なんだか最近、考える事が多くてどうも疲れ気味です。

考えると言っても、楽しい妄想ではありません。


現実の決めないといけない事をどんどん考えて決めて行動するの繰り返しで・・・・

つくづく私って日頃、あまり考えて行動していないな~と実感。


適当にふと思いつきで行動しているようです。

脳が疲れてきました。


脳が疲れてくると、どうしても乱雑に適当に処理をしてしまう悪い癖が私にはある。


よくない傾向。

面倒くさくなってしまうのだ・・・・


丁寧に丁寧に・・・・を心の中で唱えつつ行動をするように心がける。





話は変わるが・・・・・


あるサイトで知ったのですが、コソボと言う国で日本人が楽団の指揮をとったと言う話。


テレビでも放映していたそうだ。


詳しくはココ を見ればわかるので割愛するが・・・・


この日本人指揮者は「世界が尊敬する100人の日本人」に選ばれた人である。


コソボと聞くと「内戦」「NATOの空爆」と言う程度の単語くらいしか思いつかない。


油田がある中東での戦争は日本経済への影響に直結するからか、メディアへの露出は比較的あるように感じる。


しかしヨーロッパの小さい国の紛争は、直接日本に影響が出ない為、メディアもあまり取り上げないのではないでしょうか。



コソボと言う国はセルビアの中の一地域で300年くらい前まではセルビア人が多く住んでいたそうです。


要するにコソボはセルビアの領土で、セルビア人が住んでいたと言う事です。


それがオスマントルコ帝国の支配下で、多くのアルバニア人がこのコソボに移り住むようになった。


それで民族の構成が大きく変わり・・・・・そこから紛争の火種ができはじめたのです。


この二つの民族は宗教も違います。そして言語もかなり違うそうです。


現在の民族比率は9(アルバニア人):1(セルビア人)という比率です。


人口の90%を占めるのがアルバニア人ですから、日常言語はアルバニア語ですが、公共の場(役所)とかではセルビア語でないと受け付けないという現実があります。


なのでセルビア語が使えないと良い条件の仕事につけないとか・・・・政治に関わるような高い地位は人口の数パーセットであるセルビア人に独占されているという現状があるらしいのです。


なので経済のレベルもセルビアの他の地域よりも低い。


なので人口の90%を占めるアルバニア人はセルビアからの独立を求めるのですが、セルビア人は、コソボは元々セルビアの領土であると言う主張がある。


もちろんこれだけではないでしょうけど、これだけ見ても対立が起こるのは当然だと思えます。


これがコソボ問題で、数百年前からこの対立は続いているのです。


何世代にもわたって、壮絶な紛争を繰り返しているわけですから生理的な対立民族への嫌悪感が血の中に刻まれていると言っても過言ではないような対立です。


民族浄化というような恐ろしい言葉もこの紛争では使われ、大虐殺が繰り返し行われたそうです。


さて・・・・


この日本人指揮者柳沢さんは、この対立する民族で一つの楽団を作り、演奏会をしたというお話しです。


現在も平和を獲得できていないこのコソボで、対立間民族で演奏会をするのはかなり困難な事だったでしょう。


演奏会の観客は少なかったらしいのですが、国連が安全面でかなり関与し、無事に演奏会を終えた事はすごいことなんだと感じるのです。


セルビア人、アルバニア人、アケドニア人の3民族が一つの音を奏でる。


それも楽団を結成し、そこから練習をして、一つのものを作っていくわけですから。


半端ありません。

どれだけの苦労があったことか想像ができません。


何世代も渡って憎しみ合い、血で血を洗うような紛争だった民族同士で音楽を奏でる。


文字で書いてしまうと安っぽいですが、実際に行動して現実化するってすごいですよね。


この演奏会を開いた場所は、橋の南北に両民族が分かれて住むという北部の町ミトロヴィッツアという場所で、国連関係者以外に、その橋を渡るものはいないという民族分断の町で開かれました。


現地の関係者のほとんどが実現は無理だと言われた演奏会を、様々な紆余曲折の末に、少数ながらも聴衆を集めて橋の両岸の会場で見事に開催にこぎつけた柳沢さんのエネルギーは凄まじいものです。


彼を動かしている無意識って一体なんなんだろうと・・・・・・考えてもわかりませんが・・・・


ただこのコソボと言う国に、民族にしがらみを持たず、そして民族紛争の経験を持たない日本人だからできた偉業なんだろうな~と思いました。


関係のない第三者の存在って大切ですね。


もちろん私もこの民族紛争ってよくわかりません。

他民族どうしで生活をしたことがない日本人には、民族紛争の事はわからないでしょう。


ただ現実を知るという事はとっても大事な事なんだと感じます。


島国である日本にいると、遠い世界で起こっている事って中々関心が向きません。


何か物質的な援助をする事もきっと大事な事なんでしょうが、その前に私達にできる事は、今世界で起こっている事を「知り」それを「忘れず」に「関心を持ち続ける」


そういうところから世界を変える事もできるような気がします。


紛争だけを見るとなんて悲惨な事なんだろうって思うのですが、その痛ましい紛争の中で皆、生活をしているわけです。


恋をしたり、歌ったり、踊ったり、結婚して子供を生んで・・・・食事をして・・・・私達と同じ生活をしている世界なんです。


そういう風に想像する事で、、、、、これから先、未来に何かの接点があったとき、この想像力はきっと役に立つのだと私は思うのです。