本日は4年生マネージャー山根愛加の投稿です!
マネージャーにはスコアがない。何ができていて、何ができていないのか、データでは分からない。自分がどう部活に貢献しているのか、そもそも貢献できているのかさえ分からない。
マネージャーはクロスを握らない。クロスを持って攻守をするラクロスにおいて、どんなに勝ちたいと思っても直接的に点数に絡むことはできない。
私は5歳から常にスポーツや音楽の習い事・部活動をしてきた。すべてプレイヤーとして所属し、スポーツはタイムやスコアを見て、音楽は音をきいて自分を確実に評価してきた。
そんな私が大学で初めてマネージャーというものを経験しぶつかった壁がある。
自分がチームのために何をできているか分からない「無力感」だ。
2年生の秋、先輩マネさんが引退されるときに、マネージャー大丈夫か?という部内からの声が聞こえた。
ラクロス部は本当に楽しくて、辞めたいと思ったことは一度もない。自分なりに、こうしたらいいかな、と考えながらやってきた。
でもその時、私はハッとした。
自分が楽しんでるだけで、自分がやっているつもりなだけで、何もできていないのか。
自分のあり方について考え直す、大きなきっかけになった。
数日後、大然さんに「審判試験を受けたいです。」と言ったのを覚えている。正直、その決意は、チームを高めるための「手段」というよりも「目的」になってしまっていた。でも、当時はそれほど、部員からの信頼を資格という形あるもので獲得すること、自分に価値を持たせることに必死だった(お恥ずかしながら2回目の受験で合格になりました)。
唯菜と柊里と3人で、情熱組~アチチ、おれたち、ヤケド不可避~という痛すぎる名前をつけて心を入れ替えたのもこの時期だった。
それからチームは見違えるほど強くなり、今、夢がこれまでで1番近くにある。
4年間の集大成を目前にして、自分が学ばせていただいた2つのことと共に、リーグへの思いを記す。このブログが、少しでもプレイヤーを鼓舞し、少しでも悩みを抱えているマネージャーの救いになれれば嬉しい。
【挑戦は当たり前の基準を高める】
私が部活動を通して学んだことの1つに、挑戦の大切さがある。具体的には、挑戦は当たり前の基準を高める、ということだ。
先述の審判試験は、大然さんらの声かけもあり、部員全員で受けることになった。そして、次の年も全員で受けた。きっと今年も全員で受けてくれると思う。
はじめは「挑戦」だったものが、継続することで「当たり前」になった。
筋トレや壁の習慣化も、広報班が先導してくれた金銭面での取り組みも、全部そうだ。今の樽商は、それを自分たちで考えてできるチーム。たくさんの挑戦を重ね、当たり前の基準を高めて成長してきた結果、こうして夢が近くにある。
過程には自信をもっていい。あとは結果。コツコツ高めた当たり前の基準を、必ずこのリーグで結果として残そう。
【自分の活かし方】
樽商はマネージャーが多い。知り合いに、マネージャー何人いるの?と聞かれて答えると、え!?と言われなかったことがない。人数が多くて楽しい反面、自分の存在意義が分からなくなったり、周囲と比べて辛くなったりしていないだろうか。
きっとみんなあると思う。
マネージャーだから、自分というより選手を活かすことが大事なのは百も承知だが、自分を見失っては出せる力も出せないと思う。
当たり前すぎるかもしれないが、解決策の1つを伝授したい。
端的に言うと、「自分の強みを周囲に適合させる」だ。
私は人目を気にしすぎるあまり、思ったことを人に言えない。でも裏を返すと、視野の広さや人の気持ちを読むことには自信があった。だから、そこでなんとか部に貢献したいと思い、常に1歩引いて周りをよく見て動いたり、大丈夫そうかな、と心配になった子はご飯に誘ったりした。
自分の良さを意識するようにしてから、感謝の言葉をいただくことが増えた。
ただ仕事を機械的に行うのではなく、今自分はどんな付加価値を付けれるだろう、と考え行動することが大切なのだと思う。
リーダーに向いている人、リーダーを支える人、みんなが気付かないことに気付ける人、プレイヤーに積極的に声を上げる人、、、どんな形でもいいから、自分が良さを活かせるポジションを把握することで、人数の多さを有利に使ってほしい。もちろん、それにこだわりすぎるのは良くないけど、自分の得意なことを意識するだけで行動は変わる。後輩マネはみんなそれぞれ良いところがある。自分で分からなかったらいつでも聞いてね。
プレイヤーも、ここからのシュートだけは絶対おれが決める!このグラボは絶対おれが取る!などあるのでしょうか。もしあるならば、同義です。みんなのプライドがこもったアツい一発を見たい。
小さな挑戦を積み重ねること。
自分を見つめ直して良さを発揮すること。
この2つを意識し始めてから、無力感は減っていった。特別でかっこいい内容では全くないけれど、自分が学んだ大切なこととして、記録する。
一筋縄ではいかなかった部活動。自分の中で葛藤したことが何度もあったし、就活のときには部に迷惑をかけてしまった。それでも今まで続けてこられたのは大好きな部員のおかげでしかない。この人たちのためになりたい、と本気で思わせてくれる仲間だ。
最後に、この場を借りて部員へのメッセージを伝えたいと思う。
プレイヤーへ
まず、夢をこんなに近くに手繰り寄せてくれて、本当にありがとう。雑すぎるいじりで楽しませてくれてありがとう。私はみんなのことを心から尊敬しています。お世辞じゃないよ。みんなの誠実な努力と確実な成長を見ている人はたくさんいます。自信をもって、どうか最後まで諦めないでください。「勝ちたい」がいつの日からか「勝たなきゃいけない」に変わった今、夢が現実味を帯びるほど欲が出て緊張すると思うけど、いつも通り冷静にやり切ってほしいです。部のクオリティがどんどん高まる中、逃げようと思えば手続きなしで一瞬で逃げれる環境で、もがきながらも逃げなかったみんなは最高にかっこいいです。プレイ以外のことは一切考えなくていい環境はマネージャーが必ず作ります。安心して全集中してください。全国行こう!
