先日の休日久しぶりにファミリーマートに寄った。


震災後、節電モードで暗いお店が多かったが現在は、ほぼ明るくなって普通の照明で営業しているお店も多くなってきた。


しかしいつまでたっても暗いお店が三鷹駅前のセブンイレブン。

申し訳ないが、暗いとどうも購買意欲が沸かないのだ。


人の意識って、ほんと外側の影響を受けて右往左往しているな~なんて感じながらも、やはり三鷹駅前のセブンには入らない。


少し路地を入ったファミマに足が向くのだ・・・・・(と、言ってもコンビニにはほとんど行かないけど)


ファミマに入ると超明るくて空気が軽い。

暗いと、どうも空気が重くて、邪気が溜まりやすい雰囲気がある。


店員の対応は最悪だけど(笑)全然許せる。


節電してないんだ~なんて思いながらファミマを出た。
自動ドアの張り紙を見ると・・・・・


「当店の照明は全てLED蛍光灯を使っています」と


すんげぇ~これだけの量の蛍光灯をLEDにすると何ぼかかるんだ???と感心してしまった。


ファミマ企業全体の思惑なのか、この店舗だけの思惑なのかは知らないが、とりあえずすばらしい!




電力が不足しているからという動機で節電するのは、どうも納得がいかないが、節電はした方がいい。


日本は電力を使いすぎている。


以前、衛星が映した地球の夜を見たことがあるが、日本だけが異常に明るかった。


くっきりと日本の形がわかるほど。

ヨーロッパやアメリカよりもである・・・・・


福島原発の事故から、電力を中心に日本のエネルギー政策をどうするのかが大きな問題となっている。


そして減原発、脱原発の方向性で日本はほぼ固まりつつあった。

はず・・・・なんだが・・・


ここにきてどじょうの新政権となり自然エネルギーの開発には時間がかかるし。。。。徐々に様子を見ながら原発を稼動していくと言い出し、とんでもない方向性に向きつつある。


