これからは短めの文章を頻繁に更新していこうと・・・思っていた矢先・・


ほんの少しだけ書こうと思ってPCに向かったら・・・・・止められなくなった。


エライ長くなってしまった・・・・

すいませんが、、、、適当に読み流してください(^_^;)


書くのが好きと言う事ではないのですが、

書き始めると止まらなくなるのは悪いクセです。





以前「本当にカラダに効く食べ物が判明!名医が認めた!医食同源スペシャル」と題した番組をやっていた。


錚々たる、有名何処病院の内分泌内科、循環器内科、耳鼻咽喉科のドクターが、健康に効果ありと太鼓判を押す食べ物を長々と時間をかけて紹介していた。


トップ10のうちの一つしか見なかったのですが、動脈硬化を予防・改善する食べ物として「クルミ」を紹介していた。


まだこんな事をやっているのかと暗い気持ちになったが、とりあえずどんな内容か見てみた。


さすが東京医科大学循環器内科の先生が言うのだから説得力があるし・・(^_^;)


クルミは血管を若返らせる効果があると昔から言われているのは知っていたが、人はリスではないので、クルミばっか食べるわけにいかないわけで・・・・


しかし番組では長時間かけてクルミの素晴らしさを放送していた。


揚句に「短期間で血管を若返らせるクルミ術」とかをやりだす始末。。。


トホホホです(-_-メ)


基本的に考えて、人は食生活の中でクルミだけを食べると言う事はあまりしない。


クルミはあくまでもトッピング。

スイーツやパンに入っている事が多い。


クルミが動脈硬化に良いからと言って、小麦・砂糖・油・・・バター、ショートニグがふんだんに使われたものと一緒にたくさん食べれば動脈硬化が改善されるどころではない。


菜っ葉類のクルミ和えなどはまだいいだろうけど、、、、結局はトッピングである。


クルミを大量に摂る為にはそれ以外の食材をたくさん食べる。


クルミだけ食べても飽きてくるし・・・・塩がかかっているクルミだと酒も欲しくなるだろう。


動脈硬化を改善して血圧を下げるまでの効果を得るためにクルミを食べ続けると言うのはどうなんだろう??


それって現実的な事なんだろうかと疑問が沸く。


なんでもクルミを一日7個~10個を一か月食べ続けるのだそうだ。。。。


7個~10個と言えば、片手一杯弱はある。


片手一杯のクルミを一ヶ月食べ続ける勇気を私は持ち合わせていない。


動脈硬化が改善される前(動脈硬化じゃ~ないけど)に脂肪過多で肌に吹き出物が出て消化器系がおかしくなりそうだ。


そしてクルミだけを食べる事ができないからと言って、その7個~10個を食べる為にどれだけの食材を食べるのかと・・・・ 思うと気持ち悪くなる。


単品食品を健康に良いと言って取り上げても意味がない。


バナナしかり・・・・トマトしかり・・・納豆。。ココア


これらの一品摂取健康法を番組で見ると、それを間に受けて食材を買いまくる。


後日談ですが、この番組の翌日はスーパーからクルミが消えたのだとか・・・・・


一品摂取健康法は意味がない。これは断言できる。


食事で健康になる為にまず注意する事は、全体の食事のバランスと量が問題なわけです。


それができたら、次に食事の内容です。

コンビニフード、ジャンクフードから離脱する工夫です。


いくらジャガイモが野菜だからと言ってもポテチばかり食べていると脳が壊れます。


そして次に食材の「質」に気を付ける。


低農薬とか、未精製だとか・・・そういう食材の質を充実させていけばいいが、これはあまりこだわらなくても良いと個人的には思っている。


食材の質を気にし始めるとキリがないからです。


現代社会で毒から完全に切り離した生活を送るのは基本難しい。

生きていけなくなる。


なので・・・・食事の量とバランス、そして内容・・・・コンビニフード、ジャンクフードからの離脱を考える事が食事に気を付けて健康になると言う事に繋がるのです。


薬を飲むように、何か一つの食材を過剰に食べて健康を維持すると言う迷信から、そろそろ目を覚まさないといけませんね。


確かに・・・・・クルミの栄養素は色々な効能がある。


これらのテレビで「クルミ」が取り上げられる時に必ず言われる事が「若返りの脂肪酸」オメガ3を多く含むと言うことです。


要するにダイエットにも効果的と良く言われるαーリノレン酸と言うヤツですね。


これらの不飽和脂肪酸は血管を丈夫にして、血液サラサラ、血液の中の老廃物を排除することにより、結果的には動脈硬化予防になる。


そしてその他にも美肌作りにも必須とされるビタミンB1、ビタミンE、鉄分、ミネラルが含まれ、カルシウムやリン、鉄などミネラルも豊富 ・・・・貴族の美容食とも言われている食べ物だと。


