ヴィルトブリーゼの引退が発表されました。

「荒々しい風」という意味の名前通り

激しい気性でいつもドキドキさせてくれた

美しく魅力あふれる出資馬の引退…

とても寂しいですが、それ以上に

無事にここまで辿り着いてくれたことが嬉しく

定年ぎりぎりまで頑張ってくれたヴィルトブリーゼに

感謝の気持ちでいっぱいですハート

 

長い間、出資馬でいてくれたので

思い出もたくさんあります!

私の記憶に残るエピソード10選乙女のトキメキ

 

第10位:姉パルメにそっくりの「最新動画」

2020年のキャロット募集シーズン。

募集締め切り寸前に公開された「最新動画」のヴィルトブリーゼは

キャロットに入会して

初めての最優先出資馬だったパルメにそっくり!

姉妹なので似ている所はどこかしらあると思いますが

それにしても見た目がすごく似ていてびっくりしました爆  笑

 

第9位:NF空港の厩舎長にかわいがられて大あくび

ヴィルトブリーゼが2歳のとき

NF空港での牧場見学させていただいたんですが

厩舎長に頭を撫でられて気持ち良さそうにしながら

何度も大きなあくびをするヴィルトブリーゼが

とても印象的でしたニヤリ

ちなみに、5歳になって

NF天栄で見学させていただいたときには

一度もあくびはしませんでしたし

すっかり大人っぽくなっていました気づき


第8位:古賀先生にクローバーをもらってフンっ

2歳の秋に美浦・古賀厩舎に入厩し、

無事にゲート試験に合格したヴィルトブリーゼ

そのときの古賀先生のコメントがこちら。

それにしても、ちょっと変わっているんですよね…。ピュアとそっくりというわけではないものの、いかにもピュアの仔だな…と。その一例が、仔馬のころから青草を食んで育ってきたのだから基本的に草は好きなはずなんです。この馬に限らずご褒美として、できるだけ新鮮そうなものを直前にむしってゲート練習のご褒美としてあげたりしていて、今回も練習中に良さそうなクローバーを選んであげようとしたところ、フンって怒って拒否するんですよ…。こんなの初めてですよ(苦笑)。昨日は口の横から無理矢理入れたけれど、このように気に入らないとなると頑として受け付けないし、何事もひと筋縄ではいかないところがありますね…。

フンって怒って拒否するヴィルトブリーゼも

ちょっと変わっていますが、

口の横から無理やり入れる古賀先生も面白いですウインク

この後も、古賀先生の温かい長文コメントに

毎回、盛り上がりました!

 

第7位:2600mのレース、1周目のゴール板を走り抜けるときの真面目なお顔!

3歳の夏から10戦連続で2600mのレースに出走したヴィルトブリーゼ。

そのうち福島の3戦を現地観戦することができました。

福島の2600mは、向こう正面からスタートしてコースを半周して

1周目のスタンド前を通過して行きます。

ゴール板の前で見守っている私の前を、

それはそれは真面目なお顔で通り過ぎて行くヴィルトブリーゼ馬

あと1周、怪我無く無事に頑張って!と思いながら

1コーナーへと走り去っていくヴィルトブリーゼを見守るあの時間、

いつもハラハラドキドキしていましたニコニコ


第6位:初めての2勝クラスでタイムオーバー

4歳の秋になり、2勝クラスに昇級したヴィルトブリーゼは

得意の福島の2600m戦、三陸特別で昇級初戦を迎えます。

この日も福島で現地観戦していたのですが、

1周目、いつものように真面目なお顔で走るヴィルトブリーゼは

もの凄いスピードで1コーナーへと走り去って行き…

すごい、これが2勝クラスびっくりマーク

大丈夫かな…??と心配していたのですが、

やはりちょっとペースが速過ぎたようで

ゴール手前100mほどで失速。

馬群から大きく遅れてのゴールとなってしまいました。

そのままバタっと倒れちゃったらどうしよう…

と気が気ではなくガーン

真っ先に引き揚げてきたヴィルトブリーゼの

びっくりしたような表情はとても印象に残っています。

あんなハイペースで2600mも走るなんて、

私もびっくりしましたよ、大変でしたアセアセ

距離を1800mに短縮し、後方から差す競馬へと脚質転換する

きっかけとなる一戦でした。

 

第5位:ウォーキングマシンで怪我、トレッドミルは大好き?

1歳の冬にNF空港のウォーキングマシンで

怪我をしてしまったヴィルトブリーゼ。

もしかして、静々と歩くのが苦手でイライラして

ウォーキングマシンを蹴飛ばしてしまったのでしょうか?

危ないですね…

ガッシャンガッシャンと大きな音を立てながら

元気に走ることができるトレッドミルは

大好きだったんじゃないでしょうか照れ

 

第4位:NF天栄でお散歩させてもらってご機嫌

4歳の春をNF天栄で過ごしていたヴィルトブリーゼですが

やはり課題は精神面。

そんな中、天栄のスタッフさんは

今も日によりますけれど馬がほとんどいない遅い時間に馬場入りし、調教後にはいろんなところに連れていって精神的に落ち着ける状況をつくっています。

と、調教後にお散歩させてくださっていました。

そして、そのお散歩の様子が

キャロットクラブの公式HPで2023年3月28日に公開されたんです!

