明日は選挙ですね。
今回は私も選挙に行こうと思っています。
今回は?と、ツッコミをいれられそうですが、……
まだ生まれて一度も選挙に行った事がありません。 A=´、`=)ゞ
アカンですよね。
このブログでも何度も書いていますが、私は基本的に「死にたい人」なので社会の一員だと言う自覚がなく、ちょっと間違えてこの世界に降りてきてしまった感満載(笑)
すぐに帰るつもりだったので政治に加担するつもりは毛頭なく・・・・
ただ帰り方が今一つ分からず、なんの義務も果たさずこの世界にいるのも申し訳ないかと思いまして、とりあえず家賃のつもりで税金、社会保険、介護保険、厚生年金などなど、たくさんのお金を公の機関に納めて道路などの公共機関を使わせてもらっているのですがね・・・・・
しかし結局、なんの因果かこの世界に50年近く居ついてしまいました。
いつまでも中途半端はいけませんからね、路線を大きく変更して、ここにしばらく根を下ろす決心をしたわけです。
半世紀近く生きてきてやっと真面目に生きる決心したとは・・・・・遅すぎですけどね(・_・;)
はっきりさせずにいい加減に生きるのはよくありませんから全力で地球人をやることにしたのです。
なので・・・・選挙にも行く事にしました。
原発反対デモなんかにも今年は参加したりして、えらい変わりようです(笑)
今、必死で選挙の仕方を勉強している次第です。
50の手習いというのですね。
さてはて。。。。政治の世界を勉強すればするほどわからなりました。
アカンですね・・・・どれもこれも・・・・
この人に政治をやって欲しいと思う人はいませんが、この人にはやって欲しくないと言う人はいます。
なので、やって欲しくない人意外の人を入れるという選挙方法しか思いつきません。
消極的な方法ですが仕方がありませんよね~
今回の選挙に向けて小出さんがインタビューに答えられていました。
政治は大嫌いだといつも言ってる小出さんですし、他者に対して意見判断を述べると言う事をされない方なのですが今回は名指しで意見を述べられているのに驚きました。
それだけに今回の選挙は重要視されている事がわかります。
インタビューの記事を抜粋して書き出しておきます。
今回の選挙はとても大切だと私も思っています。
原発もそうですが、TPPや憲法改正、軍隊の設置など問題は山積みです。
未来に何を残すのか、残さないのか……
どんな国にしたいか。
一人一人がしっかりと自分の生きる道筋のビジョンを持つ事がきっと大切なのでしょうね。
政治家がやってくれないのではなく、私達が何をどう選択するのか・・・・当たり前の事なのですが、、、その当たり前ができない。
どうしても流されてしまいがちです。
人任せにしがちです。
それではもう立ち行かなくなってきていると言うのが今の現実なのでしょう。
思いやりと言葉で言うのは簡単ですが、実際に他者に対して思いやりを持って接するのは本当に難しい世の中になってきています。
他人の幸せよりも自分の幸せが大事、もちろんそうですが、やはり他人の幸せを思えないと、この世界はまともにはならない・・・・・そんな気がします。
以下
小出さん&岩上さんインタビュー記事抜粋
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岩上
総選挙が近づいてきています。
で、この選挙でどのように有権者が1票を投じるかによって、大きくこれから方向が変わってくる、決まってくると思うんですね。
そういう中で、ま、コメントはしたくないかもしれませんが、個々の政党や、あるいは個々の政治家の考え方、他の政策は別として原発に関してという事で結構なんですけれど、どのようにお考えになっているかちょっとお聞きしたいと思うんですね。
特に今、橋下さんのおっしゃっていることはちょっと分かりにくい。
原発は脱原発という事もおっしゃっていた。
だけれども、再稼働は容認したし、それも夏季限定だと言っていたのが、夏季限定ではなく今も続いていますし、そしてブレーンに飯田さんや古賀さんのような方がいて、しきりに脱原発の事を聞きいれる。
ま、そういうそぶりをしながらも、でも今、石原慎太郎さんという明確に原発容認の方とですね、結びついて一つの党をつくった。
もう、ちょっとわかりかねるんですけれども、こういう橋下さんの姿勢はどういうふうに評価しておられますか?
