春になり大地宅配で配達されるベジタセットの中身が少しづつ変化してきた。
このベジタセットと言うのは季節の野菜で今、収穫されているものが入ってくるセット。
こちらからは選べないので、何が入ってくるのかわからない。
冬は根野菜が多く、葉物が少なくなる・・・・とか・・・・夏は反対にサラダ系の野菜ばかりで煮物的な野菜はないとか・・・・
しかし私はこのベジタが好きだ。
このベジタセットの箱を開けると、今、どんなものが収穫されているのか、季節の野菜がよくわかる。
そして旬の野菜と言うのは味が濃くて美味しい。
スーパーに行けば一年中、どんな野菜でも買える。もちろん大地宅配に比べるとかなり安価だ。
それでも大地宅配をとっているのは旬の野菜の声を聞きたいと・・・・思うからです。
昔から「初ものを食えば七十五日生きのびる」「初ものは縁起がいい」などといわれてきました。
昔は冷蔵庫がありませんから、保管できないので、その時に採れたものを食べるしかありません。
それが今となっては贅沢が事になってしまっています。
季節の野菜と言うのは意味がある。
【春】は目を覚ませという季節です。
冬の間、土中で眠っていた種が次々と芽を出すように、春は生きとし生けるものが活動を始める季節です。
山菜や野草がおいしくなる春には「にがみを盛れ」と言われてきたそうです。
フキノトウ、たけのこ、セリ、うど、フキ・・・・などなどアクの強いもの、緑の濃いものが多い。
これは、芽吹く時期には、にがみのあるものを食べ、冬の間に体内にたまった老廃物を出して、ビタミンやミネラルを摂り入れようという先人の智慧なんだそうです。
また、春の陽光をふんだんに浴びて育った春野菜には、たくさんの葉緑素とカロチノイドなど抗酸化力のある色素が含まれています。生命力あふれる旬のものが持つ力が、私たちのからだに新しい細胞を作り出すのですね。
春の季節のにんじんは葉付きでやってくる。葉っぱが柔らかく甘いのでてんぷらにして食べる。
春キャベツも甘いです。
イノチがイキイキしているという雰囲気が春の野菜にはあります。
【夏】は汗をかけです。
暑い夏には「水気や酸味」。
きゅうり、なす、トマト、スイカなどウリ科やナス科の夏野菜は、生で食べる事が多いですよね。
これらの野菜は体を冷やし、体調を整えてくれます。
そして夏には香味野菜も出てきます。
私が大好きな素麺を食べる時の薬味です。
大葉、ミョウガ、ラッキョ・・・・ショウガもそうですね。
薬味のないそうめんって食べれないですよね。
食欲がなくなる夏には薬味は重宝します。
ミョウガをたっぷり入れるといくらでもそうめんが食べれます。
インドのような暑い国はカレーを毎日食べます。
あれも香辛料です。
暑くて食欲が出にくく、衛生状態が悪くなりやすいインドではカレーと言うのはうってつけの料理なんですよね。
【秋】はエネルギーを蓄えろ。
冬眠に備える。実際には人間は冬眠はしませんが、秋になると、エネルギーを蓄える、米、麦、栗、イモなど穀物類がたくさん取れます。
豆、木の実・・・これも滋養強壮があります。
「秋茄子は嫁に食わすな」と言う諺があります。
これは「秋にできるナスは味がよく、もったいないから嫁に食べさせるな」という意味で使われることが多いようですが、本来は違うそうです。
「ナスはからだを冷やすので大事な嫁に食べさせるな」という意味が込められていたのです。
これは夏の食習慣のまま、からだを冷やすナス科やウリ科の野菜を食べ続けてはいけないことを教えています。
夏の太陽の恵みを受けて甘味を増した米、野菜や果物、旬の魚(イワシやサバなど)をたっぷり摂って、寒い冬に備えます。
冬は、根野菜が多いですね。
これは霜が降りるからです。
しかしこれらの根野菜は寒さから体を守るため、体を温める根菜なのです。
ごぼう、にんじん、れんこん、サトイモなど・・・・煮物に最適な野菜たちです。
私達の体は自然の恵みにそった四季のサイクルで生理的にバランスをとっているのです。
それも日本特有のソウルフードになります。
なかなかこれだけ情緒のある季節を味わえる国はありませんからね。
その季節に収穫できるもの、あるものを食べればいいと私は思うのです。
何も冬にスイカやキュウリやトウモロコシを食べる必要はありません。
一年中食べたいと贅沢な事を言っているからバランスを崩すのではないかと思うのです。
旬のものは太陽と大地から最高の恵みを受けて育っているため、生命力が強く、栄養価も高い、そしてその時期に大量の収穫できますから安価です。
無いものを食べようとするからおかしくなる。
マグロだって食べなくてもいい。
無理に食べようとするから、少なくなるわけです。
私の大好きなイワシも最近は収穫が少なくなってきているらしいです。
黒潮が。。。日本から遠いためだとかなんとかニュースでやっていましたが、だからと言って無理にイワシを食べなくてもアジでいいわけです。
脂がのって美味しい、、。、サンマもです。
中々獲れない魚を食べようとするから海がおかしくなる。
あるもの。。。。を頂ければいいのではないでしょうか・・・・
一日、何品目食べないといけないと言うのも迷信だと私は思っています。
減塩信仰や、たんぱく質をしっかりとる、カルシム=牛乳など・・・私達が正しいと思っている栄養学は大昔、、、昭和初期の考え方なんです。
病気であればまた違うのですが、日常的な食生活の基本はただ
【当たり前のもの当たり前の量で当たり前に食べる。 】
これが食養生の基本だと思うのです。
嗜好性と言う意味で時々、心を満足させる食事を行うことも大切ですが・・・・
嗜好性を中心とした欲求にかられるままの食事を日常的に行うから病気が増える。
私はそう思うのです。
今、何が旬なのか。。。ファーストフードを食べていてはわかりません。
食生活を見直すだけで、医療費が減るのではないかと思うのですが、医師や看護師、、、その他の医療従事者がまともな食生活をしていませんので本末転倒状態です。
今はどんな風になっているのか知りませんが、栄養学を学ぶ時間が少なすぎるのです。
看護学校に行っている時には気がつきませんでしたが、ほとんど習っていなかったと・・・・・今になって気づきます。
習っている事もおかしな栄養学ですしね(笑)
まずは医療従事者の食生活を改める必要があるように私は思うのです。