先日、大阪に出張に行った時に新幹線に乗る為に東京駅まで中央線を利用した。


丁度、朝のラッシュのピーク。


殺人列車化した満員電車に乗ったと、先日のブログで書いた。


ほんと東京駅についた時には満身創痍。。。。
全身バキバキに緊張しているし気持ち悪くなっていた。


食あたりの人間版
人あたりと言うのでしょうね。


しかし・・・あんなに混んでいるのに、ほぼ時刻表通りに到着なんです。


皆、整列乗車で横入りする人はいないし・・・・


降りる人が全員降りてから乗り込むという暗黙の規則が徹底されている。


そして。。。入り口付近の人は降りやすいように一旦外に出ると言う事も徹底されている。


日本に来てびっくりした事を海外の方に聞くと時間通りに来る鉄道だとよく言われる。。。。


これは利用する人のマナーがすこぶるいいから実現している事なんだと思うのです。


利用する人々が完全なる秩序を守っているという事実の上に鉄道が運営されているわけです。


マナーを守らない人を朝の通勤列車で見たことがありません。


時々駆け込み乗車はあります。

そしてもちろん昼間はマナーの悪い人はいるでしょうけどね。。。。。。


そして人身事故・・・これは仕方がありません。

規則を守るという判断基準が欠如している人達ですから・・・・・仕方がありません。
自殺する方はそれ以前の問題ですから。


しかし朝起きて会社に向かう姿勢の人達の集まる朝の通勤時間では、ほとんどの人がその秩序を頑なに守ります(笑)


皆、一人一人が規則を守らないと自分の予定が崩れる事を知っているからんでしょう。


そして人に迷惑をかけると言う行為を極端に嫌う人種なんでしょうね。


一人一人の責任感と言う自覚が鉄道マナーを守らせているのです。


私ももちろん守ります。


それに気分が悪くなった時、それで電車を遅らせたらどうしょう・・・・と、考えてひとまず下車すると言う人は多いらしいです。


個人行動よりも集団行動を得意とする民族だと言える・・・


中国に仕事に行っている知人から聞いた話ですが・・・・


中国北京の鉄道では、まずドア付近に立って乗っている人はホームについても後ろから降りる人がいても降りようとしない。


なんでも一旦降りてしまうと乗れない可能性があるらしいです。


なので頑なに降りない。


で、降りる人は、ドア付近にいる人が降りようとしないので、その人達の背中を押して降りようとする。


そこでまず混乱が起きる。


相反するエネルギーがぶつかり合うからです。


で、乗る人は、降りる人がホームに出る前にドアが開いたら一斉にすぐに乗り込もうとする。


列に並んで乗り込む人はいない。(並ぶと言う感覚がない)


考えただけでも怖いです。

全員、自分の事しか考えていません。


降りる人は降りる事だけ、
乗る人は乗る事だけ。
そのまま乗り続ける人は乗り続ける事だけを考えているわけです。


いつまでたっても電車は発車できません。

そんな電車、絶対に乗れません。
多分日本人はいつまでたっても乗れません。


物事と言うのは自分一人では何も進まない。


自分の行動と相手の行動を一緒に考えて、物事を進めていかない事には次にいけません。


いつまでも会社にいけない(笑)


まぁどちらが良い悪いの話ではありません。

ただこの無秩序な鉄道の乗り方は日本人は基本苦手なんでしょうね。


遅刻したくないしね。


恐れが強いからなのかもしれません。

みな同じでないと不安になる性分ですから(笑)


自分だけ集団から逸脱する事に極端に恐れを感じるから、集団からはみ出さないように行動する事が小さい頃から染み付いている。


その結果なんでしょうね。


でもなんだか安心します。。。。その方がね。


心がかき乱されなくて楽です。


朝からイライラしたくないですし。。。。


通常日本であれば電車が到着すると下記のような順番に乗り降りします。


■ホームに並んでいる人は必ず2列の整列乗車です。


■で、電車が止まると、まず降りる人の為に並んでいる人は両脇に移動してドアの前を空けます。


■ドア付近に乗っている人は降りる人が降りやすいように一旦、ホームに出ます。


その一旦降りた人はホームに並んでいる人の前にいてもOK(これは横入りになりません)


■降りる人がホームに全員出るまで皆、待ちます。


■誰も降りる人がいなくなったら、ドア付近に乗っていた一旦降りた人が乗り込みます。


■並んでいた人達が並んでいた順番に乗り込みます。


この複雑な誰が決めたわけでもない規則を誰も文句も言わず自然に自動的に従い・・・・・それがどの駅でも実現していると言うミラクルが日本民族の一つの特徴なんだろうな~


なんて思いながら殺人列車化している満員電車の中で毎駅毎駅、繰り広げられるこの美しい秩序を見て感動しておりました。