舞踏仲間のKが先日歌舞伎座を見に行ったそうだ。
4時間以上の長丁場の舞台の主役は玉三郎。
見に行った途端に「玉三郎様」と様づけで呼び出した(笑)
玉三郎様はすごい!!!と絶賛し、感動の思いの丈を熱く語っていた。
Kはダンサーだから玉三郎さまの舞台での姿勢に、いたく感銘を受けたようですね。
彼の場のリズムの取り方、時間の流れ方が他の役者とは全然違い、輝きが群を抜いていたそうです。
玉三郎さまは1950年生まれで59歳、50年以上も舞台に立っている
年間500公演。。。。。
500公演をこなすため、こなすだけでなく、どんな状態でもこれだけのものを提供できるという「ある種の線」をきっちり保てるということに全力をかけているという。
毎日、歌舞伎座と自宅の往復だけ。
舞台に関係のないことはほとんどしないらしい。プロですよね。
舞台が終わるとすぐに自宅に帰り、専属のトレーナーにカラダをほぐしてもらい、緊張をとる。
公演中は声の調子を保つため友人との電話も控える。
一日一日を明日の舞台のためにささげる生活。
50年間、人生は歌舞伎だけ。
どうしてここまでできるのか・・・・
色々と理由をあげている・・・
幼い頃から病弱だったことだとか・・・・でも
病弱だったからといって、病弱の人、皆がここまでストイックにできるものではない。
彼はどこか常人とは違うのだ。
私達とは違う感覚で、違うものを見ている。
彼の集中力は度を越えている。
彼の意識は毎日が変性意識状態なのかもしれませんね
彼の仕事の流儀は
「遠くを見ない、明日だけを見る」
未来の目標を立てない。
明日の舞台のために力のすべてを尽くす。
明日の舞台だけを見て、今日の身体の手入れをしていく。
それが彼の人生の流儀。
中々この生き方は誰にでもできるものではない。
かなりの精神力がないと、この緊張感を保てない。
しかし、少しは見習う生きる姿勢だと思うのです。
人は目の前が見えないから遠くを見てしまうのでしょう。
しっかりと目の前が見えていると、自分の今が見え、今やるべきことが明確になる。
遠くを見る必要がない。
今の中に過去と今と明日と未来が全て含まれているから。
未来の自分をポジティブに思い描く成功哲学もいいかもしれませんが、今の積み重ねが未来ですからね(°∀°)b 思い描くだけで、今を忘れて生きれば砂上の楼閣になってしまいます。
でも。。。
基本的にはどう生きてもいいのです。
この世界は寛容で、、、、自由ですから。
恨み憎しみ苦しみながら生きても
感謝の心で愛することを知り伸びやかに健やかに生きても
どっちでもいいのです。
表現の仕方の違いだけですからね・・・・・・・
でも。。。。。できる事なら賢い表現の仕方を選びたいものです。
できるだけたくさんの人が後者を選びこの世界を創って生きたいと思うのですよね。