今朝、バスの優先座席に坐っていた若者に暴力を振るった60歳の女性が捕まったというニュースが報道された。
この女性。。。優先座席に坐っている高校生に
「学生が、どうしてシルバーシートに座らんといかんと」
と怒り、顔面を殴ったらしい。
その上、高校生が「なんで殴ると!」と反論するとさらに足でけり、傘の先で顔を突いて鼻の骨を骨折させたんだって。
元々この女性は怒りを強力に溜め込んでいる人なのでしょう。
この高校生は、その標的になってしまっただけで、怒りの矛先はなんでよかったのかもしれませんね。
この人はきっと怒りをぶつける対象を探しまくっている。。。。
その標的にロクオンされたらもう観念するしかない。
ただ、やはり高校生に限らず優先座席は空けておいた方がいい。。。。と最近感じています。
私が基本的に電車の優先座席には座らないようにしている。
ただそれは優先座席に座る方の事を考えてというよりは、自分が座っていて、もしご高齢の方や障害を持っている方が乗ってきたら、座っていられない。
いつそういう人が乗ってくるからわからないので、落ち着かない状態が嫌なので座らないということです。
要するに人の為ではなく自分が落ち着かないから面倒だから座らないということです。
でもですね。。。。。。最近考え方が変わったのです。
それは先日、父達が上京してきて都内を電車に乗ってウロウロしたのですけどね、座る場所がないと困ったのです。
父は脳梗塞をやって軽いマヒが左半身にありますから、足を引きずって歩いてますし、電車で立っていると不安定なんです。
連れ合い美智子はひどい腰痛(恐らくガンの転移)で座薬を入れているほど・・・・・電車で立つのは厳しい。
そんな二人を連れていると、電車で優先座席が空いているとほんと助かりました。
もし元気な人が座っていたらちょっとね。。。。。
譲ってくださいとまではいいませんでしけど、怪訝な気持ちにはなりました。
そういう体の不自由な人を連れて歩く事で、いつもと同じ風景が違って見えるのにはびっくりしました。
優先座席に限らずですが、やっぱり他者を思いやる気持ちが大事なんだな~と実感したのです。
体験ってほんと大事だな~なんてね。
頭ではわかっていても、必要な人にとって、座席が空いているということが、これほど大事なことなんだってわからなかった。
一回そういう体験をするだけで、いつもと立場が違う人の気持ちが手にとるようにわかってしまうのです。
頭で分かっていると
体でわかっている・・・・・・どっちがいいということではありません。
あまりに体験時のリアリティが強すぎると思い込みになってしまう場合もあるからです。
その体験が絶対だと勘違いしてしまうのです。
要するに体験が強すぎると物事を固定してしまい、それ以上変化できなくなってしまうケースもあるからです。
でも実体験が伴わない頭でのリアリティは現実との距離感が出て、空想的になってしまいがち・・・・・
いずれにしても両方あったほうがベストなんですがね。
実体験からくる物事の捉え方と、頭で考える客観的な物事の捉え方。
ゴチャゴチャ書きましたが、でも正直なところ、ほんと席が空いているだけで、ホッとするんです。
二人を座らすと安心するんですよね・・・・・・・ありがたいって。。思うんです。
この体験は私のこれからの行動に大きな影響を与えた事は間違いないでしょう。
父達に席を譲ってくれた方々に感謝し、私も今後はそうしたいと思うのです。