
著:浅田次郎
○あらすじ
死人の魂が向かう先、「冥土」。
なんと冥土には特別に7日間だけ現世に戻れるシステムがあった!
主人公、椿山課長は、
椿という女性に姿を変えて現世に舞い戻る。
そんな彼を待っていたのは、生きている時には想像もつかなかった「本当の現実」だった。
わぁ、
ファンタジー要素満載(笑)
僕の大好きな浅田次郎の、心温まる「ザ・人間ドラマ」です。
勝手に決めちゃいますが、
この作品のテーマは
「嘘」です。
現世に戻った椿山課長は、生きているうちには知ることの無かった様々な嘘と出会います。
愛する妻の浮気、
息子との偽りの血縁関係、
ボケたはずの父の真実、
親友だと思っていた女性が抱える本当の想い。
どれも強烈なものばかりですが、
傷つき、向き合い、次第に受け入れていく椿山課長の愛に心から感動しました。
私達は小さい頃から
「嘘をついてはいけない」
と教育されていますが、現実に嘘は溢れています。
だから
嘘を否定するのではなく、いかにして付き合っていくかが重要なのだと思いました。
それに、
「嘘=人間味」
だと思うんです。
世の中でタブーとされているからこそ、人には見せられない「本当の自分」が嘘には隠されているのではないかと。
嘘をつかなくてはいけなかったその人の気持ちを理解して、寄り添うことができれば素敵ですね。
そんな温かい人間になりたいと心から思いました。