昨日の続きです。


宮崎大学教授、島田彰夫氏いわく・・・・


「牛乳は栄養価の高い完全食品とよくいわれますが、それは間違いですね。子牛にとっては完全食品でも、離乳期を過ぎた大人の日本人には一切の乳製品は不要です。」


と・・・・


牛乳は子牛(生まれた時約50kg)が、わずか2~3年で成牛(400~1000kg)になりますから、お母さん牛から、もらうお乳は、その成長に必要な完全栄養食品です。


子牛が3年で成人牛になる為の、牛にとっての完全食品である牛乳を、人が摂るとどうなるか。


一言でいうと、「早熟」と「早老」をもたらすと・・・


体は早く大きくなりますが様々な病気にかかりやすくなるらしいです。


具体的にいうと、牛乳に含まれる乳糖は、ラクターゼという分解酵素によって分解されます。


しかしこのラクターゼが日本人を含むアジア人、アフリカ人などの場合、離乳期以降は分泌されなくなる。


要するに牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素が日本人にはないという事なのです。


島田教授は


「分解酵素がないのに牛乳を飲み続けるとどうなるか。乳類に含まれているカルシウムが吸収できないだけでなく、他の食品から摂取したカルシウムを体外へ排せつしてしまうというデータがすでに1960年代に報告されています。」


要するに骨を強くしようとして飲んだ牛乳が逆効果でカルシウム不足に陥ると言う事です。


どうしてかというと、牛乳に多く含まれているリン(母乳の6倍)が深くかかわっているといいます。


リンは食品の酸性度を示す指標になっているくらいですから、アルカリの指標となっているカルシウムを奪い骨を弱めることは容易に理解できるところです。


リンがたくさん含まれると、骨のカルシウムは溶け出し、それまで体内にあった同量のカルシウムと結びついて、リン酸カルシウムとなって体外に排泄されます。


ですので牛乳を飲めば飲むほど体内のカルシウムが減少していくと言う事態に。


アメリカでのデーターによると骨量測定機器で調べると、牛乳をたくさん飲む人ほど、骨量が少ないことが証明されているのだとか・・・


次に牛乳に含まれる脂肪の質の問題です。


牛乳の脂肪は、ほとんどが飽和脂肪酸(コレステロールを増やす)で、これが動脈硬化、心臓病、脳卒中等の原因になりやすくなるとも言われています。


現代栄養学、医学的手法で分析すればですね、確かに牛乳には高い栄養成分が含まれており、食糧難の時には大いに意味がありました。


しかし今日のように食があふれる状況下では飲み過ぎると体内でマイナスに働く両刃の剣。


なので元気な人でも一日200ccまで、そうでない方は、その半分以下にして欲しいものです。と教授は言われています。


私は牛乳を飲む事の弊害を考えると、あえて牛乳原液そのものを飲む必要はないというスタンスをとっています。



また牛乳の蛋白は胃腸に非常に負担をかけて、消化管でスムーズに処理されず、いろいろな毒素をだし、血液を汚していくらしいです。


特に、牛乳の蛋白質カゼインは、粒子が小さいので、腸の機能が弱っている時には、そのまま血液の中に入っていく結果、アレルギー反応が起る可能性が高くなる。


特に子供の消化力は弱いですから、子供がアレルギーを起こす頻度は高くなる可能性はあります。


牛の乳はヒトにとっては異種タンパクですから、それを排除しょうとする免疫機能が働くのでしょう。


そもそも牛乳の成分の大部分は人体に不要なカゼインで、ミネラルの組成も人体に適していない。


とくに乳幼児にはその弊害がもろにでます。


まぁ要するに、栄養学的に見ると牛乳と言う飲み物は栄養価が高いのですが、人間の体内ではそれを吸収して活用する力がないと言う事です。


活用できないだけならまだしも、異質な蛋白質によりアレルギーを引き起こしたり、血液を汚したりするという事。


次に問題とされているのが・・・・・


色々とあるのですが、牛の口から入る抗生物質や飼料の問題です。


牛が病気にならない為に、酪農家はたくさんの薬を飲ませます。


それらが全部とは言いませんが、乳に含まれてしまうというのは普通に考えられる事です。


授乳中のお母さんが覚せい剤を打つと母乳から覚せい剤が検出されるというニュースを時々聞きますが・・・・


それぐらい母乳と言うのはお母さんの口から入ったものを直接的に反映されてしまうものです。


それは牛も同じです。


牛が食べたものが乳に含まれていてもおかしくないのです。


しかし牛が何を毎日食べているのか、牛乳だけを見てもわかりません。


ですので信じるしかありません。


なんでもかんでも疑心暗鬼になり、疑って生活していたら、そっちのほうが具合が悪くなります。


大らかにあまり深くこだわらず、我関せず、、、楽しく暮らしている方がいいに決まってますから。


不必要に不安になっても仕方がありません。


ですので私は牛乳を飲むなと言っているわけではありません。


ただある程度の情報をしっかりと把握したうえで、自己責任の上で自分や家族の口から入れるものを選択しましょうねと言う事を言いたいのです。


回避できるものから回避していく。


負担にならない程度にできる事からやっていく・・・


こういう生活のクセが健康に過ごせるコツなのだと思います。




要は・・・・・


牛乳は仔牛の為の飲み物で、人間が飲むものではない・・・・


そういう事です。