小出:
まぁ、私が何で政治が嫌いかといえば、橋下さんのような人が政治家だからですね。
ようするに、基本的なポリシーも何にもないんです。
一時期「原発反対だ」とかを言ってみたけれども、簡単にそれを撤回してしまうわけですし、…彼はとにかく強いものが好きなんですね。
自分も強くなりたいし、強いものが好き。
自分よりも強そうな石原さんがいればへーこらと頭を下げてしまって、原発反対も捨てて、彼にすり寄ってしまうという、そういう人に私には見えますし、こういう人が政治をやっている限りは、私はやっぱり政治に期待は持てないと思ってしまいますので、出来る限り政治家とは離れたところにいたいと思っています。
岩上:
んー、そうすると、橋下さんはね、ま、今日あたりのツイッターでもまだ、たとえば飯田さんの、飯田さんは今は離れましたから、飯田さんを批判しながら、彼は総合的判断を出来ないんだと、政治ができなければ、彼は狭い専門家でしかない。
私のような政治家でなければ総合的な判断は出来ないとツイッターで書きながらですね、批判しつつ、自分たちはちゃんと現実的なロードマップのようなもの、ルールの構築ということをやっているんだと、言っております。
この脱原発のルール構築というのがどのように評価しますか?
小出:
ようするに、原則がないんですね。
飯田さんは彼の専門にのっとって、原則的な立場を貫いているわけですけれども、橋下さんはそれを政治という言葉で全てを片付けてしまって、原則もなにもないと。
とにかく現実的なやり方という所に彼は逃げていく訳で、彼にとってやりやすいやり方でしか彼はやらないし、言葉は悪いかもしれないけれども、大衆受けを狙って発言をして、ダメだと思えばポッと投げ出すと、彼にとってはそれが現実的なんだと思います。
大飯の再稼働の時もそうでしたよね。
「停電してしまうぞ」と脅かされたらば、「もうこれで終わりだ」と、「負けました」という事をポロリと言ってしまうわけだけれども、なにも、負ける必要もなにもなかった。
停電なんて絶対にしなかった訳ですから、ちゃんと戦えよと私は思いましたけれども、まぁ、もともとそういう人だったという事ですね。
岩上:
抜粋
~石原慎太郎さんの言う核保有、それから原発の存続、維持存続をふくめた、
彼の政治姿勢についてはどのように評価しますか?
小出:
彼は橋下さん以上に力の強いものが好きな人だし、自分がその象徴だというふうに思っているのですね。
ですから、自分の言う事が正しいですし、自分は力を持ってこの国を支配して、そして世界をも支配したいと多分思っているのだと思います。
私はその考え方は基本的に間違えていると思いますので、彼のような人が政治に関わって欲しくないと昔から思っていましたし、今もそう思います。
岩上:
核保有というのは、これは現実的にあり得ることだとお思いでしょうか?
小出:
現実的という表現は大変難しいと思いますけれども、技術的にあり得るかどうか?と言えばあり得ます。
岩上:あり得ますか?
小出:
はい、もちろん。
日本というこの国が原子力というものをこれまでずっとやってきたわけで、「原子力の平和利用」と言って、「核兵器ではなくて発電に使うんだ」というのが表向きの顔だったのですが、でも、日本が原子力に手を染めた一番の理由は、始めから核兵器だったのです。
ですから平和利用を標榜しながら、いつでも核兵器がつくれるだけの技術的な力量をつけていく。
そして核兵器の材料となるプルトニウムという物質を懐に入れておくと、必要であればいつでもそれを行使できるという、その条件をつくりたくて原子力の平和利用と言いながら原子力をすすめてきたのです。
もちろん石原さんも初めからそう思っていた筈ですし、原子力、特に原子力の政治に関わった人たちの中には、そう思っていた人達がずーっといたし、今でもいると思います。
それがたまたま石原さんのような人の口を経て、今出てきているという事です。
岩上:
1950年代に原子力の平和利用というものが初めて持ちあがってきた頃は、比較的、隠されていなかったんですね、その目的というのが。
当時の政治家たちも「いずれ先々には核保有」というような事を、言ってたりしたんですね。
小出:
そうですね。
2年ちょっと前だったと思いますが、NHKが「核を求めた日本」という番組を放映しました。
それは1960年代に日本という国が原子力に突き進む時にどういう思惑でやっていたかという事を、当時の外交官とか、外交文書、あるいは外国の…ドイツですけれども、ドイツの外交官の証言などを集めてきて、構成した番組です。
その番組は明確に、「日本というのは戦争で負けて、二等国になってしまった。
二等国から一等国に這い上がるためには核兵器を持たなければいけない」と言ってドイツに、やはり戦争に負けたドイツに働きかけるというそういう内容を暴いた番組でした。
もう昔からそうだったのです。
私は、もちろんその事をずーっと前から知っていましたし、外交文書にきちっとその事が書いてある訳だし、日本の外務省の中の専門的な委員会の文書でも、ちゃんと書いてあるんですね。
