何か面白いイベントはないものかと捜していると、
こんなイベントタイトルを発見した。
「小さな小さなPigg病院」
んむ。
これは怪しい・・匂うぞ。
部屋に入るとそこには待合所と診察台らしきものが見える。
診察台の前の椅子には少女が座っていた。
どうやらこの子がお医者様らしい。
「お次の患者様、診察台にお座り下さい」
医者が僕に呼びかけた。
僕は診察台の椅子に恐る恐る座った。
「今日はどうされました?」
「実は最近、悪夢をよく見るのです」
女の子の医者は椅子の上でうなずいた。
僕が悪夢の内容を説明しようとした時、医者は見透かしたかのようにこう言った。
「悪夢脳悪群です」
んむむむむ・・・・。
聞きなれない病名だ。読み方が解らないが、悪い病気なのは漢字を見れば分かる。
「すぐに治療します!」
何やら自信ありげに宣言すると医者は魔法の言葉を唱え始めた。
「ピーピー」
「ガーガー」
「キュイィーンーーー」
「せ、せんせい・・・?」
僕がたじろいでいると、そんなの眼中に無いと言わんばかりに医者はこう言った。
「お薬をお出しします。まずはこれ。シャンプーです」
シャンプー?
悪夢の治療薬がシャンプー・・・・?
「それと、これを今から食べてください」
僕の目の前にカキ氷が置かれた。
カキ氷・・・。
僕は黙ってカキ氷を腹に収める。これで悪夢が治るのだろうか。
カキ氷とシャンプーと悪夢、一体どこで何が繋がっているんだ。
「ではお大事に!」
早く出て行けと解釈して僕は部屋を後にした。
おしまい。
