今日から八月、今年も折り返しを過ぎて早や一ヶ月が過ぎてしまいました。

 夏も本番、暑さはいよいよ募り、京都は盆地特有の湿度も気温も高い日が続いています。

 しかしこの暑さにも関わらず、なぜか最近、急に人流が増え、多くの他府県ナンバー車や観光客を見かけるようになってきました。

 これは京都に限ったことでは無いようで、その所為か、ついに一日あたりのコロナ新規感染者が、一万人を突破し、その勢いは増すばかりの様です。

 コロナなのにオリンピックと、オリンピックの所為にしたがる向きも、多いようですが、結局はそれぞれの努力で、押さえてこれたものが、限界にきて、タガが外れてしまったのではないかと、、、。

 しかし、まだまだ、戦いは続きます。

 ワクチン打って、再び、気を引き締めて乗り切りましょう。

 

 さてそんな中、先週も仕事で出張、以前(と言っても10年以上前)なら出張先のホテルで、キットを持って行ってごそごそやっていたのですが、今はそれどころでなく、帰ってきたら帰ってきたで、出張の疲れと、この暑さで、何もする気が起きず今週は模型を触ることも終わってしまいました。

 

 とは言っても、出張中の夜、時間を持て余すのも真実、前から気になっていた本を読み始めました。

 「黒き微睡みの囚人(くろきまどろみのしゅうじん)」 ラヴィ・ティドハー著 押野慎吾訳 竹書房文庫

 本の帯には、宣伝文句として「ホロコーストを新たな視点で描いた、歴史改変奇想ノワール」とあり、SFというか、推理小説というか不思議な小説です。

 粗筋はというと、アウシュビッツ収容所に収容されているユダヤ人小説家が、見ている夢の話で、その中ではナチスは、政権を取れずドイツは共産化、ヒットラーはイギリスへ、亡命してウルフと名乗って私立探偵をしています。

 そこへ行方不明になったユダヤ人女性捜索の依頼が入り、いやいやながら金のために引き受けることになります。

 更に娼婦連続殺人事件にもまきこまれ、調査を進めるうちにゲーリングやヘス達、元同志が暗躍するイギリスの暗部へ足をふみいれる、、、といった内容です。

 ちなみにゲーリングは、ドイツに残って共産主義者に、ヘスはいち早くイギリスへ亡命、非合法組織(ギャングとして)を作り上げてそれなりの地位についています。

 ウルフこと、ヒットラーはその流れに乗ることが出来ず、しがない私立探偵をしているという状態です。

 その話が、アウシュビッツの囚人ショーマーが見る夢の中で進んでいきます。

 まだ途中までしか読んでませんが、中々面白く実在の人物が、あちこちに現れて、実際の歴史と虚構の歴史が混ざり合い、進んでいきます。

 登場人物に対して、知識があればあるほど、ニヤリと出来ること請け合いです。

 作者のラヴィ・ティドハーもユダヤ人で、わざわざヒットラーを主人公にした話をと最初は思ったのですが、読み進めるにつれてやはりそこには憎悪が感じられます。

 ウルフを、ハードボイルド小説の主人公のように見せかけながら、徹底して痛めつけ貶めて取るに足らない人間(これは他の元ナチス関係者も同様に人間の屑)として描いていて、ナチスに対する感情の深さを思い知らされた気がします。

 とあれ、まだ読み始めたばかりで、しばらくは楽しめそうです。

 

 こちらは以前、読んだフィリップ・カーのグンターシリーズ、ベルリン三部作 

 こちらはナチス政権下でナチス嫌いで警察を止めて私立探偵をしているグンターを主人公にしたハードボイルド小説。

 こちらも虚実混ぜ合わせて巧みに、話が進んでいきます。

 

 なかなか好評だったようで、三部作の後続編も作られています。

 主人公グンターは、ナチ戦犯の濡れ衣を着せられ、アルゼンチンへ逃亡、そこで自身の過去と今につながる事件を追うことになる、、といった展開の続編が作られています。

 こちらもおすすめです。

 コロナの中、出歩かず、本を読んで過ごすというのも、一つの自衛かもしれません。

 次回は連休が取れそうなので模型頑張ります。

 

 うちの会社、本当に経営陣が逝かれて来ていてで、前回の非常事態宣言の際は補助金欲しさに、時短営業、今回は運営自体がそれどころでなくなってきたようで、通常営業。

 さらには、どんどん出張に、でも経費は使うなと訳わからない状態です。

 事務所にいたらいたで、文句、出張したらしたで文句。

 自分の考えるようにならないと社員の所為にしてきて、正に老害です。