「日本は核兵器をいつでも持てるようにしておかなければいけない」と。
その事に関して外国から掣肘を受けないように注意をしなければいけないし、国民に対しても核兵器を持つか持たないかというその選択は・・・政治的社会的な選択なのだと、それをきちっと国民にも知らせておかなければいけないという事まで書いてあるんですね。
当時の文書に。
だから、まぁ随分遅れてしまったけれども、ようやく日本という国が、「日本という国も核兵器を持たなければいけないんだ」という事を国民に向かって教育を始めたという事なのかもしれないと思います。
NHKがそんな番組をつくるという事も含めて
岩上:
なるほど。そういう事も含めてね、ははぁ
あの~、自民党もですね、石原さんに負けず劣らず右傾化していますけれども、本音を出してきているというんですか、改憲案とか、それから自衛隊を国防軍化すると、もちろんその先にはですね、国防だけのためではなくてアメリカとの集団的自衛権を結び、アメリカの下請け化をして、世界中に出動できるようになるということ、これはアメリカ自身が強く求めてきていることでもあり、それに従わざるを得ないという事もあるのかも知れませんけれど、そういう方向性。
それとともに「核」という事が、また強調されてきていると思います。
自民党の姿勢はどういうふうに思いますか?
小出:ま、昔から一貫しているじゃないですか。
岩上:一貫している、
小出:
すぐに憲法を改正したいわけだし、特に安倍さんなんかは、その筆頭だった訳で、もし自民党が次の政権をとるというような事になれば、ますます改憲の方向に行くでしょうし、原子力は決して捨てないで、また復活させるという、そういう動きになるだろうと思います。
岩上:
あのー、原子力ムラの中での空気みたいなものは、我々はなかなかわからないのですけれども、先生はその一角の中にいらっしゃって、エヘヘッ、原子力村の住人ではあるわけですから、…
どうでしょう、やはり科学者や技術者も含めてですね、この原発を維持するだけではなくて、常にこれは核兵器の製造まで向かっていくんだぞという事について、暗黙のコンセンサスがあっ足りするんでしょうか?
事業者やなにか。
その突出した政治家なんかだけじゃなくて、本当の実務者まで含めて。
小出:
私もその原子力の場に、確かに今でもいますし、原子力の専門家でも、ま、言ってみればそうだと思いますけれども、いわゆるテクニカルな現場で働いている人というのは、社会的な問題とか政治的な問題に関して、ほとんどの人は無知です。
自分の狭い仕事だけに関わっているという人が大半です。
ですから、原子力と核の問題の関連を考えるという、そういう動機すらがもともとありません。
岩上:そうなんですか
小出:
ま、なかに、ごくごく意識的な人はいる、居ると思います。
そういう人の中では、当然核兵器は持たなければならないし、自分も原子力をやりながら協力しようと思う人もいる。
岩上:
いますか。現実的にいらっしゃる。
話をして、そういう事が出てくることというのもあるんですか?
小出:
この話題で直接、核…
たとえば「あなたがやっているの原子力は核兵器をつくるためにやっているんだろう」と言って、
「うん」といった人はいません、はい。
でも「そう思っているだろうな」と私が思う人は沢山います。
でも、沢山とは言ったけれども、今聞いていただいたように、ほとんどの人は政治にも社会にも無関心なわけで、そういう政治や社会などに何がしかの興味を持っている人という、そういう範疇の人を頭に私が描いてみると、ああ、あの人もそうか、核兵器というものをむしろ作りたいと思っていそうだなという人は、もちろんいます。
で、気がついて、やはりそれはダメだ、止めた方がいいと思っている人もいます。
でも、原子力ムラの中でそういう発言はタブーですね。
岩上:
タブーなんですか、
そういうことを論じ合うこと自体が、みんなしない方がいいと思っているといいますか、だれもしない
小出:
日本では、原子力は平和利用だというのが、もう基本的な提言のように言われてきてしまっていて、そこでみんな生きてきているわけですから、「原子力はもともと平和利用なんかではない」と言うような発言はタブーなんです。
岩上:
なるほど。
今回その事がですね、くしくも本音がむき出しになってきた。
これは、脱原発の方向に本当に進んで行ったら、核兵器の保有という悲願が達成できなくなるという、推進派の焦りもあるでしょうし、それから核とはまた別途の問題として、安全保障をめぐる、日本だけではなくて、中国やアメリカの思惑も含めてですね、大変きな臭い。
これはつくられた緊張かも知れませんけれども、緊張が少なくても高められるようなことにもなっていっている。
この事は本当は専門外だと思いますけれどもね、たとえば尖閣の問題とか日中間の緊張、あるいはアメリカのそこへのコミットメント。
でも、まァ、そこに核も関わるわけで、どのようにご覧になっていますか?
