「スマホの使用を1日2時間に制限する」という条例が最近話題になっています。賛否両論あるところですが、今回はおうち英語におけるスマホ(やタブレットなどのデジタル機器)の利用について考えてみたいと思います。
おうち英語がこれだけ広がった背景には、スマホの普及があることは明らかですよね。一方で気になるのは、スマホの利用がもたらすデメリット。
スマホの使用がこどもの発達に与える影響について研究は進んでいます。例えば、東北大学の川島教授が5歳から18歳を対象とした研究によると、インターネットの使用が毎日1時間を超えると、脳活動の成長に重要な部分の発達に遅れが生じることが分かっています。くわしくはこちらの記事をご参考ください。
そのほか、スマホの利用と視力低下の関係もすでに明らかになっています。
こういった研究がおうち英語に示唆することはなんでしょうか?
おうち英語ではデジタル端末の利用はもはや不可欠ですから、できることはデメリットを最小限にすること、具体的には利用を必要最低限にすることでしょう。
川島教授の研究では、1時間を超える使用で悪影響が見られますから、1日の合計の使用時間を1時間以内にとどめるほうが無難でしょう。
そして、やはり0歳から2歳くらいまでのお子さんは、あえて低年齢からおうち英語をはじめる必要はないと思いますし、おうち英語をやるなら歌や読み聞かせにとどめておくほうがよいでしょう。
おうち英語はまだまだ新しい概念で、おうち英語に特化した研究というのはほとんどありません。ウェブ上にはおうち英語の成功例がたくさんあるため、そういった事例が目立つかもしれませんが、成功したご家庭と同じことを実践したからといって、効果があるとは限りません。
一方でスマホやタブレットの利用と発達に関する研究はかなり進んでいます。ビルゲイツが自身の子どもが14歳になるまではスマホを与えなかったというのは有名な話でシリコンバレーのIT企業の経営者の多くも同様のようです。
英語の能力は進学や就職で評価されることは確かです。ただ、英語は最終的には、何かをするためのコミュニケーションツールであり、目的ではなく手段です。おうち英語の効果を前提とした幼少期のスマホの過剰利用は本末転倒になりかねません。

