朝の情報番組では母親が子供を殺害したというニュースが流れていた。


どのチャンネルを回してもそればかり・・・


様々なコメンテーターが自身の価値観に基づき、母親のことを分析している。


なんだか悲しい気持ちになる。


もっともらしい見解であるが・・・・どうも聞いていて空々しい。


恐らくこの子供は自閉症だったのだろうな。


母親も交通事故の後遺症であまりうまく歩けないそうだ。


そりゃ~不安になるだろう・・・・・・そりゃー子供の言葉を聞く余裕もないだろうに・・・


父親の影が見えないところを見ると父親不在だったのかもしれません。


金銭的よりもきっと精神的な不安や負担が大きかった。


だからいってこの母親を弁護するつもりはまったくありませんが、生きることは本当に難しい。


能天気に生きることができるタイプの人はいいですが、そうではないタイプの人にとっては本当にこの社会は過酷な場所です。


昨日ブレスがあったが、色々と考えさせれる場面が一杯あった。


もう2年近く毎月参加している男性がいるが、彼は自閉症でも知的発達の遅れがない高機能自閉症がある。


高機能自閉症の大きな特徴である、他人との社会的な関係の形成困難。


彼もその困難さで小さい頃からイジメられてきた。


「他人との社会的な関係の形成困難」と一言で書くと一様ですけど、この形成困難という内容は複雑で多岐にわたり、個々ですべて違っている。


彼らは素直で悪気がなく 自分の気持ちに正直に「思ったこと」を突然に口走るということがありますが、その言葉はあまりに唐突でストレートです。


相手が傷つくとか驚くとか理解できないとかそういったことは考えません。


考えないというよりは恐らく理解できないのでしょう。


私は自閉症という病気は看護学校で習ったことがある程度で実際に病院勤めをしているときにも自閉症の患者さんを看たことがなかった。


だから頭ではわかっていても、彼と接すると実際には戸惑うことが一杯あります。


場が彼の発言で乱れる。


「わざとやっている」わけでも「悪意でやっている」わけでもない、本人は,とても真面目なのです。


正直に暴露しますが、わかっていてもいらつくことがある。


そんな自分と対面しつつ、ものすごくものを考えます。


彼の内面を一生懸命想像します。


きっと彼の一生懸命さや可愛らしい部分を知っているから、なんとか理解しょうとするのかもしれません。


2年の間、彼はブレスワークを毎月欠かさず続けて、少しづつではあるけど社会に入れるようにがんばっている。


まあいずれにしても月に一回しか会わないのだから、距離がある。


同じ家に24時間一緒にいるのでは全く問題が違うことだろう。


心が狭い私としては毎月、彼に会うと私は色々と自分を見つめざるおえなくなるのですよね。。。。。