この夏の出来事が、それを引きずっていく訳ですけれども、いまも引きずりつつあるわけですけれども。
小出:
憲法に戻ればいいんです。
憲法、たとえば日本国憲法。
みなさんよくご存じの9条には、「国の交戦権は認めない」と書いてあるわけですよね。
そのためには陸・海・空の軍隊を持たないと、ハッキリと書いてあるわけで、「国際紛争を解決するために武力は使わない」と宣言した国なので、そうすればいいんです。
核兵器なんか作らない。
もちろん軍隊も持たない。
国防軍なんてそんなもの持たないわけだし、自衛隊だって本当は廃止しなければいけない。
そういう中で、憲法前文に書いてあるように、「諸国民の公正と信義を信頼して我が国の安全を守ろうと決意した」と書いてある訳であって、軍隊で安全を守ろうとしない。
諸国民の公正と信義に信頼するということを謳っているわけですから、そうすればいいんです。
で、個々の属国になるという事をまずやめなければいけないのです。
岩上:やめたくても止められないような状態なのかもしれませんが
小出:
長い歴史でしたから、皆さんそう思っているかもしれませんけれども、私はできると思います。
日米安保もなにも破棄をすればいいのです。
どこかの、どこかの国と軍事的な同盟を結ぶなんていうことをしてしまえば、どこかの国と敵対をするしかなくなるわけですから、
諸国民の公正と信義に信頼をするなんて言う事はできなくなってしまいます。
岩上:
あの、この問題も含めてですけれど、今ちょっと石原さん橋下さんについてのね、ご見解を聞きましたが、
あと自民党の事も聞きましたけれども、新たに第3極の中で、第3極の右派が日本維新の会だとすると、
第3極中道リベラルみたいな形で、これはほんの数日ですけれども、結集の動きがみられました。
滋賀県知事の嘉田さんがトップに立ち、飯田哲也さんが代表代行につき、そしてそこに、国民の生活が第一とか、あるいは亀井さん山田さんがつくられた、脱原発という、略称脱原発という小さな、まだ党にはなっていない党が加わったりですね、そういう動きが急に今進みつつあります。
でもこれ、衆議院選まで本当にもうわずかなんですけれども、この動きはどのようにご覧になりますか?
あるいはトップに立った嘉田さんとか、どのようにご覧になっていますか?
小出:
総選挙が近づいてきてどういう選択をするか?という時に、たとえば今までだったら、二大政党制だとか言って、民主党か自民党かどっちかを選べというような事だったんですね。
どっち選んだってダメなんですよね。
私は即刻原発を廃止しなければいけないと思っていますけれども、どっちを選んでもダメ。
その次に出てきた橋下さんと石原さんの組んだ、あれもまたダメ。
な訳で、政治全体がもう腐りきっていると私には見えた、見えてきました。
その中で、とにかく
「原発を止めようとしている人たちの受け皿が何かできて欲しい」と私は願っていましたので、その受け皿を嘉田さんが作って下さったという事はありがたいことだと思います。
原発を止めるという事はただ原子炉の問題だけではなくて、「どういう社会をつくるか」という事に関わってる訳ですから、「原発を止める」という事を第一の旗印にしてくれたということをありがたく思うし、嘉田さん達の活躍を願いたいと私は思います。
岩上:
同じ関西の自治体の長で、先程橋下さんに非常に厳しい評価だったんですけれど、嘉田さんという人はどのようにご覧になっていますか?
