作業療法アプローチ研究会「Team,re;Quest」のブログ -21ページ目

皆さん、こんにちは。チームリクエストのオリジナルセミナー講師をしております、永原です。今月のメルマガは永原が担当します。
2014年ワールドカップ始まりましたね。日本のサッカーは毎年成長しています。個々がそれぞれの課題を見つけ、日々努力しているのです。
私達のリハビリも少しずつですが、課題を見つけ、成長できるように頑張っていきたいですね!

さて、今月のテーマは失行です。先週お話しましたが失行について振り返って頂けたでしょうか?

定義としては…「運動が可能にも関わらず合目的な運動が不可能な状態」というような内容でした。しかし、失行の分類や用語の定義については研究者の間でも統一されてない(東山ら2009)と言われています。

Haaland(2006)によると左半球損傷の41%に観念運動失行を認めたという報告があり、決して稀な症候ではないのです。

まずはカルテ情報や観察、家族の話からどのような行動をしているのかを評価します。いきなり失行の検査を行うのではなく、行為や行動をしっかりと観察して下さい。失行の検査は時間が少しかかるので、色々なパターンを観察して、「あれっ、何かおかしいな?ちょっと拙劣だな?」と疑ってみるのです。

私の経験で、右片麻痺の方を担当しました。普段、非麻痺側のみで生活しており、過剰に力が入っていました。
非麻痺側の左も拙劣だなと思って模倣検査を行った結果、左においても模倣ができなかったのです。

非麻痺側だから正常と考えるのは、実は危ない考え方です。脳は左右で連携を図っているので、脳を損傷することによって麻痺側だけでなく、
非麻痺側にも何らかの影響が出ている可能性が高いです。
その為に麻痺を改善させるだけでなく、行為や行動を改善させなければなりません。
行為を知る事が失行を解釈する一つのヒントになると思います。

次回は脳のネットワークから失行を話したいと思います。