一月ももう終わりますが。。。お正月の話しを少し(笑)


お正月は恒例の実家帰省ですが・・・・
まぁ~健次(父)の耳がかなり遠くなっているのにびっくりした。


会話が成立しにくくなっていた。


でも彼はそれが楽のようで不便に感じていないのが若干イラってするわけですよ(Θ_Θ)(笑)


まぁ所詮私のエゴですけどね。
自分に投影してしまっているわけです。


それでもしつこく補聴器は頭が痛くなると言うので、集音機を進めるが頑なに拒否。


強制もできないので、もうほっとくしかないけどね・・・・

耳が聞こえないから人と会う事もせず、外出は病院とパチンコと銭湯。


一昨年まではよくかかってきた電話も昨年はほとんどかかってこなかった。


かかってきても自分の言いたい事、要件だけを言って電話を切るのだ・・・・・・


かなり耳が遠くなってきているとは思っていたが、これほど遠くなっているとは思わなかった。


それでも一生懸命コミニュケーションをとろうと頑張って、帰る頃には喉がかれた。。。。




ところで我が家は築50年以上の木造の長屋。


長屋と言っても、うちだけ長屋の形体のまま単独で残った状態で、他の長屋だった家は全て壊して新しく建て替えている。


なので両端をパツンと切られた状態で立っている。。。だけ。

トイレは外にあるし風呂もない。


そんな長屋仕立ての家屋なのに両端が切られてしまって、なんとか自力で建っている状態が20年以上。


ここ数年でかなり傾いていて、いつ倒壊してもおかしくないくらい。


少し大きい地震があればパタンと倒壊する事は間違いない。


恐らく父は毎日ビクビクして暮らしている事と思うのです。


しかし立て替えられない理由があった。


土地は借りもので、その上に祖父達が長屋を建てた。


家は自分の物だけど土地が人の物だから勝手に立て替えられない。


普通ならもっともっと前(祖父の時代)に土地を買ってしまう所なのですが、その辺がほんとノンビリした人達で買うに至らなかった。


祖父も健次(父)も地代が何千円という安さなもんのだから、自分達の物だと勘違いして、そのままにしていたのでしょうね。


買うとなればそれなりに何百万と言う大金が要りますし。

そのツケは私達(弟と私)に突然にふりかかったのです。


7年前、突然に地代を5倍に上げると地主が言い出した。


まして今までの個人地主ではなく大手の土地売買専門業者に権利が移っていた。


個人地主では税金が払いきれなかったみたいで、その一帯の土地を全部売ってしまったらしいのです。


5倍に上げると言い出した理由は、実家のある土地はポツネンと取り残されたネコの額程度の土地である。


実家の周囲はもう開発できない個人住宅密集地域で転売以外に活用がない土地なのです。


要するになんの活用もできない極小の土地を持っていたくなかったのかもしれません。


5倍の地代を父が死ぬまで払い続ける事を考えると、購入してローンを払った方が格段安上がりだ。


それで私達姉弟が手分けして父の住む土地を購入する事になったのです。


私達は住んでもいない父の家のローンを払い続け(ほとんど弟が払ったのですがね)昨年の12月に完済した。


よくやった!我弟!!

むっちゃ褒めてあげた。


で、正月にこの家のローンが完済したと父に話をした。


知治(弟)がよう頑張ったからお礼を言って褒めてあげてね・・・と伝えた。。。


健次は「そっか・・・」と言ったきり何も言わなかった。


そして正月も終わり、それぞれの場所での一人暮らしがそれぞれに始まった。


不思議な家族で、全員違う場所で一人暮らしをしている。

孤独な家族の集まりなわけです。


しかし、私達家族はとっても孤独や寂しさと付き合うのがうまいタイプなんですよね。


寂しさとは結構、親友だったりするわけですよ。


まして私と父は血の繋がりはありませんしね、弟とは半分しか血は繋がっていません。


それでもお正月には3人集まって一つ屋根の下でお祝いをします。


そしてまたそれぞれの場所に帰っていく。


まぁ弟は父が心配の様子で週末には必ず帰っているようですが。


そう・・・弟知治は小さい頃に母親を亡くしているので結構ファザコンなんですよね(笑)


で、ですね、事件は起こったのです。

正月気分も抜けた10日ごろに突然に父健次から電話があった。



この家を売ると・・・・言い出した。


突然の話しで何の事かサッパリわからない。


土地がやっと自分達の所有物になったのに、またそれを売っぱらうとはどう言う事なのか。


聞きたい事は一杯あるのですが、健次は耳が聞こえないので会話が成立しない。


健次は自分の言いたい事だけを言って切った。


要するに健次は家がいつ倒壊してもおかしくない傾いた家に住んでいるのがストレスなようなのだ。


今まではまだ返済中だったので(弟がですが)何も出来なかったが、もう自分達のものになったのでなんとかしたくなったということです。


市役所に相談したらしい。


倒壊しそうなので市営住宅に移りたいと。


しかし自分の家があったら移れないと言われたそうだ。


だから今の家を売りたいと・・・・・


売ったお金で安心できる市営アパートに引越し、訪問介護を受けながら余生を暮らしたいと・・・・


気持ちはわかるが・・・・



もうすでに住友林業に来てもらっていて見積もりを出してもらっているらしい。


ヽ( ̄△ ̄ゞ=ヾ ̄△ ̄)ノちょっとちょっと・・・・


売るって言ってもね~その家の土地の持ち主は私であり、払ったのは弟であって、あんた健次は住んでいるだけで、なんの権利もないのだよ・・・


それにあんたはいつまで生きるかわからないでしょ。


市営住宅と言っても家賃発生はあるわけで、それを死ぬまであなたは払えるのですか???


