昨日。。。。築地の国立がん研究センターの中央病院にお見舞いに行ってきた。


あのバイブレーションの中に一時間も居ると、いっきに首が重くなる。


やはり国を挙げての研究センターなので設備はスゴイ。


建物もきれいででっかいし、病室も廊下も窓も広々と大きく気持ちが緩やかになる病棟である。


開放的で整理整頓されたナースステーションを囲むように病室がある。


このセンターは20階以上の高層作りで、私が行った病棟は15階だった。


正面にスカイツリーが見え、眼下には築地市場・・・・反対側にある、お見舞い専用のラウンジでは海が広がりレインーボブリッジや横浜の夜景が見てとれる、すばらしい風景・・・・


だが

だか

病院は病院だ・・・・


あの独得のバイブレーションは慣れ親しんだ、懐かしい場だ。


久しぶりにこのバイブレーションに触れ。。。。


「うわぁ~これって知ってる~懐かしい~」と思う反面・・入り口を入ったところで帰りたくなった。


長年、あのバイブレーションの中にいて、私は具合を悪くした。


やはりどんなにハイテクでホテルのような場でも、内容が病院だ・・・・・・決して楽しい場ではない。


人間の念みたいなものが染み付いているのがよくわかる。


久しぶりに病院と言う場所に足を踏み入れたけど・・・・


やはり私はもう病院と言う場所で働くのは難しいと心底思った。


ナースステーションでは看護師さんはPCばかり見ていた。


私が病院勤めしていた頃は全部、直筆で看護記録を書いていたものだけど・・・今は電子カルテらしい。


患者のトイレにはタッチパネルの画面があり、トイレに入る時に自分の手首にまかれたバーコードをピッとする。


それでトイレの回数を管理しているのでしょうか。。。。

いやーーなんだかね。。。


しかし・・・・食事は変わらないようだ。


栄養学的には理想的なものを出しているのだろうけど・・・・私なら食べたくないと思うような献立である。


パンとマーガリンは嫌だ・・・・ジャムなんてイチゴ風味と言うだけ・・・・砂糖の塊。


砂糖と油脂製品を病気になってまで食べたくない。


そして今だに栄養学的にも減塩信仰が闊歩している状況である。


塩の取り過ぎと塩の摂らなさ過ぎ・・・・さてどちらの弊害が大きいか。


まぁ栄養士でも医者でもない私がここで断言することはできません・・・・・


ただ減塩、減塩と言うから、、、、味噌や醤油、魚などしょっぱい日本食を食べなくなり、、、油脂重視のカタカナ食中心になってしまう。


子供がいるような家庭では醤油の代わりにマヨネーズと言う事も多いらしい。


減塩はよく言われるのにどうして減砂糖、減油脂は言われないのでしょうね。


私個人的な意見としては、塩分の摂りすぎで血圧が高くなると言うのは半分程度の認識で良いように思うのです。


塩分の摂りすぎで高血圧になるのは「食塩感受性高血圧」と言われていますが、これは高血圧病全体の1~2%に過ぎないのです。


減塩で血圧が下がると言う事は少ないという現実なのですね。


ナトリウムは健康を保つ上では絶対不可欠なミネラルです。


胃酸をしっかりと働かせるためにも塩をある程度の量を摂る必要があるのですね。


昔の冷蔵庫のない、保存のために食べ物を塩漬けしていた時代と比べ、現代は塩分の摂取量はそれほど多くないはず。


栄養士である幕内秀夫さんはこう言う・・・・


数グラムの減塩に神経質になるより、仕事のストレスや運動不足、食べ過ぎ、食べ違いといった悪しき食習慣や生活環境を改善することのほうが、有効なことも多いといいます。


私もその通りだと思います。


塩分を気にして味噌汁を飲まない人や醤油を使わないようになると・・・・どうやって和食を食べればいいのでしょうか。


今、ブームの塩麹なんてアカンでしょうにね(笑)


それに関しては誰も何も言わないようですよね。


病院や保健所なので「減塩」をうるさく指導しているところもまだまだあるようです。


この減塩運動は昭和30年代頃から始まりました。


その減塩運動により秋田県などの東北地方での脳卒中で亡くなる人が減り、高血圧が減ったという事で減塩信仰が根強く今でも残ってしまっているのです。


しかしそれには裏話があり・・・・


その時代にはまだまだ物流などが行き届いていませんから、雪国では冬場、野菜不足に陥ります。

なので漬物という保存法で野菜不足を補っていたわけです。


素晴らしい知恵ですよね。


しかしそれら塩漬けした野菜や魚を毎日食べていると一日30g~40gの塩分をとる事になってしまうのですね。


やはり一日40gは多い・・・・なので減塩する事で脳卒中が減った・・・・と言う事らしいです。

しかし現代は違います。


いつでも新鮮な野菜は食べれますからね・・・・塩漬けしたものを毎日たくさんとる必要はありません。


普通に暮らしていれば塩分は15g程度でおさまるでしょう。


それを厚生省は10g以内におさめよというのです。


そんな必要はないと私は思うのです。


減塩を行う事で和食を食べなくなる方が問題だと私思うのです。


それに人間の体と言うのは砂糖水は幾らでも飲めますが、塩水は濃すぎたら飲めないようになっています。


塩分の量は命に関わるから体は自動的に拒否するようなシステムになっている。


ソレぐらいに私達の体はデリケートなんです。


なのでそう安々と塩分の取りすぎにはなりません。


日本古来からあるぬかみそ、佃煮、味噌、醤油・・・・そういうものにはタップリ塩が入っています。


でも、それらを食べて病気になるでしょうか?


塩を減らせば健康になると・・いうような思い込みを少しはずしてみて、、、どちらかと言うと油脂製品、砂糖製品を控える方向に目を向けるのがよいように私は思います。


何か一品を減らす

何か一品で健康になる


この「一品主義」が問題なのです。


食事と言うのはトータルで考える必要があると私は思うのですね。



以前わらびを食べるとガンになると発表したのは国立ガンセンターでした・・・・・・


一体、どれだけわらびを食べればガンになるのでしょうか。


そもそもガンと言う病気の原因が解明されているのでしょうか・・・


反対に同じ事が言えます。


これを食べればガンが治る・・・・もしくはガンになりにくい・・・・


誰でも直るわけではありません。


誰でもガンにならないと言う事でもありません。


身体と心を使って私達は生活スタイルを作り上げています。


そういうもの全てが絡み合って結果として病気になる。


情報に惑わされず、極端に走らず・・・・日本人として普通の食事を普通に食べる。


そして嗜好品として時々、素敵な甘いモノ(笑)シュワシュワした飲み物、油脂のでジューシーなモノを食べて心を満たす。


毎日食べるから体が悲鳴をあげる。。。。時々です。


心の栄養は少しの毒がある(笑)


何かの本に書いてあったのですが・・・・・


お墓参りに行くと墓前に供えてあるのは缶ビールや酒、ジュースやまんじゅう。


線香受けにはタバコ。。。。と言うようにその方が生前、愛好していて、その故人の楽しみだったものを供える。


墓前に体にいいからとニンジンやタマネギや玄米を供える人はいない(笑)


体に良いとされるモノだけを食べていれば健康に生きられる・・・・と言う事でもないわけです。



現代人は食べすぎています。


そして砂糖と油脂を過剰に摂り過ぎている。


この二点・・・・に気をつけるだけでも身体感覚は変わってくるはずです。


ご飯に味噌汁、漬物。。。。こういった普通の当たり前の食事に戻す事。


簡単そうで今の時代はこれが難しい事なのでしょうね。




おとりの人間万事塞翁が馬