なぜかリハビリに効率的であることを求める弟
(これだけしたら終わりと思うのだろうか)
例えば、お手玉を拾って箱に入れる。
しゃがんでは立ち上がるという動作のリハビリなんだけど、マットの上にまかれたお手玉を、2個、3個とまとめて掴み箱に入れていく。PTさん
「1個づつだよ。わかる?」いう私に
「めんどくさい。いっぺんにしたほうが早く済むだろ」
「ダメ」
しかしやめない。
そーっと箱に近づき見ていないすきに箱から出してもう一度マットの上にまく。
「あれ? 減った」と首をかしげる弟
「気のせいじゃないかな?」と私」
「んー おかしい?」
拾う弟の後ろでさらに マットの上にポイポイ
「落ちてるの増えた」
「元からそんなのだったよ」
そして、最後の2個わしづかみ
これで終わりと満面の笑みの弟
ハイ、もちろん1個マットの上にポイ
「まだ、1個残ってるよ」
「全部終わったよ」
が、なぜか視線の先に お手玉が1個あった弟。
「なんかしただろ。」
「何もしてないよ。」
「いや、絶対した」
「してないよ。」
「オニ」
「どうせオニだもーん。」
「こんなところで喧嘩はやめなさい」と母
「そんなことできるの、お姉さんだけです。」
なんてしみじみ言わないでPTさん・・・・・・・