しかし過ぎたるは及ばざる如しです。


だってね~先ほども書きましたが、明らかにクルミを含めたナッツ類を食べ過ぎると翌朝、吹き出物が出たりする。


油の取り過ぎと言う事を吹き出物で身体は教えてくれているわけです。


ポテトチップスまで害が無いにしても、やはり食べ過ぎはよくない。 (気持ちの良いカラダを目指すなら食べ過ぎはよくない)


クルミを好んで食べている知人がいるのですが、そんなにクルミが好きなの?と聞くとダイエットとメタポ予防に食べていると。


それなら少食にして何も食べない方がいいんではないかと私は思うのですが、そういう発想に彼女はならないようです。


吹き出物が出る要因としては脂質です。


クルミの成分を調べると、ほとんどが脂質(油)です。


全体の70%近くが脂質・・・・その中で一番多く含まれるのがリノール酸。


成分表を見るとクルミに含まれる脂肪酸の割合は、リノール酸が61.3%、オレイン酸が14.9%、αリノレン酸が13.3%と圧倒的にリノール酸が多い。


リノール酸はオメガ6です。



確かにクルミはαリノレン酸(オメガ3)が含まれていて、このαリノレン酸は血液をサラサラにして悪玉コレステロールを下げて動脈硬化を予防し高血圧を防ぎ、ダイエットにも効果的だと言われてます。


もちろんある側面から見ると正しい情報です。


αリノレン酸もリノール酸も人体にとっては必須脂肪酸で、体内で生成する事ができない為、食事で摂る事が大事。


しかしクルミの脂質比率としてリノール酸(オメガ6)とリノレン酸(オメガ3)の割合バランスが悪い。


オメガ6とオメガ3の割合は同等くらいが望ましい。まああくまでも理想なのですが・・・


このバランスの悪さが様々な病気を引き起こすと言われています。


しかし多少食べる分には問題はありません。


片手一杯のクルミを一か月も食べ続ける・・・・これが問題なわけです。


あまりに極端すぎます。

何度も言いますが、人はリスではありません。。。。"(-""-)"


そしてオメガ3とオメガ6の含有量の比率が悪いと言う事の他にリノール酸が身体に及ぼす影響がこれまた問題だと言われています。


一昔前まではリノール酸は動脈硬化を予防すると言われてきました。


ただ現在は否定されています。


積極的にリノール酸をとるべきではないと・・・・( ゜Д゜)


リノール酸はアレルギーのアクセルになるとも言われているので、アトピーやぜんそくのある人はあまり油分(リノール酸)を取らない方がいいわけです。


リノール酸とはマーガリンやサラダ油・・・私達が現在、一般的によく使う油の殆どがリノール酸なのですよね。


食べるな!と言う事ではありません。


普通の食事をしていればいいのです。(その普通を説明するとまた難しいのですが、それは割愛します)


私が言いたいのは常に情報は変化します。


殆どが企業戦略です。


花粉症をはじめ、アトピー、喘息、大腸ガンが急増したのは70年代に入ってから。


70年代の常識として、バターをはじめとする動物性脂肪はコレステロール値を上げるので健康によくない、植物油を摂るべきである。


なかでも必須脂肪酸であるリノール酸を含んだ油が健康によい、という「科学的」「医学的」な発表が世間一般の常識になりました。


それ以来、バターよりもマーガリンの消費量が伸び、大豆油、コーン油、紅花油など、それまではあまり使われていなかったリノール酸含有量の高い油が多量に使われるようになったのです。


