書によるなぜ今幸福論の本を出すのかという説明に納得しました。

 

バブル崩壊によりドーパミン的幸福追求に限界があることを悟った。

 

東日本大震災によりオキシトシン的幸福の大切さを学んだ。

 

コロナ禍によりセロトニン的幸福の身体と心の重要性を再認識。

 

だから、幸福論を書くのだという説明に思わず手を叩きたくなるほど納得しました。

 

 

2.学び

① 幸福の三段重理論

→前述の通り、幸福論についてはたくさんの本が出ている中、分かりやすい説明になっていた。

 

② 独り言アウトプット

→アウトプット=書く、話すがほとんだと思っていて、車の運転中にアウトプット出来ないと思っていたら、独り言アウトプットがあると紹介されました。 確かに、独り言もアウトプットだと変に納得しました。

 

③ 親の健康診断をみる

→ オキシトシン的幸福・セロトニン的幸福の観点から、親の健康診断をみて健康状態を把握して、未病の段階で防ぐ。自分自身もさることながら、家族の健康を考えることは大事だと再認識した。

 

④ 老人ホームの入居者に植物の世話をさせたら、オキシトシンが多く分泌されて、死亡率低下

→興味深い内容だった。すぐに取り入れられるものではないが、面白いと思った。

 

3. TO Do

 

①新しいお店に行く 

→AI時代を生き抜くためには好奇心が大切との記述あり。そこから新しいお店に行くことをためらわないようにする。

 

②ありがとうと毎日言う

→自然と出来ているかも知れないが、大切にする。

 

4.まとめ

 

ページ数が多めで読むのが時間が掛かったが、これまでの著書の集大成ともいえる作品だった。 これから著者はどんな本を書くのか気になる。

 

そして、この本を繰り返し読み、今どの幸福度が下がっているのかを常に自己洞察をしたい。[樺沢紫苑]の精神科医が見つけた 3つの幸福