小樽会のみんなへ
天上天下唯我独尊🔥祝杯の山猿会全額奢るから絶対勝つよ
実乃、花和里、佳奈、歩へ
頭の回転が速くて、考えていることをはっきり伝えてくれる22マネがどれだけ頼もしかったか、感謝してもしきれません。常に一歩先を行くようなかっこいい先輩ではなかったかもしれないけど、このリーグも、頼れる4人と肩を組んで横並びで一緒にあげていきたいです。あと少しだけ力を貸してください。
莉乃、紗圭、真央へ
いつも真っ直ぐで、頑張り屋さんで、謙虚な3人のことが一生大好きです。良い子すぎて、なにか抱え込んじゃっていないかな、と思うこともあったけど、みんなにとって気軽に寄り添える存在になれていたら嬉しいです。既に寂しいけど、笑顔で終われるよう頑張ろうね。
はるか、万葉、由衣、佑奈、七海、涼風へ
毎日たくさん吸収していってる6人だから、このリーグでも大きく成長してくれるんだろうな、とわくわくしています。数年後にも思い出してもらえるような先輩を目指して頑張るから、初めてのリーグ一緒に駆け抜けようね。
唯菜、茉侑香、柊里、文乃へ
愛加はみんなに出会えたこと、みんなと一緒に部活をできたことが大学生活で1番の宝物だと断言できます。もしかしたら人生で1番の宝物とも言えるかも。みんなに助けられたことが本当にたくさんあったし、愛加も正直、いやこの時自分いいこと言ったな、とか思っちゃったりしてます。最後くらい胸を張って、自分たちがやってきたことを信じて、やり切ろうね。
21へ
はやかったね。唯菜と初めて会った日にアイブロウペンシルを20本買ってもらったことも、ときがいつまでたっても名前を覚えてくれなくて4回自己紹介をしたことも、鮮明に覚えています。
この前色々あったけど、21で良かった。過去は美化されるって言うからそれかなとも考えたけどそうじゃなくて、みんなとの楽しい思い出が圧倒的に多いし、辛かった時も尊敬するところも全部ひっくるめて、21で良かったなと心から思っています。みんなもそうだと良いな。
夏合宿の一番最後、まるは足の肉離れを起こしながらもコニトレを抜けなかったよね。足を使わないメニューを15分間、一度も止まらずにやり続けてたよね。そんなキャプテンを目の前にして、ジーンとくるものがありました。そして、このキャプテンには優勝しかふさわしくないと感じました。12人でチームを引っ張って、必ず優勝しよう。そして、誇れるキャプテンかつ1番のガキ・丸山寛人を胴上げしよう!
開幕1ヶ月前、柊里と最終戦のことを想像して号泣してしまった。妄想だけであんなに泣いてしまう私たちが本番どうなってしまうか怖い。どうか、1ヶ月後に私たちが流している涙が嬉し涙だったらいいなと思う。絶対嬉し涙にする!!
全国の切符を必ず掴んで、全て出し切って、名古屋で美味しいひつまぶしと味噌カツときしめんと味噌煮込みうどんを食べたい。
私は今、本気で夢を追える恵まれた環境と最高の仲間、そして、勝たせてあげたいと思える人がいる。
私は大の幸せ者だ。
周囲への感謝を忘れず、一戦一戦全力で臨む。そして、絶対に全道制覇を達成する。
応援よろしくお願いいたします。
以上になります!
明日も4年生マネージャーのブログを紹介します!