倒れてから初めての給料。
財布に入れて買い物に行く気満々。
3年の手帳が終わるので新しい手帳を買うために本屋へ行く。
すぐに目的の手帳発見。
今回は、1月になるまで待てるかなあ。
前は、買ってすぐに使い始め、10月から埋まって行った。
「それは、来年のところだよ」と言っても納得せず使い始めた。
(にもかかわらず今は合っているのだが)
本も買いたいのがあると、あっちへ行ったりこっちへ行ったり。
なかなかご機嫌である。
目的の本も見つかったようでよかった、よかった。
「帰ろうか?」と足を駐車場に向けたところに
「食料品売っているのはどこかなあ」の声
やっぱり忘れてなかった。
「チョコレート買いたい」
チョコレートだけで収まらず、次々とかごに放り込んでいく。
今までは「買ってもらう」という認識だったのが
「自分のお金で買う」になったらしい。
屁理屈で攻めてくる高次脳機能障害の弟に対抗するには「糖尿病」という言葉はあまりにも無力だった。
倒れた時は、食事前に必ず血糖値を測って、必要ならインシュリンの投与をしてからでないと食事ができないぐらいひどかったんだけど、それは記憶から抹消されたみたい。
月に一度は病院へ通っているから、お医者さんに怒られてくれと思い早々に白旗をあげることに決めた。