やっと調子が戻ってきました。


まだ深い咳は残っていますが、モノを食べれるようになったので、もう本調子まで近いのだと思います。







今回の事で私の無意識はガンガンに揺さぶられ、今まで触った事がない底の澱が動き始めた感じです。


間に合ってよかった。。。。思い切って招待してよかったと本当に感じました。


本を読んだり、瞑想したり、内観したり、ヨガをしたり。。。。。ヒーリングやカウンセリングと心をなんとかしょうとする方法は有象無象にありますが、現実に問題のある場所に突っ込むに勝るモノはないんだと実感しています。


ただ実際に突っ込むには、突っ込めるだけの準備をしていないと壊れてしまうということもよくわかりました。


時間が必要だということです。




私達家族は皆それぞれに、個別で心に大きな傷を抱えています。


そして誰しもが一般的な路線から外れたレールの上を走っている、アブノーマルな仲間達なんです(笑)


父健次との付き合いは、私が三歳の時からですから42年の付き合いです。


弟知治とはヤツが生まれてからですから35年の付き合い。


そして父健次の連れ合い美智子は父と美智子が一緒になる前からの知り合いだったので・・・・・はっきりした年月は不明ですけど25年以上は経っているでしょう。


美智子は元々、父健次の親会社の社長の愛人だったのです。


愛人というよりは妾という方がぴったりくるほど、隠された存在というよりは公の場にも出ていける程の立場にあった人でした。


家も持ち家だったので第二夫人??的な感じでしょうか。。。。


それで部下の父健次の子供の私達も食事に招待され美智子の家に行く事があったのです。


私はその社長の事は嫌いだったので呼ばれてもあまり行きませんでしたけど・・・・・


美智子は料理も上手ですし、ものすごく世話好きな人ですから、その社長は本宅にいるよりも、美智子宅にいる事の方が多かったようですし、子会社の経理などの出向も美智子はしていましたから、それなりの立場にあった人なのですよね。


しかし元々、堂々と本宅、妾宅を作るくらいの人ですからね、若い愛人を作るのは簡単です。


美智子にしたら本妻は許せても、愛人は許せなかったのでしょう。


二人の間に諍いが絶えなくなった。


で・・・・結果、社長は美智子よりも若い愛人をとった。


美智子は捨てられたということです。


美智子は失意のどん底。。。時同じくして、飼っていた愛犬が死んだ事も重なり自殺未遂を起こした。



薬を飲む前に健次に電話をかけたらしく。。。健次が助けに行き一命を取りとめたんだけど、それからも精神は不安定で一人にしておけず、しばらく美智子の家に出入りするようになり、付き合いがはじまったというわけです。



まぁ元々、健次と美智子は大学時代からの仲間で学生時代に一度デートもしているらしいのですが、美智子は背も高く美人でお金持ちだったので、モテモテ、、、、、父健次も人の良い母性本能をくすぐるヒモ気質なので、違う意味で女性にモテモテ・・・・・


お互い異性に不自由していなかったせいもあり、付き合うに至らなかったそうなのです。


まぁよい友人としてしかお互い見れなかったようですね。


で、美智子は心が壊れた時にふと、友人である害のない健次に電話をしてしまったのでしょう。


その自殺未遂から付かず離れずで内縁関係のまま現在に至るのですが、父健次とはケンカしながらも仲がよく、今だ温泉旅行にも二人でよく出かけているようです。


元々世話好きですから、健次の世話をしっかりとしてくれてますし、美智子も健次もお互いが心の支えになっているよいパートナーなんですよね。


もう20年以上そうしてますから、これからも老夫婦としてどちらかが旅立つまで連れあうのだと思うのです。


健次は心が壊れた美智子をほっておけず拾って帰ってきたしまったという構図になるのですが、私の母道江も同じパターンなんです。


母道江は1度目の結婚に失敗し、婚家を半ば追い出される形で大阪ミナミに流れて、ホステスになりその客と不倫の末、私を生んだ。


もちろん認知はされず、離別。


私は私生児として母の実家やら姉の家やら転々と・・・・


道江は稼ぐ為にホステスを続け、そこで健次と知り合うのです。


で、私もろとも道江を引き受けたのが健次なのです。



この結婚には健次の家は大反対です。


バツイチ子持ちのホステスですからね。


まして婚姻関係中の子供ではない、私生児(私)が洩れなく付いてきますという条件です(笑)


昭和40年代ですからまだまだ世間の目は厳しい・・・・・


それでも健次はそれに歯向かい駆け落ち同然で道江と一緒になり、私も引き取ってくれたのです。


一応結婚式も挙げたみたいです。


健次は傷を負った女に弱いのです。


ほっておけなくなってしまうのでしょうね。


捨てられた猫を見たらすぐに拾ってきてしまう人と同じ性分だと思います。


しかしですね~飼ったら育てないといけないのですが、いまいちそれがわかっていないところがあってですね(笑)


それが少しまずかったんです。。。。。

まぁそれはまた今度でも・・・






健次、道江、美智子・・・・・


これってフリーダムというのでしょうか???。


あの時代にこれだけ自由にやってきたのはある意味すごいですよね。


苦労するのは当たり前です。


私と弟はその煽りを受けているというかなんというか・・・・・(笑)



でも、なんとなくわかるんです。。。この人達のピュアの部分が、、、、、


そして私は健次とも美智子とも一切、血は繋がっていない赤の他人です。
しかしどうしてこの人達と家族なのか・・・が、なんとなくわかるんです。





今回。。。。私は思わず口から出てしまった言葉があります。


「私はおばちゃんの事、お母さんやと思ってるし、感謝しているよ」と


美智子は


「当たり前や、私も二人の事はわが子やと思ってる」と


こんな会話、うそ臭いじゃ~ないですか。。。ドラマでもあるまいし。


私の美意識の中にはなかった言葉なんですよ。

思ってても、言葉にするモノじゃないと・・・・・・


絶対に言うか、、、、と思っていた言葉だし、言われたくもない言葉だったのです。


でも、自然に口から出てしまったのです。


自分で言ってからびっくりして、しばらく無口になってしまいました(笑)


私くさい事、言うてもうた・・・・・って(><;)


今は言っておいてよかったと思ってます。


変なプライドが顔出して、言葉を飲み込まなくてよかったって・・・・・・

ちゃんと面と向かって言えてよかったって。



最後、改札で別れる時、美智子の手を持ち、「元気でいてな」って言えて・・・・ほんとよかった。



言葉は口から出る言葉だけじゃなくって、心から出る言葉って言うのもあるんですね。