親の仕事の都合で海外にいた関係で、高校にも行かず通信大学を卒業し、独学のみで東大の教授になったという特殊な経歴を持つ著者が、独学のコツを書いた本。


この本のおかげで今までほとんど認知していなかった通信制大学というものを初めて知る。

 

勉強の目的は
1.受験勉強や資格試験など明確なゴールがある勉強
2.教養を身に着けるための勉強
3.答えのない問いに自分なりの答えを見つける勉強(いわゆる本質的な勉強、学問としての勉強、自分の道を生きるための勉強)

と分類し、本書は1,2を決して否定せずに、3に特化してまとめておられる。


「勉強には人によってペースが違う、理解が早い方がよく理解できているとは限らない。」

「独学は自分のペースで勉強できるのが最大のメリットである。」

と、学校教育を若干批判した内容にもなっている。

 

「本を読むときはノートを取らないほうがよい。取る時間があったら何度も読み返したほうが良い。」

「本を読んで忘れてしまうのは自分にとって必要ではない情報だから。忘れることを恐れなくてもよい。よく使う内容であれば自然に覚える。」

という作者の持論も参考になった。


この本を読むと独学がしたくてたまらなくなる。 

この本に書いてある内容を参考にしながら、独学を進めたいと思う。

 

 

教育についての本。

少年院で精神科医をしていた著者が書いている。

 

少年院に収監される少年たちは認知力が低い少年が多く、ケーキを均等に分けることすらできない、簡単な計算もできない、日本地図を見て何なのかわからないといった、少年たちと実際に接した体験から書いた本。

 

人は何か問題を起こしたときに、その行為を反省できれば、その人は過ちを繰り返すことなく成長することができる。

しかしこの本に書かれているような、人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々はそもそも自分のしでかした問題行動を認知できないため、反省すらできない。その為に成長できず同じ過ちを繰り返してしまう。

 

この知能が低いが故に問題行動を繰り返す「境界知能」の人々を更生させるためにはどうしたら良いかということが書かれている。

教育者は必読。

 

実生活でたまに出会う反省ができない人も、この本に書かれている「境界知能」の人で、自分の過ちを認知できていない可能性がある。これらの人々が問題を起こさず過ごしやすい社会にするために、この本の内容は広く認知される必要があるように思う。

 

 

人との会話がうまくなったらいいなと思い購入

 

良い話し方、悪い話し方が対比で書かれており、とて簡単で読みやすい。

実際にこの話し方をされると相手がどんなふうに思うのか?という内容が丁寧に書かれている。

 

ただ、普段、仕事をしている人間ならおおよその人が実行できていることであり、新しい発見は少なかった。

 

小中高生や、本当に会話が成立しないような人は読んだほうがいいと思う。

 

 

 

 

 

人類の歴史について書かれた本。めちゃくちゃ有名。

 

平たく言うと、欧州が歴史の勝者になったのは欧州人が優秀だからではなく、地理的・環境的な要因によるものだと説明した内容になっている。

 

ユーラシア大陸のは横に長く面積が一番広く、そこに住んでいた人間は農耕を早く始めたおかげで国家を作るのがどの大陸よりも早く、文化の伝搬や文字の発明、戦争への注力が容易だった。また、農耕を始めた地域は人口が密集しており、疾病の免疫力をつけることができたので、免疫や武器を持たない大陸や島々の人間を圧倒することができたという内容。

 

根本の原因は人種の優劣ではなく、大陸が一番広く横に長かったという、ぶっちゃけしょうもない理由で欧州人は歴史の勝者になったということがわかる一冊(上下巻合わせたら2冊)。

 

最近いろいろなところで子供の学歴は親の年収でだいたい決まると言われているが、これを読んで同じものを感じた。

すっきりまとめられ、自然な日本語で書かれた超訳版、めちゃくちゃ読みやすい。

忙しい人でも1日〜2日で読める。

 

各1ページに格言とその説明や実例が書かれているので、サクサク読み進めることができる。

とんでもなく相手のことを考えることができない人でもこれを読めば改善されると思う。

 

大雑把に言うと

・相手を褒めることの重要性。心から称賛することの重要性。

・人をできるだけ非難しない。悪口を言わない。

・人に興味を持ち、よく観察する。

・話をしっかりと聞く 話し上手より聞き上手のほうが好かれる。

・勝ちにこだわらず、相手に勝ちを譲ったほうがうまくいくことが多い。

 

ということが書かれており、実生活でとても有効な一冊。

 

 

1998年ジムキャリー主演のアメリカ映画。

 

アマゾンプライムビデオ、Netflixでサブスク配信されているのでぜひ。

 

ごく普通の幸せな生活を送っていた主人公。

実は身の回りのものはすべて巨大な撮影スタジオのセットで、関わる家族や友人・顔見知りの知り合いまですべて雇われの俳優であり、今までの人生はすべてテレビ局に24時間で放映されており、すべては番組プロデューサーに仕組まれたものだったという統合失調症の引き金にもなりかねない内容。(実際に、トゥルーマン症候群と言う名前で非公式ながら精神科の症状名となっている。)

 

主人公がだんだん違和感に気付いてくるのだが、そこから脱出しようと奔走する姿に勇気付けられた。

 

 

 

 

 

最近在宅勤務のおかげで本や映画を見る機会が増えたので、整理目的で

友人、知人向けに