免疫の働きの中でも特に大切なのは「自分と他人、敵と味方を見分ける能力」と書きました。


その免疫チームの司令塔はT細胞と言われる細胞。


この司令塔T細胞チームは2手に別れ作業をします。


異物情報をほかの免疫細胞に知らせる調整役の【ヘルパーT細胞】


病原体に感染した細胞やがん細胞を直接攻撃する【キラーT細胞】


これらのチームのT細胞は細胞膜から出ている無数の糖鎖によって侵入者や異常細胞を見分ける。


糖鎖は屋根から出ている電波受信装置(アンテナね)みたいなもの。


それに他の免疫細胞は血流に乗って体内をパトロールに出かける。


しかしヘルパーT細胞は胸腺の司令塔に残って特別な仕事をするのです。


ヘルパーT細胞は動かないのですね。


胸腺の司令塔にいる【ヘルパーT細胞】は、前線で戦っている免疫細胞部隊の【マクロファージ】から「侵入者が入ったでぇ~」という無線で知らせを受けます。


その情報からすばやくその侵入者の正体を分析します。(スーパーコンピューターを持っているのです)


その分析結果を免疫細胞部隊の【B細胞】に無線連絡をして、この侵入者用の特性抗体を作らせます。


侵入者のサイズにあった捕獲する網を作るみたいな感じでしょうか・・・・


また病原体に感染した細胞やがん細胞を直接攻撃する免疫細胞部隊の【キラーT細胞】は侵入者に破壊された細胞を分解して片付ける仕事もするのです。


ガン細胞へウィルスに侵された細胞を直接攻撃をし、退治したあとの事後処理もちゃんとするのです。

凄いですよね。


やりっぱなしじゃないプロの技ですよね。


匠の技というやつです。


また最後の大事な仕事はは「サプレッサーT細胞」が終戦宣言をする細胞です。


攻撃終了のタイミングを兵士に伝えないと戦闘が延々に続き、兵士のダメージが大きくなる。


敵をやっつけたら無駄な行動はせずにすぐに撤収!!これが天才軍事参謀「諸葛孔明」もびっくりの戦略なのですね。


身体って凄いでしょ・・・・


私達一人一人の身体にこの機能が備わっているのですね。。。


では本題の糖鎖です。。。。その3に続く