久しぶりに本屋に寄った。
特に欲しい本があったわけではなかったのですが、次の予定まで少しだけ時間があったので時間つぶしに入った。
まぁ~見事に購買意欲をそそる本は無かった。
最近は我が家にある昔買った本を読み返すだけで、新しい本を買うに至らない。
要するに買いたいと思うような本がないのです。
どうしてなんでしょうね・・・・・・・
これって私が年をとったからなのか、時代のせいなのか・・・一体どっちなのかわからない。
昔は本屋に行ったら欲しい本が一杯あったのにね。。。
なんだか寂しく感じる。
なんでも今、本って売れない時代になってきているらしい。
もちろん音楽CDも売れない・・・
ネットが普及しているので情報は全て無料で手に入るし、ネットから安価で本や音楽をダウンロードする事だってできる。
売れないわけですよね。
ただ、私はやはり紙媒体の読み物は好き。
なのでネットで本を読むと言う事はない。
携帯電話もスマホにはしていない。
便利だろうな~とは思うのですが怖くて買えないのです。
何が怖いって・・・・・
スマホを持つとどれだけ私の時間をスマホにとられるのだろうと思うと怖くて買えない。
電車に乗っていても、布団の中にいても・・・・色々なシチエーションでついつい手にとってしまうと思うのです。
私はそんなに強靭な精神力を持ち合わせていない。
依存度が高くなるのは目に見えている。
ネット環境と言うのはかなり依存性があると私は思っている。
テレビとネットどちらか一つを止めないといけないと言う事になると、さて皆さんはどちらをとりますか?
恐らく大半の人がテレビがいらないとなるでしょうね。
ネットという無尽蔵のキャパシティのある世界を見ているので、引きこもっているという感覚にはならないのでしょうが、明らかに内向きの精神のベクトルになってくる。
まあ、もちろん内向きでもいいのですが…
私はやはりリアルを大事にしたいし・・・・身体で感じ、五感で感じる生活をしたいと思うのです。
バーチャルな世界はテレビのドラマで充分。
アレぐらい軽々しい娯楽程度のもので充分だ・・・・ネットの世界だとバーチャルなのにリアルだと勘違いしてしまう生々しい感じに居心地が悪くなる。
しかし私も社会人の端くれで毎日、日本一混むと言われている総武線と息が出来ないほどの激混みの大江戸線に乗って通勤している。
そんな生活をしていると実感するのです。
時代に抗えないのは眼に見えている。と…(・_・;)
いつかは私も画面を指でなぞる電話を持つ事になるでしょーね(Θ_Θ)
また話しが逸れてしまいました(笑)
本の話です。
本が売れない。。。。
なので出版業界はなんとか売れるような本を作ろうとする。
売れない本は作っても仕方がない。売れる作家だけを相手にするしかなくなる。
作家を育てていくという余裕もない出版業界。
出版社は本を出して生計を立てているのですが、今主流になっている収入は個人が本を出す時に支払われる自費出版費用。
この自費出版部門の収入が結構な金額になっていると、その筋の人からよく聞く。
自費出版でも色々あって、、、、ちゃんと編集者と一緒に作って、販促活動までしてくれるような自費出版はそれなりに売れる可能性が高くなる。
その分、作者が支払う費用はかなり高くなる。
編集はある程度してくれるが販促活動まではやってくれない・・・それだと出版費用は抑えられる。
しかしただ出すだけ。
いずれにしても売れるか売れないかはバクチと同じ。
当たる当たらないは運でしかない。
そういう博打的要素が高い出版業界の本が面白いわけがないと私は思ってしまうのです。
一般受けする大きな字でセンテンスのみで全てが理解できるような本が多いのにうんざり。
中には中身のある本もあるのですが、それは昔の本の復刻版な事が多かったりする。
ましてハウツー本や健康に関しての本。。。は二番煎じが多いのにびっくりするのです。
何がいいたいのかと言うと「○○健康法」と自分の名前をつけて本を出しているのを見ると呆れてしまうばかりです。
例えば私は「白湯同盟」と「少食同盟」の会長をやっておりますが(自称)
それはあくまでも自分が考えたわけでなく、ちゃんとそれを推奨している人の名前を出して、それに乗っ取ってやっていたら良かったから皆さんにもおすすめしている・・・・と、言うスンタンスです。
私が考えたわけではありません。
と、言うか私が考えたものなんてこの世界に一つもありません。
全て過去から引っ張りだしてきたものです。
少食がなぜいいのかはもう大昔から言われている事です。
「珍美の食に対するとも、八九分にてやむべし。 十分に飽き満つるは後の禍なり」
貝原益軒という江戸時代の学者の言葉です。
彼は83歳の時に書き記した「養生訓」という本の中で、長寿の秘訣についてこのように解説しています。
満腹になるまで食べるのが健康に良くないということは、古くから経験的に知られているのです。
1713年に出版された『養生訓』は、現代の予防医学に通じる先駆的な健康指南書で、健康と長寿を実現するための心構えが平易な言葉で綴られていて、庶民の間で幅広く読まれ、江戸時代中期の大ベストセラーだったそうです。