しかし現代はその常識だったリノール酸が悪者になっているのです。


リノール酸の過剰摂取はカラダに良くないとされています。


アーモンドなどでもリノール酸の過剰摂取を控えるために摂取量を制限するように言われている。


そしてクルミのリノール酸含有量はアーモンドの約4倍くらいある。


現代栄養学的見地からみたらクルミからリノール酸摂取による害を出さない為には、毎日食べるとして・・・・一日4~5g(1個か2個)程度が望ましいという所でしょね。


またオメガ3のαリノレン酸もカラダに良いと言われていますが、過剰摂取すると弊害がある。(らしい )一応両方の側面を書いておきますね。


オメガ3は血液をサラサラにします。


なので動脈硬化を予防すると言われているのですが、血液をサラサラにすると何が起こるかかと言うと出血しやすくなる。


月経や怪我の出血が止まりにくい程度ならいいのですが、脳内出血などを引き起こすと危険ですしね。


脂肪酸の説明をここで書いていると、とんでもないボリュームの記事になってしまうので、脂質と言う栄養素とはどういう種類があるのかは次回にでも書くとして、今回はクルミの事だけにします。


要するにオメガ3であれ、オメガ6であれ、取り入れるバランスと量が大事。

また動物性油脂も植物性油脂もどっちが良い悪いではありません。


一つの種類のモノを過剰摂取する事が問題なのですね。


なんでもそうですが、情報は常に刷新されて、書き換えられていきます。


医学、科学、栄養学など学とつく分野は日進月歩で説が覆される。


私が病院に務めていた頃、数十年前は血圧が180以上で高血圧とされていたのが、数年前に130以上という製薬会社、医学界の陰謀か!!と、びっくりするような数値を設定し、高血圧症と言う病気として認定されるようになりました。


しかし今年になって150以上と訂正されたのです。


まだ正常血圧が130以下とされて数年しかたっていないのに、こうも簡単に病気の定義が変わるのです。


私達が住んでいる地球が丸くて太陽の周りをまわっていると言って狂人扱いされた時代も合った。


今は当たり前の事になっていると言うのと同じです。


簡単に常識が非常識となり、非常識が常識となるのです。


話はクルミの脂肪酸の話に戻しますが、オメガ3の脂肪酸はカラダに良いと言う事は今のところの常識となっています。


オメガ6の油でドレッシングを作るより、オメガ3の油でドレッシングを作った方がもちろん身体は喜ぶでしょう。


私達は日常的にオメガ6のリノール酸を取り過ぎているから、バランスを取る為にオメガ3を意図的にとることが大事なのです。


もちろん私も料理で使う油には注意しています。


サラダ油などのドレッシングは作りません。


亜麻仁油、ヘンプ油、グリーンナッツオイルを使います。


グリーンナッツオイルはリノール酸とαリノレン酸の比率が理想的だからです。


しかしこれらのオメガ3の油は熱に弱いのです。


なので火を使う場合には、もちろんサラダ油やオリーブ油のオメガ6の油を使います。


ゴマ油もナムルとか中華系和え物、酢の物にはもちろん使います。


使い分けが大切。


そして過剰摂取がよくないわけです。


クルミを食べるなら片手一杯という無謀な暴挙に出る事なく、、、、少量で楽しむ程度に。


たまに食べるパンやにケーキ入っている程度で楽しみましょうと言う事です。


古い情報に踊らされてスーパーに買いに走る。


次の情報が入ったら、前の情報の事はきれいさっぱり忘れ、また新しい食材を買いあさる。


陳列棚からモノが無くなり、喜ぶは小売店とメーカー。


買った人は誰も健康にはなりません。



新しい情報だと思っていたものは、また変化して、その情報は古くなり覆されます。

そんな曖昧な情報に振り回される生活を止めるためにも、しっかりとした知識を身に付けなければいけません。

今は良い時代です。
幾らでもタダで情報が入ります。

自分のカラダの事は自分でしっかりと勉強する。


健康のために!と信じてやっていることが逆効果になってしまわないようにしていきたいものですね。

心配しなくても人は死にます。
クルミをどれだけ食べても、人の死亡率100%です。

恐れても仕方がないのです。

病気を恐れるよりは・・・・

気持ちよく楽しく元気に死ぬまで生きる為にはどうすればいいかを考える事が大事。

クオリティ オブ デス

そういう言葉を最近聞きました。

良い言葉です。

60を過ぎたら、どう死にたいのか?それを考えて置く


死を特別なモノにしない・・・・大事な事ですね。