今回の旅をとりあえず現段階で総括すると・・・・・・(まだ終わってないのか!!)


私が美智子への思いを表現するための旅だったという事が終わってから気づきました。


事の始まりは今年のお正月。

父健次が高校の修学旅行で一回だけ東京に行ったきりだと言うから、それなら招待するからみんなで来たらいいよと軽い気持ちで言ったのがはじまり。


中々みんなのスケジュールが合わず、延期延期の繰り返し。


やっと決まっても・・・・・・・それからが大変だった。


父健次は耳が遠いので電話で話しをしていてもうまく意思疎通がとれない。


わかってもいないのに、返事をする・・・・それで何度も行き違いなった。


最後は私も切れて、もうお金だけ送るから、近場でどっか行ってきたら!とまで言ってしまったほど・・・・・


それで迎えた当日・・・・・私は前々日から既に調子が悪かった。


もう無意識はストレス過多で準備段階に入っていたのでしょう(笑)



しかし・・・・・私は父健次に冥土の土産を持たせるつもりだったので、全力を尽くそうと思っていた。


気持ちよく、楽しんでもらえるように・・・・


よい思い出になるように、、、、それにはまず私が笑っていられるように・・・・・



駅の改札で待っていると3人が見えた・・・・


たくさんの人が行きかう改札口。。。。。

私は満面の笑顔で両手を上げて「おとうさーーーーん」と叫んだ。


三人は私に気づき手を振り、嬉しそうな顔をしていた。


実は不安が一杯あった・。。。。

大丈夫か私って。。。。



正直なところ得体の知れない不安感があったのです。


本音を言えば中止にしたかった・・・・

私達の関係性って結構微妙なバランスで保っている。。。。


でも、3人の笑顔をみた瞬間、大丈夫!と思えた。不安が消え去ったのです。



笑顔って不思議なもんですね。



二日間一杯話しをした。

東京タワーの展望台にカフェがあるのですが、そこで4人で一時間以上も話しをしたんです。


私が東京にきて10数年、4人でじっくりと話しなんてしたことがなかったんです。


その分を取り返すように昔の話を一杯しました。


4人の距離はいっきに縮まりました。。。。。





美智子は2年ほど前に乳ガンが発見され左乳房摘出手術も受けている。


私達は転移はなかったと聞かされていた。


しかし、いまだ治療を続けている事を不思議に思っていた。


美智子は事情があり、実家である九州福岡と健次の家である大阪を月の半分づつ行ったり来たりしている。


なのでガン治療は福岡の病院で受けている為、私達は詳細を知らないのです。


で、今回の道中で美智子は私にだけポツッと漏らした。


「転移があった」と・・・・・


やっぱりと思ったが。。。「そうなんや~」とそれほど大変な事ではないような雰囲気で返答をしておいた。


昨年末から腰痛が激しくなり、痛み止めを常用しているらしい。


最近では座薬の痛み止めになり、6時間持たないのだとか。


歩くのももうかなり辛いんだとか。


恐らく「骨転移」


本人も薄々わかっている雰囲気


来月骨シンチの検査をするらしい。。。。。。


なので恐らく4人が揃って旅行をするのはこれで最後だろう。


早々に旅立つ事はないとは思うのですが、体の自由がきくのは今年一杯かもしれません。




それで今になってやっと、この旅の目的がわかった。


これは健次への冥土の土産ではなく。。。。。。


美智子への冥土の土産にする思い出作りだったんですよね。


そして・・・・


私と美智子の未完了な関係性を完了させるための旅とも言えるのです。



健次はまだまだ元気に年金を食い尽くしてからでないと逝ききれない様子ですしね(笑)





私達は家族もどきだ。。。。。


人が一緒にいるためにはどんな形であれ、他者を思いやる気持ち・・・・


思いやりがないと一緒にいることはできない・・・・


まして他人同士が家族として機能していくためには、思いやりが必要不可欠なんです。


相手を思いやる気持ちがないと機能しなくなる。


なので自然にそれぞれが相手を気遣える・・・・・


そんなこの人達が本当に大好きになりました。


今だから気づける事なんですよね。

ほんと時間がかかりました。



でも気づいてよかった。。。。


いや。。。。気づかせてくれた3人に感謝しかない・・・・・







私達家族、それぞれの個々の人生にとって、この旅行は大きな一つのターニングポイントになった。


全員きっちり通過できたのかな~


まぁできていなくてもいいんだけどね。。。。。。。


生きる事とは・・・・未完であれ、完了であれ、、、


自分の物語を作っていくということなんですから。











皆様、、、、長い間、私の個人的な話しにお付き合いいただきましてありがとうございました。


こうやって一方通行ながらもシェアでき、フィードバックできた事に深く感謝申し上げます。