いかに食事が重要であるかという事が詳細に書かれている。
「禍は口より出て、病は口より入る」という言葉も残しています。
食欲と言うのは人間にはとっても大きな欲望の一つです。
その欲望のまま食べていると内臓を酷使して、、、、病気を引き起こす。
私達が毎日、口にする食物と言うのは健康を左右する大きな要因になるという事なのです。
貝原先生は現代の私達が聞いてもうなづける常識的な事を書いています。
食養生以外にも色々な事を提唱されました。
【長寿十訓】
・少肉多菜
・少塩多酢
・少糖多果
・少食多齟
・少車多歩
・少衣多浴
・少煩多眠
・少怒多笑
・少欲多施
・少言多行
【養生の哲理】
・悩みを少なくして心を養う。
・欲を少なくして魂を養う。
・飲食を少なくして胃を養う。
・言葉を少なくして気を養う。
貝原先生は、元来虚弱だったそうですが、健康法を実践する事によって江戸時代でも長寿を全う。
なんでも83歳になっても歯が一本も抜け落ちず、夜も細かい字を読んだり書いたりする事ができたそうです。
貝原先生の養生訓を読むとかなり細かくてとてもじゃ~ないですが実践なんてできません。
ただ実践したいと思うものもたくさんある事も確かです。
しかし後世に伝わるようなものを残す人と言うのはコレぐらいにストイックでないとアカンのですよね。
貝原さんの事をここまで書くつもりは無かったのですが・・(笑)
貝原さんしかり、、、その後、西勝三先生や甲田先生・・・などなど本当にたくさんの方が少食を推奨されていますし、、、たくさんの食養生があります。
もちろん外国から入ってきたナチュラルハイジーンなど有名な食養生もありますしね。。。。
健康に関する食養生に関しては玉石混合、、、、
もう何がなんだかわからない状況の中で私達は自分にあったものをパッチワーク方式で見つけていくしかありません。
油を抜く、炭水化物を抜く、
いやいや・・・・
油は大事、炭水化物もOK
生野菜はダメ。。。。
いやいや
火の通した食べ物はダメ。
正反対の食養生の健康本が同じ本屋の同じ棚に並んでいる。
もう無茶苦茶です。
しかし、、、、これは全部正解であり、そして全部ウソなんですよね。
その人にとってはその養生で病気が治っているのですからね。
ただ誰でも・・・と言う事ではないと言う事です。
旦那と同じ。。。。
当初は合うと思ったけどアカンかった・・・・試してみないとわからない。
それが健康法なんですよね(笑)
私もほんと本が書けるほど様々な健康法を試しましたし、お金もかけました。
そういう経験のベースの上に今の自分流の健康法があるわけです。
しかし自分が考えたものは一つもありません。
ベースはあくまでも先達者の提案した健康法なのです。
それをツギハギして自分流の健康法を確立しただけです。
人間の体はそれぞれ違いますから、どんな方法でも必ず合うとは限らないのです。
白湯一つとってもそうです。
白湯ではなく常温の水の方がいいタイプの人もいるわけです。
なので。。。。メディアに取り上げられているからと言ってそれが万能かと言うとそうではないと言う事です。
ゴボウ茶が合わない人だっているし・・・・ニンジンジュースがアカン人もいるわけです。
そういう前置きもなく、自分のやっている健康法が万能なような言い回しで少食や野菜スープや野菜茶をとりあえげて、あたかも自分が考えたかのように自分の名前をつけて○○式健康法と言われると
「アホか!そんなものは100年以上前からあったわ!ボケッ」
と少食同盟会長(自称)としては一言物申してみたくなった・・・・(笑) わけです。
まぁ単なる愚痴なんですけどね・・・・
たまにはいっか~(-_-)ゞ゛
なんてね(-_-)ゞ゛
とにかく私達が気をつけないといけないのは、メディアに惑わされないと言う事です。
メディアには必ずスポンサーがいると言う事を忘れない事です。
私達はメディアに誘導されている可能性があると言う事を念頭に置いて情報を得る必要があるのです。
健康法も食養生もサプリメントも宝くじと同じです。
当たれば病気が治ります。
しかし宝くじですから、、、当たらない事が多い・・・その程度に思って試してみる。
一番大事な事は当たり前の事を当たりまえに継続する。
それだけです。
早寝早起き。
しっかりと睡眠をとる。
カラダを冷やさない。
満腹まで食べない。
普通のご飯を普通に食べる。
※普通って言うのは
米・味噌汁、漬物・・・何か一品程度
特別なものを食べる必要はありません。
付き合い娯楽程度に時々は美味しいものを食べてもいいですしね♪
運動をする
冷たいもの甘いもの刺激のあるものを控える。
できるだけご機嫌に過ごす。
人に優しく。
こんな程度を続ければ気持ちよいカラダでいられるはず。
実は健康法、食養生ってお金のかからない事が本物だと私は思っています。
お金と時間をかけて様々な健康法、食養生、サプリを試して行き着いたのは
「あたりまえだのクラッカー」的生活でした。。。。