オツカレです。

トヨタの５月増産計画に続けとばかりにパナソニックも攻めの姿勢だ。

［２５日　日経］パナソニック、白物家電の欧州売上高を倍増　１３年度に８００億円　パナソニックは２４日、欧州での白物家電の売上高を２０１３年度に０７年度実績比２倍の８００億円に引き上げる計画を発表した。３月に静音性や省エネ性能を世界最高水準に高めた冷凍冷蔵庫と洗濯機をドイツなど７カ国で販売。９月までに１７カ国に販売網を広げ、欧州の白物家電市場に本格参入する。
欧州で販売する白物家電は中国で生産して輸出。現地の大手量販店を中心に販売ルートを整備する。４月には日本、中国、タイに続きドイツに研究拠点「欧州ＨＡ生活研究センター」を新設。欧州の文化や生活様式を研究して製品に反映する取り組みに着手する。
販売価格は、冷凍冷蔵庫で１０００ユーロ（約１２万円）超、洗濯機で７００－９００ユーロになる見込み。両製品とも日本で販売している白物家電の技術を取り入れ、静音性や省エネ性に優れた機能を備えたほか、頑丈さなどにこだわる現地の利用者の要望に応えるように開発した。

欧州向けに白物家電の主力となる冷蔵庫２機種と洗濯機３機種を発表した。

４月にスウェーデン、ノルウェー、デンマークの３か国、５月にはチェコ、ハンガリー、スロバキア、ルーマニア、ブルガリア、クロアチアの６か国、９月にはイタリアでの販売を開始し、欧州１７ヶ国での販売体制を整える予定だ。

パナソニックは１９６２年に欧州の拠点としてドイツに「ハンブルグ松下電器」を設立して４７年が経過している。

これまではテレビなどのＡＶ（音響・映像）製品やデジタルカメラに加え、生活家電はエアコン、電子レンジ、掃除機、パン焼き器の４種類のみだった。

そして主力商品といえる冷蔵庫、洗濯機は投入しなかったのはシーメンス（独）やボッシュ（独）といった欧州メーカーが高いシェアを誇っていることが理由だった。

それが年々高まる地球環境問題への関心により、最も意識が高い欧州なら省エネに強い製品で勝負できると判断したのだ。

まず社内に「欧州白物上陸プロジェクト」を発足、準備し今回の発表となった。またこれに伴って「欧州ＨＡ生活研究センター」を２００９年４月にドイツに設置することも決定した。

「欧州ＨＡ生活研究センター」の活動は以下の通り。
●白物商品を対象に生活研究に基づく、コンセプトや機能の仮説検証・提案。
●欧州での社会・環境トレンドの的確な把握と、商品戦略への反映。
この組織で欧州市場における商品力の強化を目指すとのことだ。

実際発売で攻勢をかける冷蔵庫２機種と洗濯機３機種であるが、各機種とも欧州の省エネ基準で最高レベルの格付けを取得している。

また洗濯機では節水機能を冷蔵庫では果物や野菜の新鮮さを保つ機能など日本市場で培った最先端の技術をアピールする予定となっている。

この結果として欧州での白物家電の売上高を５年後の２０１７年には約２倍の８００億円という目標を掲げた。

そして将来的には当面中国からの輸出に頼っているのだがこれが軌道に乗れば欧州で新工場の建設も検討しているとのことだ。

まずはパナソニックブランドの欧州浸透を図る。その後に控えるのは中東や北米、南米を含めたグローバル展開、世界戦略である。

パナソニック社内から聞こえてくる声も強気だ。

「価格は高くとも環境性と経済性の両方を満たすことのできる製品は、欧州の消費者に受け入れてもらえるはず。デザインや使いやすさについてもどんどん改良していきたい」

「本格的に欧州市場で戦っていける体制が整った。まずは、プレミアム商品ゾーンで足場を固めていく」

「環境性能と基本性能は二律背反することもあるが、当社独自の環境コア技術で双方の性能を高めることができる。この技術を搭載することで、日本だけでなく、世界各地で戦えると考えている」

「欧州のユーザーは、世界で最も環境意識が強い。経済性、環境性という２つの要求を満たすものであり、それに加えて、高性能、高品質、デザイン性、使いやすさの面で優位性がある」

「パナソニックは、冷凍冷蔵庫と洗濯機において、どの国でも常に高いシェアを獲得してきた。欧州においても、高級品市場において、主役になることを狙っている」

「ヨーロッパのユーザーは、世界で最も環境意識が強い。当社の製品は、経済性と環境性という2つの要求を満たすものであり、かつ高性能、品質、デザイン、そして使いやすさをお届けする」

ものづくり企業の本領を発揮することを期待して。

オツカレでした。

ぽちっとしてオツカレ～

パナソニック欧州に「白物家電」で攻勢 省エネ基準最高レベル環境対応

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