今国会の会期を巡って与党間の攻防が続く中、茨城県守谷市は10日、参院選を「24日公示 7月11日投開票」と明記した広報を配布した。24日公示の場合、次の広報発行日が公示を過ぎてしまうため「見切り発車した」という。選挙日程がずれた時は訂正チラシを全戸配布する。

 「広報もりや」(A4判)は毎月10、25日の2回、約2万1000部を発行。区長を通じて希望者と公民館、金融機関などに配布している。参院選の案内は2ページ目にあり、投票時間や期日前投票場所、開票場所などを紹介している。市選管によると、広報校了日の今月1日時点で、7月11日投開票の可能性が高いと判断し、印刷を決めたという。

 だが、広報を手にした市民から「国会でもめているのに、正式決定のような書き方で紛らわしい」などの苦情があり、寺田功一総務部長は「事前に通知した方が良いと思い、見切り発車した。誤解を与えたようで申し訳ない」と釈明。訂正チラシの配布には約20万円の経費がかかる見込みという。【中野秀喜】

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 【政治姿勢】

 私は職人の家庭に生まれ、普通の家に育った。祖父はケガで失明し、父は大変苦労して私を育ててくれた。祖父や父の姿をみて、努力が報われる社会でなければならないと心に強く刻むようになった。そのために政治の役割は大きい。

 【党の体制】

 次なる体制に向け全力で歩まないといけない。世界のリーダーはどんどん若返りしている。世代交代の流れを作り出したい。小沢幹事長の存在感は大きいが、「親小沢」「反小沢」の2極に分ける考え方には立たない。どのグループも民主党の仲間だ。思いを一つにやっていきたい。

 【重点施策】

 行政改革が必要だというのはだれしも異論がない。最初に取り組む施策は衆院議員の定数80減だ。社会保障関連分野と財政再建の両立には、消費税との連携がどうしても必要だ。抜本的な制度改革を提示できる段階で国民に信を問う。米軍普天間飛行場移設問題は沖縄の負担軽減に向けて、根気強く取り組みたい。参院選公約は現状を受け継ぐ。9月の代表選で本格的な変更は議論すべきだ。

 【消費税】

 財政の不足を補うという発想でなく、高齢化社会で増えていく社会保障関連分野の財源としての消費税という発想に立つべきだ。

 【社民党との連立】

 もう一度連立協議をお願いする。政策的にきちっと一致をするかどうかが(協議の)大きなポイントだ。

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【秋葉原17人殺傷 第10回】(6)

 《約20分間の休廷が終了。事件現場の交差点から逃げる最中、加藤智大(ともひろ)被告(27)に刺された男性に続き、新たな証人が入廷してきた。傍聴席から見えないよう衝立を置く遮蔽(しゃへい)措置が取られている》

 《氏名、生年月日を確認した上で、村山浩昭裁判長が宣誓書の読み上げを指示した。宣誓書を読み上げる女性の声が聞こえた後、検察官が尋問を始めた。新たな証人の声は、少しくぐもったような声だ》