あんなネコの額ほどの土地を売っても二束三文だ・・・・


健次がこれから死ぬまでの生活ができる金額が調達できるとは思わない。


すぐに無くなってしまうのがオチである。


まして年金で生活費と家賃両方を賄えるわけがない。


弟が爪に火をともすような生活をしながら払い続けて、やっとローンが終わって自分のモノになった途端にそれはないでしょう!!!!


弟だってちゃんと考えている。
今年は家を建て替える算段をしているのにだ・・・


弟と父のコミニュケーションが取れていない事が要因なのですが。。。。


それでも弟とまず話合いをしてからでしょう。
順番を間違えている。


業者が先ではないでしょうに・・・


と、言いたかったが、電話では会話ができない。



すぐさま弟に電話を入れた。

弟はブチ切れて私に八つ当たりをしていたが・・・・


結局、父健次は弟に怒られて・・・・泣いたらしい(それでも男か、父親か!!)とそれを聞いてまたイラツク私。


昔から祖父も父健次もほんと子供のような人で、年がら年中のほほんとしていた。


金銭感覚が希薄なのだ。


私達に資産を残す必要はないが、父健次は会社を経営していたぐらいなのだから、自分の住む家ぐらいは自分で調達しておいて欲しかった。


貯金と言う言葉を彼らは知らないらしい(笑)

使いっぱなしだ。


父は年金生活になって15年だけど年金だけでは生活できないので、私達が毎月援助しつつ弟は父の家のローンまで払った・・・・あげく。。。。やっと払いきって自分の持ち家になった途端に売っぱらう!!と言いやがったのだ。


でもね~結局、最後は私達が折れて・・・・


父にほんと甘い私達。


弟は父の泣き顔を見て、建て替えるから安心してと・・・・言ったらしい。


で、今年の春にまた私達二人で父の家を建て替える事になった。


私もその話を聞いて父が可哀想になり・・・・・援助する事になった。


ヒモ気質バリバリの父健次の戦略にまんまとはまっている私達姉弟・・・・・


父は昔から貢がれタイプだったよな~


意識的にそうやっているわけではないから性質が悪い(笑)


父が50歳若かったら歌舞伎町のホストクラブで名を上げただろう。



そして弟は今年の春、また20年のローンを抱える事になる。


私達は賃貸アパートに暮らしていて・・・・・住んでもいない父の家のローンを払う。


凄いですよね。。。。。父健次のパラサイト気質。


わかっていてもやってあげたくなってしまう。


父を見ているとなんだか可哀想になり。。。。そして可愛いのですよね・・・・


家族の絆って血はあまり関係ない・・・・縁だ・・・・。

縁で繋がっている。


健次は母道江と結婚する時に私も一緒に引き取り、母の連れ子と言う形ではなく自分の戸籍に自分の子供として入籍してくれた人だ。


しかし母を自殺に追いやったのは父健次だ・・・・・


健次の度重なる浮気。
家に帰って来なかった時期もあった・・・・


それに伴い舅や小姑との同居などのストレスが重なりアル中となり精神が崩壊して自殺した。


母は連れ子の私を引き取ってくれたという負い目があってか・・・・言いたい言葉を一杯押し殺した。


そして壊れた・・


母道江を殺したのは健次なんだけどね、それでも・・・・・・・・健次だけが悪いわけではない。


男と女の事は当人達にしかわからない。


私達にはわからない当人達の事情と言うものがある。


どっちが悪い良いと言う問題でもないのでしょう。


数奇な人生を歩んだ二人、道江と健次の人生を見ていると不思議と愛おしいと思えるのだ。


がんばったよな~なんて・・・ね。

ほんと日常的にはムカツク事も多いけど。。。。。感謝している。


健次にはできるだけ長く生きてて欲しいと思うし、生きてさえいてくれれば何をしてもいいと心底思うのだ。


ほんと憎めない可愛い人なのです。


縁あって父と子の関係性になったが・・・・・家族があってよかった・・・・


家族を作ってくれてありがとう・・・と母にも感謝の気持ちが湧いてくる。


私生児のまま施設にでも行ってたら今の私はありませんから・・・・・


しかし、、

あなた(道江)はホント男を見る目はないよね。


どいつもこいつも最悪な男ばっかだよね~とあの世で会ったら言ってやりたいと思うのだ。


しかし・・・よく考えたら

私も人の事言えた義理ではありません。

やはり道江の子ですな(笑)