そう日本のエネルギーは当面、原発でと言う事である。


あのどじょう。。。。今、日本がどういう状態になっているのかわかっているのだろうか・・・・


信じられない思考回路。。である。


原発に対する姿勢には色々とある。


「何がなんでも原発は必要だ!」と言う原子力村の意見・・・


「新しい原発は作らず、今ある原発を寿命まで使い切る方向で行けばいつかは自動的に日本から原発はなくなるじゃん」という消極的な意見・・・・


「ただちに全ての原発を止めて、廃炉にしていく」という小出先生が訴えるような積極的な意見。


私の立ち位置は後者です。


どういう風に考えてもウランでエネルギーを作るのは無理があると思うからです。


それに今回のような事故になると何万、何十万という人達が住む土地を奪われ、健康を奪われ、財産を奪われる。


ある意味、戦争状態と同じ状況が展開されている。


まして原発周辺住民の苦悩だけでなく、世界中を汚してしまった事はもう取り返しがつかない。


海も山も空も全部汚れてしまいました。


放射能は体によい影響を与えるというわけのわからない論理を言い出す人も有象無象に出てきていますが。。。。


そういう人達はこの現在の日本の状況の何を見て、何を考えてそういう事を言っているのか・・・・と思うわけです。


低レベルな自然放射線と原発から人間が介在し人工的にウラン鉱石を濃縮、核分裂させて出る高レベルな放射線を一緒にしてしまっている・・・・・


今、人間が福島原発の炉心近くに立ち入ると、ただちに死亡してしまう場所が実際にある。


にも関わらず色々な細かい事を端折り放射能は人体に有益だと言う・・・・


勘弁してほしい。


原発が一端事故を起こすとどうなるのか・・・・私達は今回の事故でようやく知りました。


私にももちろん責任の一端はあります。


近づく事ができない、近づくと死んでしまうような場所を作ってしまう原発はもう要りません。


これが私の立ち位置です。




どじょうの新政権は脱原発から腰が引けた状態です。

なんたってどじょうですから・・・・・


どじょうの仲間達は言います。


年内には止まっている原子炉を再稼働しようなどと。


福島原発事故を過去のものにしょうとする動きがある今、改めてまた原発に対して書きたくなったのです。




昔、1970年代にあった話らしいのですが、「マスキー法」と言うのがアメリカで成立されました。


大気浄化法改正法と言うらしいです。


マスキー法とはこの法律の提案者であるアメリカ上院議員、エドムンド・マスキーさんの名前を取って、マスキー法と呼ばれています。


内容なんですが・・・・

ちょっと長いので簡単に端折って説明するとですね・・・・


自動車の排ガス中のCO・炭化水素そして窒素酸化物の排出を従来の十分の一の自動車でないと販売できないというかなり厳しい法律を成立させてしまったわけです。


規制値の厳しさから世界中の自動車メーカーやそれに付随する産業界は猛反対した。


しかしアメリカ政府は細かい改定を行いながら強行突破し法令は通った。


そしてその規制値になんとか近づこうと産業界が動き出した。


当初、「不可能だ」「厳しすぎる」と猛反発していたにも関わらず、蓋を開けてみればその厳しい規制値をクリアーする車が登場した。


この時代にはまだまだ新参者であったホンダのシビックです。


それまでの常識からすれば低公害・低燃費の奇跡のエンジンが誕生したのです。


マスキー法をきっかけにアメリカの自動車市場においてホンダ並び日本の自動車メーカーの攻勢が始まり、日本の自動車メーカーの作る車は世界に誇れる自動車になっていったのです。


誰もが不可能だと言った事に対して、前向きに挑戦しょうとする企業は不可能を突破する力を身につける。


そういう力がこの経済社会を作ってきた。


経済社会に置いて利用するこの「技術革新」と「現状突破」の力は諸刃の剣であると言えるのですが、ただ技術にしても、科学にしても、ビジネスにしても人間性にしてもなんにでも当てはまるやり方だと思うのです。


不可能だと言ってしまえばそこで終わる。


このマスキー法


「高い目標設定をし前を歩く行政」



「目標設定を追いかけようとする産業界」


がお見合いして成功した例なんでしょうね。


さて・・・・・何が言いたいと言うと・・・原発問題も同じだという事です。


技術革新や現状突破への姿勢をどうとるかと言う事です。


高い目標設定をするのはやはり行政です。


そしてそれを何とか実行しようとするのが東電なり、三菱なり、東芝なりの産業界。


しかし今の日本の行政と産業界は病的に癒着し、かばいあう。


これでは動きようがない。


この二者を動かすのはやはり市民一人一人の声なんでしょう。


マスキー法が成立した裏にはたくさんの市民の声があったからだそうです。


私達は苦労しつつもなんとかこの夏を乗り切ろうとしています。

一人一人の心がけとちょっとした我慢で達成した2011年の夏です。


今までと同じ暮らしはできないかもしれません。


でもちょっとした我慢で原発がなくなるのであれば、今回の福島原発の事故のような事は二度と起きない。


放射性廃棄物の事故はあるかもしれませんが、とりあえず稼動中の原発の事故は無くなる。



私達はこの50年、目に見える変化ばかりを追い求め、目に見えない変化を見落とした。


その結果が今。


たった50年の見落としが10万年もの負の遺産を残してしまった。


ほんと申し訳ない気持ちになる・・・・

福島はまだ終わってはいないのです。



これからの日本はやることがたくさんあります。


震災復興


福島原発事故の終息


原発撤廃に伴う長期間かかる廃炉への道筋たてる


そして新エネルギーでの電力の確保




これらは行政が高い目標設定をたて産業界の尻を叩く必要があるのです。


例えば


国立公園内にある地熱を活用できるような法的装置をとる。


その上で一年以内に地熱発電で原発4基分(例えばですが)の電力を確保する事を義務付ける。


○○キロワット以上の電力を消費している企業は全ての蛍光灯、白熱灯をLEDに変える


送電分離を直ちに行う。


発電と送電をする会社を分ける事で自然エネルギーの発電が途端に増えるでしょう。


東電はこんな事故を引き起こしたわけですから、水力、地熱、太陽光、潮力、自家発電なんでも電力を作り出す企業に対して全て東電負担で送電線を引く事を国は義務付ける。


電力会社9社に対して何年以内に総電力の何パーセントを自然エネルギーにするように罰則を設けて法律化する。


町の弱小企業に電力15%カットできなければ罰則だというわけのわからない法律を作る前にすることはある。


電力会社9社、東芝、日立製作所、三菱重工業、大林・鹿島熊谷などなどの土建屋、住友系列、川崎重工上げればきりがありませんが、この原子力村の企業たちが勢力を上げて日本を復活させる行動を起せば、なんでもできそうです。


あんなに高いテレビ塔を作る技術が在るわけです。
ハイテクな箱物を作るのが上手な日本ですから・・・・・


福島原発で現在起こっている事は人類が今まで体験した事がない事象です。


福島原発を早急に終息させるため原子力発電を推進して携わってきた企業全部が力を合わせれば、石棺なり地下ダムなりかなり早い段階でできるのではないでしょうか。


そして原発が無くても電力を確保できる技術も人類は手にする事ができると思うのです。


もちろん簡単ではないでしょう。


でもマスキー法のように不可能だと思える事に挑戦する産業界の精神があれば・・・・きっとできるはずなんじゃー無いのかな~なんて思うのです。


素人同然の私が考える事ですから、プロの方はとっくに考えている事でしょうけどね・・・・



それでも・・・・・なんだか言いたくなりました(笑)