 検察官「それでは、6月8日のことについて質問していきます。ご主人は6月8日に刃物で刺されましたね?」

 証人「はい」

 《今回の証人は、休廷前に証言した加藤被告に刺され、重傷を負った男性の妻のようだ》

 検察官「あなたは6月8日、3人で秋葉原に来て、事件に遭遇しましたね?」

 証人「はい」

 検察官「事件のことを聞きますが、どんなことがありましたか」

 証人「(秋葉原の)中央通りを交差点に向けてゆっくり歩いていたら、西から東にトラックが突っ込んでくるのが見えました」

 検察官「何か音は聞こえましたか。どんな音でしたか」

 証人「鈍い音でした。とても大きな…大きな音でした」

 検察官「トラックが突っ込んだときに、はねられた人はいましたか」

 証人「はい。3人ほどいました」

 検察官「トラックはどのくらいの速度でしたか」

 証人「60キロぐらいだと思いました」

 検察官「はねられた3人の様子は?」

 証人「ほとんど動きませんでした」

 検察官「何が起きたと思いましたか」

 証人「乱暴な車が人をはねたと思いました」

 検察官「どんな気持ちでしたか」

 証人「震え上がりました」

 検察官「娘さんもご主人も同じ光景を見ましたか」

 証人「はい」

 検察官「娘さんの様子はどうでしたか」

 証人「震えていました」

 検察官「その後は異変はありましたか」

 証人「交差点から、われわれに向かってたくさんの人が逃げてきました」

 検察官「どんな表情でしたか」

 証人「大変な形相でした」

 検察官「ご主人は何をされていましたか」

 証人「逃げろ!と言って3人で逃げました」

 検察官「なぜ逃げましたか」

 証人「何かテロのようなものが起きたと思い、逃げました。一刻も早く逃げたかったんですが、サンダルだったので足がもつれてなかなか逃げられませんでした」

 検察官「周りの人はどうでしたか」

 証人「たくさんの人が身をかがめて逃げていたので、前を逃げる主人も身をかがめて、私も身をかがめて逃げました」

 検察官「逃げている最中のことを聞きますが、何が見えましたか」

 証人「主人の背中に刃物を持った手が伸びてくるのが見えました」

 検察官「その手は右手ですか」

 証人「はい」

 《検察官は、証人の夫を刺したナイフの色や、刺された部位などについて詳しく聞いていく》

 検察官「刺された後、顔を上げましたか。犯人の顔を見ましたか」

 証人「はい。刺した後、交差点の方を見ていたので、この人と分かりました」

 検察官「近い距離から見ていましたか。犯人の特徴は?」

 証人「やせ形でサラリーマン風。メガネをかけていました」

 検察官「年齢は?」

 証人「40歳手前ぐらい。老けてみえました」

 《加藤被告は自分の様子を説明する証人の発言を聞きながら、ノートにメモを取っている》

 検察官「どんな人でしたか。左手にいる被告人を見てください。見たことはありますか」

 《衝立で見えないが、証人は加藤被告の方を向いているようだ。加藤被告もメモを取っていた手を止めて顔を上げた。証人と目を合わせたようだ》

 証人「はい」

 検察官「犯人と比べてどうですか」

 証人「髪形が変わっています。そのときよりは若くなったというイメージですが、この人に間違いありません」

 検察官「ご主人が刺された後、あなたはどんな行動を取りましたか」

 証人「また襲われると困ると思って視線を外しました。それから中央通りを左に曲がった路地の方に逃げました」

 検察官「逃げている間、ご主人の刺された後の出血はどうなりましたか」

 証人「ひどくなるのを見ていました。これ以上走ったらダメになる、出血多量で命を失うと思いました」

 検察官「その後ご主人はどうなりましたか」

 証人「路地の行き止まりでうつぶせに倒れました」

 検察官「倒れた後は何を?」

 証人「娘に『救急車を呼んで』と頼みました。それから私は、近くにいた人からビニールで傷を押さえるように言われて押さえましたが、血は止まりませんでした」

 検察官「この後、ご主人は病院に行きましたか」

 証人「はい」

 検察官「事件から2年ぐらいたちますが、今でも(事件当時を)思いだしますか」

 証人「はい。ことあるごとに思いだします」

 検察官「ご自身はけがをされてませんが、事件の影響はありますか」

 証人「世間の注目を浴びた事件だったし、恐怖心はずっと残っています」

 検察官「どういう場面で恐怖心が起こりますか」

 証人「テレビで刃物を見ると怖いし、交差点でも速く走る車を見ると足がすくみます」

 検察官「事件をどう思いますか」

 証人「たくさんの人が亡くなり、主人もけがをしました。とても許せる事件ではありません」

 検察官「事件の後に被告から手紙は来ましたか」

 証人「はい。来ましたが読んでいません。開封もしていません。主人が開封していないので開封していません」

 検察官「あなた自身は読みたくありませんか」

 証人「はい」

 検察官「この法廷で被告を見たわけですが、どのような気持ちですか」

 証人「どうしてこういうことをしたのか。許せない思いです。2年間で味わった苦しみや悲しみ、事件前には戻れないということです」

 《検察官は、質問によって夫が刺された瞬間を目の当たりにした証人の心境に踏み込んでいった》

 =(7)に続く

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