先日、交感神経を焼き切って高血圧の治療をすると言う話を書きました。
神経の伝達には意味があると書きましたが、読み返して見ると言葉足らずだったと気がつきました。
要するに神経伝達が正常である場合に意味がある。。。と言う事です。
神経伝達がスムーズにいってない場合には意味は間違っている。。
でもそのリズムの乱れの原因には意味があるわけです。
交感神経と副交感神経を総じて自律神経と言うが、この自律神経のバランスを崩すと様々な病気になるわけです。
私たちの体は、60兆個もの細胞から成り立っています。
それらの細胞は、私たちが人間として生きていけるように力を合わせ、働いています。
この細胞を束ねて、目的に向かって同調させる働きをしているのが自律神経です。
"生命を維持するのに一番重要な働きをしているもの"という言う事ができます。
基本的には心臓・胃腸・血管・汗腺などなどなど、ありとあらゆる臓器、器官を無意識のうちに(脳の指令を受けずに)調整しています。
自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があると書きましたが、それぞれは正反対の働きをしていて、シーソーのように拮抗し合って働いています。
基本的には12時間交代で交感神経と副交感神経がそれぞれ優位になると言われています。
寝ている時には副交感神経、起きている時には交感神経と大雑把ですが優位の時間が決まっているのです。
ニワトリが先がタマゴが先かはわかりませんが、通常はあるゆる病気がこの自律神経のバランスを崩す事が原因となっているわけです。
自律神経は微弱電流によって信号を送っているわけですからね・・・・・ちょっとした事でこの電流の流れが乱れる。
影響を受ける要因は様々です。
ストレス、生活リズムの乱れ、環境の変化・・・などなど現実的な要因から。。。霊的なものは電気的なもの、、、、水毒的なものなど本当に様々で、人の数だけ原因があるわけです。
なので難治性の高血圧が治らないから神経を切ってしまえ!と言うのは・・・・
交感神経が過剰に興奮をして血圧を上げてしまう。。。。
なのでその興奮を抑える治療(投薬)をするが、どうしてもその興奮がおさまらない。
何をやっても興奮がおさまらない・・・・・血圧が上がればもちろん脳内出血など様々な危険がある。
なので切ってしまいましょう~と・・・・・
暴れ狂う馬をなだめる事ができないから殺してしまえ!と言うやり方です。
なんだかどこかおかしいと私は思ってしまう。
話は元に戻りますが、血圧上昇の命令が正常な場合(興奮しすぎていない状態での血圧上昇の命令)には、高血圧にして血流をあげないといけない理由が身体のどこかにあるわけです。
それを無視して、血流を上げずにいると違う所で支障が出るという事になるかもしれません。
またその命令が狂った命令(興奮しすぎている暴れ馬の状態)であったら。。。。。自律神経のバランスをとってあげれば血圧を上げろ!という間違った命令がなくなるはず。
まぁ自律神経のバランスをとると一言で言うのは簡単ですが、これが難しい。
ストレスの要因一つとってもそれを除去するのは難しいですからね。
だったらその神経を切ったらいいのかと言うとね・・・・・ちょっと納得できないのです。
だって切ってしまったらそれでもう神経のバランスをとる事もできませんし、バランスは崩したままであれば、、、、きっと違う場所のバランスが狂うはずですからね。
ほんと。。。西洋医学の醍醐味がここにあるのでしょうね。
対症療法の極みという事なのかもしれませんね。