親の仕事の都合で海外にいた関係で、高校にも行かず通信大学を卒業し、独学のみで東大の教授になったという特殊な経歴を持つ著者が、独学のコツを書いた本。
この本のおかげで今までほとんど認知していなかった通信制大学というものを初めて知る。
勉強の目的は
1.受験勉強や資格試験など明確なゴールがある勉強
2.教養を身に着けるための勉強
3.答えのない問いに自分なりの答えを見つける勉強(いわゆる本質的な勉強、学問としての勉強、自分の道を生きるための勉強)
と分類し、本書は1,2を決して否定せずに、3に特化してまとめておられる。
「勉強には人によってペースが違う、理解が早い方がよく理解できているとは限らない。」
「独学は自分のペースで勉強できるのが最大のメリットである。」
と、学校教育を若干批判した内容にもなっている。
「本を読むときはノートを取らないほうがよい。取る時間があったら何度も読み返したほうが良い。」
「本を読んで忘れてしまうのは自分にとって必要ではない情報だから。忘れることを恐れなくてもよい。よく使う内容であれば自然に覚える。」
という作者の持論も参考になった。
この本を読むと独学がしたくてたまらなくなる。
この本に書いてある内容を参考にしながら、独学を進めたいと思う。