チョイとアナタ、パンツ食い込んでますよ。 -12ページ目
山奥の獣道を進んで行くと
馴染みのない生き物に遭遇する。


リス

野ウサギ

イタチか?

森のコンサートでも開催されるのかな?

お猿さんのドラマーや

モモンガさんがボーカルで

枯葉の可愛い衣装を纏い

きっと盛り上がるんだろうな。

山の音楽隊

可愛い観客達がキノコのお椅子に座って

お月様やお星様の優しい光につつまれて

皆んなで盛り上がるんだろうな。







アホか!


んなわけ無いじゃ無いか。


嶮しい獣道を軽自動車で進む。
道はあるが酷道だ。

道幅はギリギリ。

ハンドル一つ間違えれば谷底に転落。

即死。

道には奇石が転がり

秋の収穫、未確認のドデカい実が転がっている。

酷道を進むたびに進路への不安が募るばかり

グーグルのナビは山の一本道を示している。

この獣道をあと20km進めと。

道は途中で途切れ
電波は届かない。

刻一刻と日没が近いてくる。

このままでは完全に夜に飲み込まれてしまう。

転落しないよう慎重に進まねばならない。

見えない目的地へ

時速40キロで進んで行く。

さすが酷道、凸凹が激しく

進むたびに車体が揺れる。


ドナドナドーナドーナー


目的地まで後10キロの所で

黒い獣が車の前を横切っていった。


我々へ突然の出来事に

驚き

叫び

進んだ。


黒い熊が横切っていったのだ。


車の中にいて本当に良かった。

我々が徒にて遭遇していたら完全に

昇天してきたであろう。


熊は酷道を走る車の音に
ビビって逃げていったのだと思われる。


初めて野生の熊を見て

しばらく興奮が収まらず

最強動物説を論じながら

残りの10キロを走りきった。

目的地で降りる時には周りを警戒し、

背中合わせに進んでいったのだ。

己の背中を互いに預けながら大声を出して
進んで行く。


山の中ではマタギの心で過ごさないと

生き残れない。

己の中のマタギを呼び起こすのだ。

赤マダラじゃ!!

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