前にも運動器症候群（ロコモティブシンドローム）について書きましたが、猛暑が続く中で体を動かすことが疎かになりがちになるため再度述べます。
エアコンを使わないことが熱中症につながると前回述べましたが、エアコンの中に１日中いると冷房冷えになることも述べました。特に座っている時間が長くなると臀部から足にかけての血行が悪くなります。臀部の筋肉の緊張と足の筋肉を動かさないことが原因と考えられます。手や足の筋肉は動かさないと血行が改善しません。暑いので温めることは気持ちが向かないと思いますので、積極的に動かすことを心がけましょう。
例えば、トイレに行った時に「竹踏み」をする。簡単な体操をする。１時間座っていたら１度動く。食事の前にも軽く体を動かすなどはすぐに始められることだと思います。「できること」を、「今から」始めることが重要です。体は動かさないと「鈍る」ものです。
特別なエクササイズをする必要はありません。臀部や膝まわり、足首を動かすようにしましょう。屈伸や足上げなどラジオ体操を基本にして下さい。痛みがある場合は無理なく続けられる程度から始めましょう。「踏み台運動（昇降運動）」は個人的におススメです。膝を持ち上げる筋肉と骨盤を安定させる筋肉を同時に鍛えることができます。相撲の「腰割り」も有効です。