小出:
嘉田さんは、もともと学者ですし、大変有能な学者でしたので、個人的な感想というか・・・気持ちを言わせていただけるなら、彼女は学者として自分の才能を発揮した方が、して生きてきた方が
幸せだったのかもしれないな、とは思いますけれども、ま、よほどの覚悟を持って政治の世界へ行かれた訳ですから、彼女の覚悟が生きて欲しいと思いますけれども、私が大嫌いな政治の場だし、嘉田さんも苦労するだろうなと、ま、これまでも苦労をさんざんされて来ているし、これからもますます苦労するんだろうなと、思います。
岩上:
あのー、小沢さんがですね、この脱原発を軸に、結集軸とした未来の党に、自分が作っていた国民の生活が第一を、あっという間に解党してですね、一転して加わるという姿勢を見せられ、たちまちそこへ入って行ったわけですよね。
この集まってくる諸政党の中で一番大きな所帯は国民の生活が第一ですし、またその中で国政に最も経験豊かな政治家という事になると、これはダントツに小沢一郎という事になると思うんです。
それを歓迎する人もいるだろうし、小沢さんのファンという人は歓迎すると思いますし、小沢嫌いという人はですね、大変胡散臭く見るだろうし、いろいろな評価があると思うんですが、小沢一郎さんがここに加わったということ、そして小沢さんという政治家はどのように小出さんはご覧になっているんでしょうか?
小出:
私、もともと・・・強いものが嫌いなんですよ。
岩上:もうそれは生理的な話ですか?
小出:
そうですね、ま、生理的な話もあるし、強いものを求めるような社会はもうそもそも腐っていると私は思いますので、強い人、強い人…ま、橋下さんもそうだろうし石原さんもそうだけども、自分が強くなりたいし、強い人に憧れるという、国民の多くの人も何か「強力な指導者が出てきてほしい」というふうに今願っているのかもしれませんけれども、私はその事自身が間違いだと思っていて、むしろ自分一人一人が主権者として、しっかりとして自覚を持って生きるという事の方が大事なのであって、「強い指導者は求めてはいけない」とむしろ思っているのです。
そういう意味で言えば、小沢さんも強い指導者の一人だと思います。
最近の彼の発言を見ている限りは、大変立派だと思います。
「原発に反対」と言ってですね、ハッキリと彼はものを言うようになってきたわけで、立派だと思うし、今回の動きに関しても、国民の生活が第一をパッと解党してですね、脱原発で一本化しようという決断ができるだけでも、流石に有能な政治家だと思います。
ただし私はもう何度も申し上げているけれども、政治という場を信用していませんので、
小沢さんも、長い間政治の場にいた人ですし、これから政治という場所でどのように変わっていくのか、不安がないわけではありません。
岩上:
国民の生活が第一はドイツへ視察に行きましたよね。
河合弁護士も同行されたようですし、我々も記者を同行させて向こうでの状況もことごとく中継をしたりしたんですけれども、それなりに事前の勉強も積み重ねていたようで、その勉強会にも出席、我々の記者もさせてもらって、結構分厚いペーパーを読み込んで、向こうに行かれていたようです。
このドイツ視察の成果というものも、詳しくはご存じないかもしれませんけれども、小出さんはどのように見ていますか?
ドイツで学ぶっていうのは良い事なのか悪い事なのか?
プラスなのかマイナスなのか?も含めてですね、ドイツの道筋それが全部正しいとは限らないと思いますし、どのようにお考えでしょうか?
小出:
原子力に関する限りは、日本よりははるかにドイツの方が正しいと私は思います。
日本は相変わらず原子力がなければ立ち行かないというような事を政治のトップの人達が言っているわけですし、経済界もこぞって、そう言っているわけですね。
私は「経済界って金勘定するんだったらちゃんと金勘定ぐらいしろよ」
と私は思いますけれども、原子力なんかやっていたら経済が立ち行かないという事になんで気がつかないか?と思います。
そんなのはドイツの経営者だってちゃんと分かっているわけで、政治の場の人達と議論をしながら、やはり縮小していこうという事になっているのですよね。
もっと立派なのは、倫理的な考え方というのが、きちっと存在していて、「原子力のようなものをやるのは、倫理に抵触する」と、はっきりと認めるわけですよね。
私ももちろんそう思うけれども、日本でその議論をしようとすると、「そんな事言ったって実際にはできっこない」と。
「経済が立ち行かなくなるからどうだ」と、結局、また金の話しに戻ってしまうという、「人間としてどうやって生きるか」という議論が、この日本という国ではなかなか根付いてこなかったという、そういうことだと思いますし、ドイツから学ぶという事は、私はいいことだと思います。