小気味良いリズムで首を左右にブンブンと振りながら

顔を前に突き出して楽しそうに歩くヴィルトブリーゼ。

そのご機嫌な様子にとても癒され、

この動画は今も、何度も何度も繰り返して見ていますハート

また、4歳の夏にNF空港に放牧されたときには

鮮やかな赤いメンコや青いメンコで

場内を歩く写真が公開されていました。

この派手なメンコ、

もしかして、要注意馬として

周りに気づいてもらうためだったのでしょうか笑い泣き

スタッフさんたちには申し訳ないと思いつつ

とても微笑ましい気持ちになりましたラブラブ

やはり、NF空港やNF天栄のスタッフさんにとっては

随分と印象に残る馬だったようで、

妹たち、ヴィントシュティレ、ヴァーナリーの近況更新では

事あるごとに「姉ほどではないもののの精神面に気をつかうため…」

などとコメントされることとなりました。

 

第3位:新馬戦のゲート前で大暴れ
3歳の春、未勝利戦でデビューを迎えたヴィルトブリーゼは

レース直前、ゲート前で大暴れ。

ゲートに向かって突進していったり

背中からひっくり返るふりをして

津村騎手から「まじかよムカムカ」「お前ふざけるな!」と怒られて

随分と賑やかになっていました。

急いでヴィルトブリーゼのところに駆け寄ってきてくださったスタッフさんは、

このデビュー戦から引退レースまで

このようにずっとヴィルトブリーゼに付き添ってくださっていましたハート

大変お世話になり、ありがとうございました!


第2位:柴山騎手とのコンビで見事優勝!

3歳夏、札幌の未勝利戦に出走したヴィルトブリーゼ。

負ければ未勝利引退、という大切な一戦。

鞍上の柴山騎手の絶妙なペース配分に導かれて

先頭に立ち逃げると

最後は迫るグローをクビ差凌いで見事優勝キラキラ

後がない真夏の未勝利戦優勝に、大興奮でした!

そして1年後の4歳夏、

同じ札幌2600m戦で鞍上はやはり柴山騎手。

1勝クラスのレースに挑んだヴィルトブリーゼは

内から押して先頭を狙うウェイビーに無理に競りかけず

楽に2番手の位置を確保すると

直線の入口で先頭に立ち、

最後は迫るアドマイヤハイジをクビ差凌いで見事優勝キラキラ

無理に逃げずとも自分のペースで走れるようになった

ヴィルトブリーゼの成長した姿に感動しましたおねがい

これが現役騎手として最後の勝利となった柴山騎手は

その後、古賀厩舎の調教助手として

ヴィルトブリーゼが引退するまで

ずっと面倒を見てくださっていたと思われます。

ありがとうございました!

 

第1位:6歳定年まで無事に走り続け、2勝クラスで4度の掲示板!

うちの出資馬では初めて

6歳定年まで現役を続けてくれたヴィルトブリーゼ。

5歳になってからは脚質を転換し、距離を短縮。

4月の石和特別では2着に入り、

3勝目まであと一歩のところまで迫ってくれました。

6歳になって迎えた東京競馬場のレースでは

久しぶりに先行して最後の直線で激しい優勝争いを繰り広げ、

トップとほとんど差の無い5着でゴールキラキラ

そして、現役最終戦となった中山競馬場の房総特別でも

降りしきる雨の中、最後までしっかり走り切って

無事に現役生活を終えてくれました。

生涯成績は18戦2勝。

そのうち10戦で掲示板を確保したことからもわかるように

いつも、どんなメンバーが相手でも

気を抜かず一生懸命ゴールまで駆け抜けてくれました。

デビュー戦の時からずっと、

いつも真剣な表情で走ってくれたヴィルトブリーゼ。

長い間、出資馬でいてくれてとても嬉しかったです!

そして今日、無事に定年を迎えてくれたことに

感謝の気持ちでいっぱいですラブラブ

ありがとう、お疲れさまでした照れ

 

古賀先生のコメントの中に

今後は北海道に戻って繁殖入り予定とのことなので、またチャンスをいただければその子供たちに携わることができればうれしい限りです。

というお言葉がありました!

古賀厩舎のヴィルトブリーゼの子供たちを応援できたら

どんなに幸せなことでしょうおねがい

そんな日が来るのを楽しみにしています。

 

今までずっとヴィルトブリーゼに寄り添い

導き、温かく見守ってくださった

古賀先生はじめ厩舎の皆様、

騎乗してくださった騎手の皆様、

ノーザンファームの皆様、

キャロットクラブの皆様、

すべての関係者の皆様、

本当にありがとうございました。

 

※キャロットクラブより許可をいただいて転載しています