こんばんは、本日の日記はHikariが担当させて頂きます。
本日は、新国立劇場情報センターのビデオシアターにて、
2000年に小劇場で公演された「オルフェオとエウリディーチェ」を鑑賞してきました。
ちなみにキャストは、
字幕なし版は、
オルフェオ:栗林朋子、エウリディーチェ:砂川涼子、アモーレ:森田裕子
字幕あり版は、
オルフェオ:小森輝彦、エウリディーチェ:佐藤ひさら、アレモーレ:佐藤美枝子
先日には、1991年 ロンドン、コヴェント・ガーデン王立歌劇場にて
カウンターテナーのヨッヘン・コヴァルスキーがオルフェオを演じたものを鑑賞しましたが、
如何せん、ハリー・クプファーの演出が予想よりも最先端を歩いておりまして・・。
それでも、元はと言えばカストラートの為にオペラを生み出してきたグルックの作品です、
コヴァルスキーのものは、演出だけでなく、より現実味を帯びたものに感じました。
しかし、演出としては、2000年版が小劇場で演奏されたということで、
自分たちが作り上げていく際には、大変参考になるスケールものでした。
私的な意見ではありますが、エウリディーチェの衣装が大変可愛らしかったのと、
オルフェオのもつ、「竪琴」の小道具が格好良かった・・。
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ここからは余談ですが、当方、小学生の頃からギリシャ神話に魅せられ、
自由学習の時間もギリシャ神話を研究していたほどなのですが・・
オルフェオ・・ギリシャ神話でいうところのオルフェウスは、
エウリディーチェ、もとい、エウリュディケとの悲しい恋物語以外にも、
数々の伝説を残しており、最後の最後まで苦労人なのですね。
数々の説はあれども、父親は太陽の神アポロン、
彼は音楽の神でもありますから、父親からその竪琴の技を伝授されました。
毒蛇に噛まれた妻エウリュディケを、冥界から取戻しに奮闘しますが、
奇しくも誘惑に負けて振り向き、妻とは今生の別れとなります。
その二。
英雄イアーソンがコルキスにあるとされる黄金の羊の毛皮を求め、
大型船アルゴー号で冒険の旅へ向かうのですが、オルフェウスもそこに乗船しています。
そしてなんと、あの英雄ヘラクレス、カストルとポリュデウケスetcも、その旅へ同行しています。
その旅の途中、オルフェウスは海の魔女セイレーンに歌で戦いを挑みますが、そこで勝利、
一同を無事に海峡へ渡らせます。
その三。
エウリュディケを失った彼は、女性との愛を断ち、
オルフェウス教なるもの(輪廻転生や神そして人間の起源に基づく教え)を立ち上げます。
そこで、酒と豊穣の神ディオニュソス(別名バッカスと言えば理解しやすいですね)が
彼の住むトラーキアという場所に訪れるのですが、その際に、オルフェウスが彼を敬まわず、
父親であるアポロン神が最も偉大な神だと宣った為に、彼の怒りを買ってしまいます。
遂に、マケドニアのデーイオンという場所で、ディオニュソスの信者の女性マイナスたちに襲われ、
八つ裂きにされて殺されてしまう・・という何とも遺憾な最期を迎えてしまう訳です。
しかし、投げ込まれたオルフェウスの首と竪琴はレスボス島という場所に流れ着き、
島人たちは彼を悼み、墓を築いて祭った為に、彼の加護を受け、多くの文明人を輩出し、
同じく彼の死を悲しんだ父親アポロン神によって、
彼の琴が昇天し、今の琴座になったといわれています。
愛憎と欲望渦巻くギリシャ神話と言われがちですが(笑)、
深く掘り下げていくと今に行き着く事がたくさんあるんですよね。
・・・・・オペラのブログと関係ない事を厚く語ってしまいました、
今日はここらへんで締めとさせて頂きます。
(文責 Hikari)
