先日、禅を教える先生の話を聞く機会があった。


般若心経の講義だったのですが、中々面白かった。



般若心経のはじめの方に五蘊皆空というセンテンスが出てくる。


この五蘊の話なのですがネットで調べるとたくさん出てくるが漠然として難しい。


要は目の前に起こっていることはすべて空である・・・みたいな感じ。


ただ結論がサクッと掲載されていて、だからどうなん?と言いたくなる・・・・しかしこの間の話でふーーーーんそうか。。。。となんとなく分かった。

五蘊とは


「色」「受」「想」「行」「識」


「色」とは

その世界に現れている一切の物事を示します。


人はその世界の起こる物事「色」をみて印象を受け取ります。

これが「受」です。


さらに受け取ったものについてあれこれ考え、想います。

これが「想」です。


この想うこと、解釈の仕方は個人個人が持っている過去からの経験による自己イメージ、それに伴う世界イメージのモノサシをもとに受け取ったものについて判断、解釈をするのです。


その判断、解釈を元にイメージを作り上げてそれを心に描きこみます。


この心に印象を描きこむ行為を「行」といいます。


そうすると、その心に描きこまれた印象に光が当たって、時空のスクリーンに映し出されます。


そして自分の人生のストーリーが書き識されるのです。


これが「識」です。


自ら創り出した人生ドラマを見て、またその印象を受け取り、想い、心に書き込む、それがまた目の前に現実として現れる。


このサイクルの繰り返しが人生となります。


この五蘊サイクルには善循環と悪循環があります。


善と悪という言葉をとりあえずは使っていますが・・・ここで言う善と悪は良い悪いではなく、人生が困難に陥りやすい循環と、楽に生きれる循環のことを言ってます。


悪循環とは、想像がつくと思いますが、もし世の中には悪い人ばかりいる。


気をつけなければすぐに騙されたり、害されるという世界イメージを持っていると、世界から刻々と入ってくる情報のうちで、その世界イメージに合う情報だけを受け入れて、それらを統合してある結論のイメージをつくり、心に描きこみます。


すると恐ろしいことに時空のスクリーンにそれが映る。


映るということは現実的に悪い人ばかりいて騙されるような世界がその人の前に立ち現れる。


それを見てまた、やっぱりこの世界は悪い人ばかりだという判断は間違っていなかったと確信するのです。


そしてまたその目で世界の中から、自分の信念にかなった情報のみを取り込んで・・・・・と延々のこの連鎖を繰り返し一生を終わるというサイクルになるということなのです。


こんな感じで、自分の周りにどんどん悪い人を集めて悪い(苦しい)世界を作ってしまうのが悪循環五蘊サイクルということですね。


この話を聞いて冷や汗が出ました。私もやっているからです(焦)


悪循環五蘊サイクルを・・・・タハハハ・・・・(-。-;)


般若心経は深いですわ、オホホホホッーーーー(* ̄Oノ ̄*)


次は善循環五蘊サイクルをお話しましょう。